Sphery Rendezvous (original) (raw)

9/29

BUMP OF CHICKENのライブを京セラドームで観てきました。

BUMPのライブは1年半ぶり。

BUMPの思い出についてはこの時書いたし、今回のライブの内容についてはツアー中なのであまり書くべきじゃないんだろうなと思うと、何も書けないってなっちゃう。でも何も書かないのも違うと思うので、最後の方に書いておきます。ネタバレになるので行く人は読まないでくださいね。

とりあえず、めちゃくちゃ楽しかったです!絶対にまた行くし、なんていうんでしょう、それが彼らとの約束だと思うから。

終演時間が読めなくて、間に合うかわからなかったのでバスで帰るのは諦め、フェリーで帰ることにした。18時開演で終わったのは20時半ごろだったから実際には間に合ったと思う。規制退場だったので時間はかかったけど。梅田で適当に晩飯を食べ、三宮から神戸港へ。フェリーは出港が1時、乗船開始は0時半過ぎ。港に着いたのは23時で、ボーッとスマホをいじって待っていた。本を読む気分ではなかったみたいだ。あとこれは別にどうでもいい話なんですけど、財布の中が新札と新500円玉と100円に満たない小銭だけになってしまい、神戸港の自販機でほぼ何も買えませんでした。今、新札よりも旧札の方が価値が高い。

乗船後、疲れているはずだからすぐにでも寝れると思ったけれど、どうにも眠れなかった。腹が痛かったり、隣のいびきが気になったり。そういう日だった。

深夜2時。眠れなくて、売店に行ってうどんを食べた。船内のうどんが内地のそれよりも美味しい理由はないから、あまり期待はしていなかった。が、それはとても美味しかった。前日に食べた何よりも美味しかった。

食べていて、なんだか泣きそうだなと思った。しかし泣きそうだ、なんて俯瞰的に思えてしまうと実際に泣くことは大抵の場合なく、このときも泣くことはなかった。泣いてしまうときはそんなことを思う余裕もなく、つーっと流れるか、あるいは爆発するかのように溢れてくるものなのだと思う。で、どちらでもなかったということです。

こんなに感傷的になったのは船、深夜という状況のせいだとは思う。客観的にはやはり陸で食べる名店のうどんの方が流石に美味しいと思うが、とはいえそういった店では味わうことのできない何かがあったのもまた私にとっての真実で。

朝5時過ぎにフェリーは高松に着き、始発までの時間でバカ一代でうどんを食べた。やはり、流石にうどんとしてはこちらの方が上質だと思った。ちゃんと美味しかった。でも、それはただのうどんだった。

あれはなんだったんだろうって一日経った今も思う。なんだかライブの余韻と繋がっているような、そうでないような、そんなぼんやりとした意識の中で私は生きている。

(ライブについて):

このツアーは新譜『Iris』を引っ提げてのもので、だからこのアルバムが中心になっていた。1年半前のライブの時に披露されていた新曲たちもアルバムには入っていて、だから結構聞き馴染みのある曲が多かった印象。「なないろ」とか「SOUVENIR」とか、「アカシア」とか「Gravity」とか。「SOUVENIR」は声合わせるの楽しかったな。このアルバム自体が結構好き。でも、アルバムの中でも特に好きな「Small world」が聴けなくてそれは少し残念だった。聴きたかったな。

どの曲がどうとか語れるほどの知識もないので、印象に残ったことを書くと、藤くんの感情表現が豊かだなぁと思った。結構しっかりと体でも歌詞を表現したりしてて、すごく楽しそうだった。MCも割とメンバーみんなで回したりしてて、ああ仲良さそうだなってなった。結構観客の声を聞いてて、その辺もすごく楽しそうにやってるなって思った。

最初の方のMCでは今日はヒゲダンが城ホールにいるっていう話が出て、観客が拍手していたら藤くんが「今の拍手は城ホールへのもの?そういうのはな……もっと大きくやる方がいいんだぜ」って言ってたのすごくかっこよかった。城ホールでのヒゲダンのライブでは向こうの藤原さんがBUMPのプラネタリウムをちょっと歌ったらしく、なんかいい関係ですね。

「レム」とか「メーデー」とか、あと「アンサー」とかもよかったな。結局大体好きなんですよね。

「ray」を聴けたのは嬉しく思いつつ、「天体観測」も聴きたかったなという思いも(初日は「天体観測」だったらしい)。

本編ラストは「窓の中から」。大好き。

「いつの日か止まる鼓動を 涙になれなかった感情を あなたに届くようにと声に乗せたら 自分でも驚いたんだ 応えて 重なる声」なんですよ。ライブじゃん。

「ほんの一瞬だけだろうと 今 今 重ねた声」も、あの、すごく胸にくるというか。いいっすねぇ。

ライブ映像もYouTubeには上がっているんだけど、それよりも遥かに身にくるものがあった。ライブ自体の空気の違いもあるだろうし、映像じゃ伝わりにくいってのもあるんだろうけど、これよりももっとすごかったんです。

アンコールは1曲目が「宝石になった日」で、私はBUMPのライブをそんなに知らないから好きな曲やってくれて嬉しいな、くらいだったんだけど、結構ひっくり返るくらいの選曲だったらしいですね。2曲目は「ガラスのブルース」。歌詞うろ覚えだったからあまりちゃんと歌えなくてちょっと心残り。覚えときゃよかったな。

最後のMCで藤くんがめちゃくちゃ熱く語っていたんだけど、その内容をここで書いてしまうのもなんだか違う気がするというか、心に留めておくほうがいいことなのかもしれないと思う。まあ本当は、私がそれをちゃんと伝えられる気がしないからっていうことなんですけど。でも、熱いこと語った後に「変なこと言い出したと思った?君たちが選んだバンドのボーカルだぜ?」って言ってたのはすごく好きでしたね。

めちゃくちゃ好きな曲、「グッドラック」や「ゼロ」、「R.I.P」あたりをいつか聴けるといいな。だから絶対また行きます。

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スタンドの上段だったんで近くはなかったんだけど、ピクスモブによる光の演出がすごく綺麗に見えて、それだけですごくいい席でした。あれ本当に綺麗。