転職は当たり前? (original) (raw)

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「転職は当たり前」と言われている今の時代ですが、上手くキャリアアップ出来ている人はどれくらいいるのでしょうか。

一昔前までは新卒で勤めた会社に定年まで在籍することが当たり前でしたが、今はその方が珍しいと言われます。20代で2回以上転職をしている人は20%を超えており、30代で2回以上転職をしている人はなんと約50%という結果が出ています。

転職は人生を変える大きなきっかけであり、ネガティブな理由ばかりではありません。私の友達もSEとして県内大手の企業に就職しましたが、入社当時から数年勤めて辞める予定だと話していました。なぜかと聞くと、「SEとして実務経験を積んだ後、経験者でなければ入れない企業に就職するため」と答えました。まさにキャリアアップの為の転職。辞める前提での就職の良い悪いは別として、自分の未来を見据えた転職だなと感心しました。

ただ、転職は決して転々とすれば良いというものではありません。最近問題になっているのが【隣の芝は青い症候群】と呼ばれるもの。

友達や家族以外の周囲の情報が簡単に手に入るようになった現代。自分と同じような年代の人がお金持ちになって豪遊している姿や、有名企業に就職して高収入を実現している姿がSNSで簡単に見れてしまいます。本来は全て比べるべきではない赤の他人ですが、どうしても自分と比較してしまう人が増えてしまっています。

「なんで俺はこんなダメなんだ…」と自らを蔑むようになり、次第にネガティブの矛先が今の会社へ向き、転職を決意する。こういった流れがよくあります。ただ、こんな気持ち(隣の芝は青い症候群)で転職した人は、転職先でも必ず同じ思いをします。なぜならキャリアアップでは無く、現状から逃げただけにすぎないからです。

もちろん転職先が長く腰を据えて働ける場所になる場合もありますが、他人と比較して転職した人間がぶつかる壁はいつまでも変わらないはずなので、大半は転職を繰り返します。

決して転職が悪だとは思いませんが、そこに真っ当な理由や将来のビジョンがない場合無意味な転職でしょう。

私の世代の人間がヘマをした時は「これだからゆとりは」と怪訝な顔で言われましたが、今の世代は「これだからZ世代は」と言われるそうです。

確実に昔より「自分らしさ」を主張する人が増えていますが、自分らしさ(多様性)を掲げて嫌な場所から逃げている人も多いのは事実。

転職するならキャリアアップを実現したいですよね。

この考え方も今や古い考え方なんですかね…