五感記 (original) (raw)

見た:プリンターのインクが遂に切れる。

仕事でしか使っていないプリンターなので、仕事のものを印刷するだけで使い切ったことになる。そんなに使ったんだ。参考になります。

聞いた:頭の中に悪徳が満ち、その者どもとずっと会話を続けている。私に都合の良いことしか言わない架空の存在が私を次々に幸せにしている。これはね、本当に病を得る可能性があるのでやめた方がいい。

味:身体がザコになり喉が痛い。喉飴を舐める。

大正製薬 ヴイックスのど飴プラス ハーバルミントパウダー 62g ×6袋

触った:久しぶりの亜脱臼(偽)。許さない。

嗅いだ:育った豆苗を刈り取る。豆苗って結構独特な香りがあるよな。

見た:心理戦が発生する。流行の兆しが見えるな。

聞いた:人間にPC環境について話を聞いてもらう。やっぱりサブモニターは欲しいかもしれない。要検討。

味:レバーを焼いて粛々と食べる。

触った:洗濯物を干していたら柱に側頭部をぶつけてまあまあのダメージを得る。もしかしてまだ酔っ払ってるんですか?

「脳が揺れる」はあまりにも使い込まれた言葉で、そんなに人間の脳が揺れる(または揺れたかのように誤認する)状況って無いだろうと思っていたけど脳が揺れた(または揺れたかのように誤認した)。終わりかもね。今までありがとう、愛しています。

嗅いだ:染み付いた悪徳を忘れるためのドリップコーヒー。神と民の言うことは聞いた方が良い。

特記事項:「ベッドパートナー」について考えている。

気持ち悪い単語だと思いつつ、この言葉が生まれてしまった理由も分からないわけではない。題材として魅力だと思う気持ちと、そこにリソースを割きたくない気持ちが拮抗する。

見た:メールがいくつか来ていた。昨夜は18時半に時計を見たのを最後に記憶を失ったのでその絡みかと思ったけど特に関係ない内容。じゃあいいです。

聞いた:電動ドリルが唸っている。

味:寝起きの調子が悪く、ついに二日酔いかと思いながら水を飲んだら全て解決した。なんなんだ。

触った:泥酔後おなじみの身体チェック。顔と手指にいくつか痣があるものの他は問題なし。他には***に**が***いたものの、多分これは**ではないので良いでしょう。シズ…。

酔うと自分の手を噛むことが多い。昨夜も何度か噛んだ気がするけど歯型が残っていないので良しとする。

嗅いだ:こみ上げるアルコール臭がすごい。

見た:意識が切断され、fitbitが示す18時29分だけが克明だ。

聞いた:何もない。

味:何もない。

触った:髪を切った。他人に触れられる快楽を知る。

嗅いだ:人間の臭気を得る。

特記事項:己を恥じ、魂を救い、茫洋としたまま愛している。

見た:読む。さすがに分かってきた。対処が簡単で助かっている。

聞いた:虫の話をする。何回聞いても笑える。

味:味噌汁。油揚げが多すぎたか。

触った:メンバーが自分しかいないDiscordサーバーを立てて、そこにメモを残している。そのメモを見ながら買い物をし、会計中にスマホをポケットに突っ込んだら何人かにサーバーへの招待を送ってしまっていた。

これ前もやったよなあ!?2ヶ月に1回くらいやってませんか!? 魂が激怒に包まれたので、自分しかいないDiscordサーバーを削除した。人に迷惑をかけないメモの仕方はまだまだいっぱいある。

嗅いだ:頂き物の新米コシヒカリを炊き、陶然とする。嬉しい。

見た:猫がいた。

警戒するのに逃げなかった。そういう猫もいる。

聞いた:昨日気づいた手続き忘れを何とかした。

具体的に言うと、国民健康保険の加入手続きを失念していた。失念というか、マイナポータルで全部済ませたと思っていたら済んでおらず、市役所での手続きが必要だと発覚した。

ちなみにこの手の手続きは退職後2週間以内と言われているけど退職からは既に2週間以上経っていて、しかも今日通院の予定があるからと前夜に念のため調べたら無加入が発覚した。愚かちゃん速報!

さらに悪いことに、私は離職票を得ておらず、その他の退職を証明する書類も無い。終わりかも。

ひとまず病院に行き、今月中に保険証を持ってくるけど今日のところは自費でと伝えて診療を受ける。慈悲により3割の支払いで許された後、市役所に電話で相談すると、マイナンバーと保険証の紐付けが済んでいれば退職日、あるいは前職の健康保険の資格喪失日を手繰って手続きが出来る可能性があるとのこと。マイナポータルを見ると資格喪失日の記載がある。勇んで市役所へ行って手続きをお願いすると何とかなり、首尾よく保険証を得られた。帰りに病院に寄って保険証を出し、おおむね解決した。

教訓がいくつかあり、己の愚かを噛みしめる。

味:自業自得に差し伸べられるアイスコーヒー。甘くする。

触った:ハサミを使う。

嗅いだ:通り過ぎざまの干し草ロール。

特記事項:国民健康保険がらみのトラブルで待ち時間が多く、前職のことを思い出していた。退職から1ヶ月くらい経った今、後悔より怒りがあるので辞めて良かったと思う。

私の人生で、ダメだと思ったものが挽回した試しはない。善性や悪性の程度が変わることは絶対に有り得ない。翻意は神の特権だ。

これは祈りの話です。

見た:光を見て覚える。こういうことをしなくてはいけない。

…と思いながらしばらくして、かなり大事な手続きを忘れていたことに気付く。光を見る前に書類を見た方が良い。

聞いた:ほのかな罪悪感について人に聞かせ、無駄なことだと再確認。私が負うべき罪は他にある。

味:ずいきの煮物。ずいき、名前が「随喜」っぽくて怖いな…と思ってWikipediaを見たら本当に「随喜」を語源とする説もあるらしい。ますます怯える。

触った:今日は風がある。

嗅いだ:少し前にすりおろして冷凍していた生姜を割ったところ、辺り一帯が生姜の香りに満たされる。

ラップを敷いたバットにすりおろした生姜を薄く伸ばして冷凍しておけばシート状の冷凍おろし生姜が出来る。シート状のままだとかさばって邪魔なので、凍った頃合いを見計らって適当に割って袋に入れて冷凍庫にしまっている。こうしておけば下ろし生姜が必要な時に簡単に使いやすくて嬉しい。これにんにくでも出来ないのかな。やっても良い気はするんだけど、生家で「にんにくのクオリティを保て、青森産だけを買え」と教わって育ったので、にんにくに対してだけは慎重になってしまう。