羽州街道を歩く 番外編6 男鹿半島 (original) (raw)

令和6年8月9日(金)晴れ時々曇り 暑い

4日目、今回の旅行の最終日です。本日はレンタカーを借りて、男鹿半島大潟村方面を観て回ります。

目次

1 船川港

最初の目的地は、男鹿市の中心、船川港です。

トヨタレンタカーの秋田駅前営業所でトヨタアクアを借りました。

営業所は、秋田市民市場の北側で、中央通りに面しています。中央通りは東向き一方通行なので、一旦、市民市場脇に進んで、市民市場入口交差点を南から通り抜け、ナビに従って、そのまま北上し、大手門通りを通り、千秋トンネルを抜けて新国道に入ります。そして、ポートタワーから湾岸を通って県道56号線、国道101号線と辿ります。

途中、県道56号線の駐車スペースに車を停めて、海岸線に出てみました。海岸線に沿って発電用の風車が並んでいます。

男鹿半島へ続く海岸線

そして、JR男鹿駅近くの道の駅オガーレに到達しました。海岸線が美しいということですが、ここからは、海岸線はよく見えません。この東側が船川港です。ゆっくり散策したいところですが時間がありません。

道の駅オガーレ

船川港は、天然の良港で、古くから交易の拠点、また、北前船の避難港として栄えてきました。半島を回り込んだところに位置しているので、北と西に山地があり、冬の季節風を避けることができます。避難港として最適です。

男鹿市は人口2万2千人、男鹿半島の大部分を占めています。気候は海洋性で、夏は、秋田市より涼しいようです。冬は、雪はそれほど多くなく、秋田市よりやや寒いとのことです。観光資源は何と言っても「なまはげ」です。なまはげは、堕情や不和を諌め、災いを祓いにやってくる来訪神で、もともと小正月の行事でしたが、現在では大晦日に行われているそうです。

2 寒風山

この後、寒風山に向かいます。寒風山は標高355mの火山です。山頂から噴火口付近は、草原になっており、雄大な山容を見ることができます。

国道101号線を北へ進み、県道55号線に入ると、まず大噴火口を囲む外輪山に登り、大噴火口に下りて、回転展望台がある峰の肩を進み、妻恋峠から展望台の方へ登ります。そして、展望台下の駐車場に車を停めて、徒歩で展望台に登ります。

雄大な眺めです。秋田市方面を見ると、緩やかに弧を描く海岸線が見えます。西の方角は、眼下に小噴火口、その向こうに姫ヶ岳、遠くには本山が見えます。北西に目を移すと大噴火口が見えます。北の方角は能代の方へ続く海岸線が見えます。東は、大潟村がある干拓した平野が広がっています。

秋田市へ続く海岸線

大潟村方面

手前右が大噴火口、左が小噴火口 その間が姫ヶ岳 奥が本山

3 入道崎

次に目指すのは、入道崎です。国道101号線を北上して、牧野交差点に進み、ここを直進して、県道55号線に入ります。西へ進むと北浦地区に入り、旅館が集まる湯本地区を過ぎて入道崎の集落を抜けると入道崎の広い駐車場があります。

はじめに入道崎灯台に登ります。螺旋階段を登り、回廊に出ると360度の眺望が開けます。東を見ると寒風山、北を見ると入道崎の突端が見えます。眼下には北緯40°モニュメントが見えます。

入道崎灯台は、コンクリート製で高さ28m、白黒の縞模様の灯台で、のぼれる16灯台の一つです。初点灯は1898(明治31)年、当時は鉄製で高さ24mでした。現在のものは1951(昭和26)年に作られた2代目です。

灯台を下りて、北緯40°モニュメントを見ました。入道崎灯台は、太平洋側の陸中黒崎灯台と北緯40°上の灯台として対をなしているそうです。

入道崎灯台

入道崎

北緯40°モニュメント

大潟村

次に目指したのが、大潟村でする。県道55号線を東に、牧野交差点まで戻って、再び国道101号線に乗り、北東に向かいます。野沢地区に入ったところで、直進して県道54号線に乗り、大潟村中心部を目指します。

そして、田んぼの中を進んで「道の駅おおがた」に至ります。ここで簡単な昼食をとりました。

大潟村は、1964(昭和39)年に、八郎潟干拓することによって生まれた村です。現在の人口は2800人。村内の大部分は農地で、産業は米作だけです。八郎潟は、もとは琵琶湖に次ぐ、日本第2の面積を持つ湖でした。もともと離島だった寒風山に向かって、雄物川米代川から砂洲が伸びて繋がったのが男鹿半島であり、砂洲に囲まれた内湖が八郎潟です。

干拓博物館に入館したり、大潟村役場の方にも行ってみたりしたかったのですが、ここまでの道程が、意外と時間がかかり、短時間の休憩ののち、秋田へ戻ることにしました。

大潟村干拓博物館

秋田駅

県道42号線をまっすぐ南へ下り、八郎潟調整池をかすめて、船越で国道101号線に乗ります。そのまま南下して土崎から新国道で秋田駅西口に戻ります。ガソリンスタンドでガソリンを満タンにし、トヨタレンタリース秋田駅前営業所に無事に車を戻すことができました。

新幹線の発車時刻まで1時間ほど。秋田市民市場を覗き、回転寿司屋でマグロを食べて、秋田駅へ。秋田駅発15:21の秋田新幹線で帰路に着きました。

秋田市民市場の内部

ちょっと欲張って、行動範囲を広げたために、やや忙しい旅となりましたが、好天に恵まれ、秋田の地理や文化に触れることができました。