リタイア満8年経過 (original) (raw)

8年前の7月末に退職したから、今日でちょうど8年になる。あっと言う間ということはないが、もうそんなに経つのかというのが実感である。

サラリーマンだったのは1980年から2016年まで。3社で合計36年余りになる。同じ職場でも3~4年ごとに転勤があったから、8年だと大体2ヶ所にいた期間である。

コロナ騒ぎがあったので、その前と後でちょうど職場1つずつくらいの計算になるだろうか。いずれにしてもどこの会社でもストレスばかりで、苦労の割に報われることは少なかった。おカネには不自由するけれど、いまの方がずっといい。

リタイアした年の秋に、途中まで進んでいた四国遍路の続きを歩いた。毎年季節のいい時期を選んで四国に飛ぶのだが、なぜか雨が多かった。一番奥の大宝寺岩屋寺を歩いた時は1週間ずっと雨で、最後に台風が来た。足摺岬も五色台も大雨。八十八ヶ所回り終えたその冬に、コロナ騒ぎが起きた。

八年間を振り返ると、予期せぬアクシデントがなかったのが一番うれしいことだし、物価高騰する前にリタイアできたのはたいへん運がよかったと思う。もしいまの状況なら、用意していた貯金ではとても間に合わなかっただろう。日々の生活も、よりストレスが多いものになっていたに違いない。

その意味では、1度しかない人生で、リタイアを決意し実行した時期はベストのタイミングだったと思う。もちろん運がよかったということだが、まじめに仕事してそれなりに苦労したことがいい方向に結びついたに違いない。

阿佐海岸鉄道宍喰駅。当時まだ列車がこの先まで走っていた(現在は線路も道路も同じ車両が走るDMV)。お遍路は歩いて移動が原則だが、日程の都合でいったん戻るため鉄道を利用した。

リタイアした頃は、さんざん働かせて休暇も消化させずけしからんと思ったものだが、細かいことにこだわるよりさっさと縁を切った方がいいと思って踏み切った。実際、それでタイミングをずらしていたら、コロナ前にお遍路を結願できなかったし、そもそも心身が健康でいられたかどうか。

いま67歳で、おカネにはかなり不自由するけれどストレスが格段に少なくなった。体重は現役時代より20kg軽く、ランニングも復活させることができた。暑い日が続くが早朝に少しでも走るのは励みでもあり健康管理にも役立つ。今シーズンの目標は、ハーフマラソンを余裕をもって走り切ることである。

8年目をこうして迎えることができて、あと2年でリタイア10年である。平均寿命からすると約半分。ハーフマラソンを楽に走れるようになったら次の目標は、とか、できればお遍路の逆打ちもしてみたいし行きたい山もまだまだある。動けるような体を維持しないといけないし、その前に病気にならないようにしなければいけない。

昔はやりたいことをするにはおカネを貯めるだけだったが、いまはトレーニングを積んだり規則正しい生活をしたり、飲み過ぎ食べ過ぎを控えたり、おカネでは解決できないことばかりである。そもそも人生って、そういうものなんだろう。

こうして穏やかな日々を送ることができることに感謝するとともに、運は無駄遣いしない方がいいし、行いは正しくした方がいいと思う。昔の言葉ならば「お空に目があってちゃんと見ている」ということだし、現実的にいえば「後ろめたいことをすると自分に悪影響が出る」のだと思う。

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