イケてない自分に”魔法の言葉”を (original) (raw)

同級生や後輩の医師たちが活躍しているのを耳にすると、今のイケてない自分を情けなく思うことがよくあります。「僕は一体こんなところで何やってんだろう…」って。

今の仕事は週休3日で定時で帰ることができます。仕事内容はおじいちゃんやおばあちゃんの話を聞いてあげるくらいで、全然忙しくありません。当直や緊急の呼び出しもありません。そして年収は1,600万円です。

「それで何が不満なの?」って怒られるかもしれませんが、以前バリバリ仕事をしていた時の”イケてた自分”とついつい比較してしまい、こんなところで何やってんだろう…って思ってしまうのです。

しかしこの自己否定の感覚は、ある後輩医師からのメールによって打ち消されるようになりました。その後輩医師は東京の大病院でバリバリ働いています。毎日手術をたくさんし、患者さんには感謝され、お金もいっぱい稼ぎ、夜は看護婦さんを何人も連れて豪遊しています。絵に描いたような”成功者”なのですが、そんな彼からある日、次のようなメールが来たのです。

「不眠が原因で仕事が継続できなくなりました」

あまりの激務と襲いかかるプレッシャーで精神的に病んでしまい、仕事を継続することが難しくなったとのことです。僕は彼にかけてあげる言葉を慎重に選び、僕のようなゆとりのある仕事をしてみては?とアドバイスをしたのですが、彼からの返信メールは結局ありませんでした。

僕もあのまま激務をこなしていたら彼のようになっていたかもしれません。自分で選んだ今の”ゆとりある生活”に満足しなければならないのですが、イケてた時の自分に戻りたいという焦る気持ちもあります。そんな相反する2つの気持ちを落ち着かせることができる”魔法の言葉”を、Podcastを聴いているときに偶然見つけることができたので紹介しようと思います。その言葉は、

「今はこれでいい」

です。この言葉を今の自分にかけてあげると、ソワソワした不安な気持ちが落ち着くようになりました。自己肯定感を保つことはとても大切なのですが、実際のところは難しいです。でもこの「今はこれでいい」という言葉は、自分のことを肯定してあげることができる一番の言葉ではないでしょうか?自分のことが嫌いになるようなことがあれば、ぜひ一度試してみてください。すっと楽になりますよ^ ^

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<本日のブッダの言葉>

真理が正しく説かれたときに、真理にしたがう人々は、渡りがたい死の領域を超えて、彼岸に至るであろう。

『**ブッダの真理のことば 感興のことば**』中村 元 訳より

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それではまた^ ^