水族館ふりーく (original) (raw)

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シナノユキマスといういかにも日本の魚みたいな名前がついていますが外来魚です。
1975年に旧チェコスロバキアから卵がやってきて、生産のため養殖技術の研究が行われたようです。
1983年に長野で初めて養殖技術が確立され、当時の県知事が命名したそうです。
名前にあるように雪のような白銀のボディと、雪を連想させる長野県にぴったりな魚ですよね。
今日でも長野県以外でもシナノユキマスの養殖を試みる件はあるものの、
いまだに事業ベースとして確立されているのは長野県のみなのだそうです。
中でも長野県佐久市が全体の8割を占めるほどの生産量なのだとか。

そんなこともあってか長野県外ではなかなか聞き慣れない魚だと思いますが、
一般的な川魚と違って随分と特徴が異なり大変美味な魚なのだそうです。
いわゆる川魚独特の臭さがほとんどなく、淡白で小骨が少ないこともあって様々な料理で活用しやすいのだそうです。
その一方、扱い方も大変デリケートなもののようで、特に刺身で食べる場合はすぐに食べないと身がパサついてしまうのだとか…
(それでこそ捌いて5~10分程度で食べないといけないのだとか…)
また、すぐ味が変わってしまう魚のため、料理する直前まで生かしておいて、
直前に捌かないと本来の味が得られないのだとか…
美味しい半面、扱いも大変なのですね。
そのため、一般的に売られる場合は生きた状態で売られるのだそうですが、
この魚、輸送中に死んだふりをするのだそうです。
死んだと思って触ってみるとピンピンしているので逆に驚かされてしまったり。(笑)

前述したように、この魚は外来魚なのですが、生態系への影響への懸念がないことや、
生産性が高いことから、昨今話題にあがる外来種には指定されていないようです。
個人的にも何でもかんでも駆除してしまえばいいとは思いませんが、
ここらへん、少々議論が沸き起こっている問題でもあるようです。

ここの展示ではライトがボディに反射してキラキラ光り、
身体が光るものですからガラスにも映りこんで大変美しく見栄えのする水槽です。
なんだかちょっとした白銀の世界を味わっている気分ですよ~

各地の水族館で撮った魚たちの写真を紹介♪

by argon-l

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