旧正月を祝う長崎ランタンフェスティバル…ずさんな計画でハプニングだらけの見学?! (original) (raw)
先月の2月10日(土)に、中国の旧正月(春節)を祝う行事としておこなわれる、2024長崎ランタンフェスティバルに行ってきました。
ランタンフェスティバルは、もともと、長崎の新地中華街で「春節祭」として、始められていましたが、今は規模が拡大して、長崎の冬の名物行事となっています。
夜は町のあちらこちらに飾られた中国ランタン(中国提灯)に灯りがつき、街中に幻想的な光景が広がります。
今年は、コロナの流行が下火になって、4年ぶりの開催という事で、1万5千個ものランタンが飾られたとのことです。
もともと、長崎ランタンフェスティバルには関心があり、いつか行ってみたいと思っていましたが、なかなか行けなくて、やっと今年行くことが出来ました。
しかし…
結果を先に言うと、フェスティバルは楽しめたものの、適当な予定を立てていったので、ハプニングが多かった旅行となりました。(苦笑)
今回は、フェスティバルの写真と共に、ハプニング満載の旅行のお話をお読みください。
1月下旬。
今年はにランタンフェスティバルが開催されるという事を知り、今年こそは見に行ってみよう、と計画を立てました。
しかし、当初、予定していた日(立春)には、家族の都合が合わず、結局1週間後に変更。
まぁ、これについては、それでよかったのです。
…と言うのは、もう、高速バスのチケットをとり終わってしばらくして知ったのですが…
当初予定していた日は、まだフェスティバルは始まっていなかったのです!!
これが、まぁ、いうなれば最初のハプニング。(笑)
ずさんですねぇ。
いつから始まるのか、全く考えていなくて、
「うんうん立春からだよね。」
(恥ずかしながら、立春と旧正月は、同じ日と思っていました。)
くらいにしか考えていなかったのです。(笑)
それから幾日たち…、
娘が、
「ランタンフェスティバルの点灯式を見たい。」
と言う。
同じ頃、新聞でも旅行会社のランタンフェスティバル見学ツアーが嫌でも目に付くようになりました。
ふむふむ、旅行会社のツアーは、どうなっているんだろう、と見ていると、ある旅行会社が「夜、変面ショーにご案内」とある。
変面ショーとは、中国四川省の伝統芸能で、お面が瞬時に何枚も変わるという劇です。
その仕掛けは、国家機密だそうです。(おぉ!!)
変面について – 【公式】長崎孔子廟・中国歴代博物館ウェブサイト
変面ショーを見たい!!
この旅行会社の広告を夫と娘に話すと、あえなく却下。
「ツアーだったら、飾りつけした夜の街をゆっくり見学していられないよ!!」
がっかりしていると、出発の前々日くらいに夫が、
「孔子廟で、2時から無料で変面ショーをするんだって。」
と、教えてくれました。
灯りがともっていない時間なら、ありがたい。
まず、お昼ごろ長崎駅に着く。
それから、軽くお昼ご飯をとって、孔子廟へ変面ショーを見に行く。
次に、点灯式まで時間があるので稲佐山にのぼる、
戻ってきて、点灯式を見る。
その後は、ランタンの飾りつけが美しい場所を見ながら駅に戻り、最終の高速バスに乗って帰途に就く。
こんなものかな、とざっくりスケジュールを立てました。
ということで、いよいよ長崎へ出発。
家を出て、高速バスに乗って…
というところまで良かったのですが、この日は三連休の最初の日。
高速道路に入ったはいいけど、なかなか渋滞で前に進まない。
ちょっと、ニッチな話になりますが、もともと九州自動車道は、長崎自動車道、大分自動車道が交差する鳥栖ジャンクションまでは、休日は渋滞しやすいところです。
それが、3連休の最初の日だったので、更に渋滞していたという訳です。
結局、終点の長崎駅に着いたのが30分遅れ。
これが計算違いの2つ目です。
しかし、臨機応変。
ここで、予定を変更しました。
お昼ごはんは、変面ショーの跡で食べよう!!
それで、長崎駅でトイレに行って、ちょっとしたつなぎで食べられるパンなどを買って、観光案内所によって、路面電車で、孔子廟に行くことにしました。
下の写真は、ランタンフェスティバルの会場案内図です。
2024年長崎ランタンフェスティバル会場案内図を拝借して、ちょっと書き足しました。
ここはどこだろう、と思う時に見て下さいね。
因みに、地図は左側が北の方向で、縦(東ー西)が約2㎞、横(北ー南)は約2.4㎞です。
①長崎駅
②孔子廟・中国歴代博物館
④唐人屋敷
➄眼鏡橋
⑥中央公園
さあ、長崎駅から出発です。
①長崎駅
駅でもお祭り気分が味わえますね。
駅の入り口のオブジェ。
金色で、おめでたい雰囲気満載!!
路面電車で行くと、孔子廟には新地中華街で、乗り換えをしなければいけません。
新地中華街では、降りる人も、乗る人もすごく多い。
それで、哀しいことに乗り換えの電車が来ても、全く乗れない。
一つの電車を乗りすごすと、次の電車まで10分近く待たなければいけません。
孔子廟へ行く電車は、有名な観光地であるグラバー園や、大浦天主堂へ行く電車と同じ電車なので、そういう意味でも人が多かったのでしょうね。
電車を待っている行列をみると、いつまでたっても乗れそうにありません。
そこで、娘が、
「ねぇ。歩いて15分くらいなら、歩いていこうよ。」
と言う。
そうだ。
このまま電車に乗っても、変面ショーが始まる2時ぎりぎりだ。
歩いたら、1時55分にはつく。(新地中華街にいるこの時点で、1時40分)
そこからは、即決でした。
「どうせ、変面ショーは立ち見だろうけど、歩いていこうか…。」
そこで、電車待ちの行列から外れて、速足で歩きだしました。
新地中華街入り口
孔子廟へ行くには、ここを通り過ぎます。
一年前に長崎に行ったので、なんとなく覚えのある道を、速足で孔子廟まで歩いていきました。
歩いて行ったら、孔子廟の前は人だかり。
「なんだか嫌な家な予感がする。」
と、夫が言う。
恐る恐る近づいていくと、なんと、変面ショーは見学者の受付がすでに終わっていて、ショーが終わるまでは孔子廟の中に入れないようになっていたのでした!!
2時から始まる変面ショーでしたが、1時半には締め切られたとのこと。
長崎駅について、すぐに孔子廟に行けばよかったのかもしれません、
早い人は、朝の10時ごろから、並んでいたのですって。
②孔子廟・中国歴代博物館
中に入れたら、ここで変面ショーが見られたはずでした。(苦笑)
この後は、急いで歩いた後でもあったので、その疲れが倍増して、とぼとぼともと来た道をまたまた歩いて戻りました。
「早めに行かないと、見ることが出来ないんだねぇ。」
この教訓を胸に、,点灯式は早めに行こうという事で意見が一致しました。
この後は、大波止で遅めのお昼ご飯をとって、点灯式前の新地中華街をぶらぶら。
大波止の船着き場
点灯式は、中央公園と新地中華街の湊公園の2か所で行われることになっており、中央公園の方が広そうなので、中央公園で見ようという事になりました。
ところが、いざ、湊公園の点灯式の会場を見ると、それはそれは素晴らしい。
この、オブジェが点灯したら美しいだろうなぁ。という事で湊公園の点灯式を見ることにしました。
湊公園の入り口付近
中にはいると‥
明るい時間の点灯式会場。
これらのオブジェが点灯されたらきれいでしょうね。
この時点で、午後4時です。
点灯式は5時半からあるので、遠くには行かないですぐ近くの唐人屋敷の会場を巡ることにしました。
唐人屋敷で、行ったらいいと言われているところは4か所。
土神堂、天后堂、観音堂、福建会館。
しかし、あまり遠くまで見学に言っていたら、人込みで点灯式が見られなくなるかもしれないので、孔子廟の教訓から、唐人屋敷のなかでも湊公園に一番近い土神堂だけ、行ってきました。
(あらら?!写真がない!! なぜか、土神堂の写真をとっていないみたい!)
④唐人屋敷
唐人屋敷への道はは、なだらかな坂になっています。
唐人屋敷跡の碑。
4時45分には、湊公園に戻ってきたのですが…
何となく広場も入り口辺りが混雑している。
な、なんと、タッチの差で、入場制限がかけられたのでした!!
これまた、痛恨のミス1!
要は広場から、離れなければよかったのでしょうが、じっとしていることが苦手な私たち家族。
仕方なく点灯式は、公園の外から、見える所だけ見ることになりました。
(前掲の湊公園の入り口付近の写真の近く)
入場制限のしきりとなっているロープのところに立っていると、この人込みをかき分けて、来賓の人が次々と中に入って行く。
恨めしく思いながら、その人たちを見ていました。(笑)
③新地中華街
ふっと振り返ると、点灯式を待つすごい人、人、人!!
点灯式は、まず、慰霊のお経があげられ、来賓の挨拶、そしていよいよカウントダウンとなるのですが、その時、まともやハプニングが。
といっても、今度は私達ではありません。(笑)
カウントダウンが終わる前に、点灯されたのです。
会場は、ドッと笑いの渦に包まれました。
点灯されてからは、来賓のための椅子が片付けられ、公園の中に入ることが出来ました。
人込みは相変わらずだったけど‥。
それにしても、色々なオブジェに点灯されている会場は、なんと華やかなのでしょう。
人込みでも、キラキラと別世界に来たようでした。
幻想的と言いたいところですが、この人込みでは、そういう世界観は望めませんね。(笑)
正面では、龍踊り(じゃおどり)をしています。
もともとは、五穀豊穣を願う雨乞いの神事だったそうです。
娘が、「建物の中が凄いよ。」
と言うので、建物の中にも入ってみることにしました。
天井から、つるされたランタンが華やかです。
オブジェは、誰だか忘れましたが、少なくとも下の写真は、中国の4美人と記してあったひとりです。(楊貴妃、西施、王昭君、貂蝉)
これは、誰だったかなぁ…。
この後は、新地中華街の商店街を突破し、眼鏡橋へ行きました。
暗く映っているので、よく分かりませんが、中華街のアーケードの中は、押すな押すなの凄い人込み。
あまりの人込みで、屋台がいっぱい出ていましたが、ものを買うことすらできない。
まるで、お正月の太宰府天満宮みたい。
行ったことないけど、お正月の明治神宮もこんな感じかしら。
新地中華街の入り口に戻ってきました。
川に映る、灯りが幻想的。
昼は、こんな感じでしたよ。
中華街入り口付近のオブジェ。
それから、私達は、眼鏡橋を経由して、中央公園に行きました。
⑤眼鏡橋
新地中華街に比べると、ちょっとおとなしめで、上品な感じ。(笑)
ふぅ、やっと場中央公園に着きました。
➅中央公園
この屋根の下で、皆さん飲食を楽しんでいます。
中央公園も、天井からつるされる淡々が色鮮やかで素敵ですね。
孫悟空のオブジェ。
➅中央公園
二胡の演奏もありました。
二胡の生演奏を聴くのは初めてでした。
ザ・中国と言う音色です。
ランタン巡りはこれで終了。
最後に、もう一度地図を出しますね。
①長崎駅
②孔子廟・中国歴代博物館
④唐人屋敷
➄眼鏡橋
⑥中央公園
そのあと、バス停前のコンビニで、軽くお夕飯になるものを買って、バスに乗って…
と言うところで、最後のハプニングが !!
夫が、バスに乗る時に思い切り躓いたのです。
どさっと、正面から倒れたのです。
リュックなので、両手をつくことができたのが不幸中の幸いでした。
と言うのが、長崎のバスは福岡のバスに比べて、乗る時のバスの段差が高いのです。
下を見ないでバスに乗ったのでしょう。
疲れもあり、注意力が散漫になっていたのだと思います。
結果としては、大したことはなかったのですが、派手にこけてしまったので、ヒヤッとしました。
このあとは、長崎駅の戻り、高速バスの最終便に乗って、福岡に帰りました。
①長崎駅
中央の、駅の上に浮かんで見えるのが稲佐山。
稲佐山から見る長崎の夜景は、素晴らしいんですよ!!
最終的に家にたどり着いたのは、もうすぐ日付が変わるという時間。
次の日は、ぐったりしていました。
因みに、その日のお夕飯は、水炊き。
お買い物に行くパワーも、いつものようなお夕飯を作るパワーもないだろうなと思い、材料を前もって買い揃えていて正解でした。
鍋は簡単ですものね。(笑)
さてさて、長崎のランタンフェスティバルは、日帰りだし…と甘く見ていたけれど、人込みを計算に入れていなかったのが、ハプニングにつながってしまいました。
綿密な計画は立てなくても、人込みだけは考えながら動かなければ…
まぁ、ハプニングはあったけど、これもまた思い出に残る旅行となりました。
今回は、とても長い記事でしたね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も…日日是好日。ときどき口実。