石川県小松市 ヴェネチィアの先に赤線跡「清水町」を歩く (original) (raw)
小松市にはヴェネチィアがある。
前回の記事で石川県小松市のアーケード商店街に訪れた。
その際に気になったのはヴェネチィアの看板。町中の至る所の電柱にあるヴェネチィアの文字・・・。これを巡っていたら赤線地帯に辿り着いたお話し。
ちなみにこちらは猫橋銀座通りの先にあった電柱に貼られたヴェネチィアの案内板。
小松市で最初に訪れた「猫の御坊」からヴェネチィアの案内板は主張が激しく記憶に残っていた。・・・もっとも、この時はここまで多いとは思っていなかったが。
ここにもヴェネチィア。
商店街の探索を終えた後に実際の店舗へ向かう。
前方に店が見えているのに親切丁寧に進む方向を教えてくれる親切設計。
隣の店舗に電工看板が置かれている。
そして肝心のヴェネチィアの写真はこれだけ。案内板の方が多いとはこれ如何に。
いや、これだけではない。入り口ドアを撮った。
実はクロミちゃんをブログのオチに使おうと撮影時は思っていた。偶然が重なって面白いオチになるぞと意気込んだ記憶がある。
旅は人の心を惑わせる。そのオチも今考えると別に面白くないから怖い。ちなみにこちらが猫の御坊通りの由来である正雲寺。
その偶然がこちら。何ということでしょう、この掲示にもクロミちゃん。これに運命的なものを感じたのよ。
歎異抄は詳しくないけど、彼女らしい一文だと思う。
おねがいマイメロディの視聴者であったから嬉しくなっちゃったんだろうね。これを掛け合わせてどうオチにしようと考えていたのか。当の私が一番知りたい。どう転んでも面白くできる自信がないぞ。
ここから本題。
ヴェネチィア自体は電柱の案内板が多いだけで至って普通の飲み屋さん。その多さが異常すぎてつい追いかけてしまう魔力を放つ。その電柱を巡ってみると何だか怪しい路地が見えてきた。
(追記 至って普通の飲み屋さんに見えたのは外観だけで調べてみたら小松市で唯一のピンサロでした笑。この後で町のことが分かったかのように色々と語りますが、私もまだまだ修業が足りない様子です)
必要以上に広く、見通しの悪いくねった道。
怪しい雰囲気を放つスナック店と球体の電灯。
趣きを感じる小料理屋らしき店先。
こちらも曲がりくねった道路にインパクトある建物・・・。
さすがに思うわけですよ、
ここ赤線跡じゃね?
隣にあるのは赤鳥居。
うーーーん。面白い様に点と線が結ばれていく。まるでトロフィー獲得のように赤線を構成する要素が見つかっていった。
極め付けはこちらの門柱。
ほぼ答えは出ていたけれど、こちらで決定打。
確信を得た状態でネット検索をする。予想通りここら一帯は赤線地帯だった。
赤線時代の地図と比べて見てみよう。
ちょうど左手に見える例のインパクトある建物が事務所との記載あり。
事務所を抜け、くねった道同士の間に約20軒の妓楼があったということ。
その名残のように今でも飲食店が軒を連ねる。
見渡せば更地になった場所も多い。
こちらは門柱のある通り。
この通りも飲み屋があるものの営業されているか判断の難しい店が多い印象。寂れてしまっている印象は否めない。
飲食店営業・・・平成31年と思いのほか最近まで営業されていた店舗もあった。
周囲には赤線らしい遺構も少しだが残っている。
赤線から一歩抜けた路地。
この辺りは怪しさが光るスナックや麻雀店が軒を連ねる雑居ビルがあった。上の写真は愛の文字が目立つがビルの名前も愛ビルだったりする。さすがに男女の色恋めいた熱気は残っていないだろうが、まだまだ大人の社交場としては現役ということか。
そしてちょくちょくカットインするヴェネチィア。
次に小松市へ行くのはいつになるか分からないし、もしかしたら生涯訪れることもないかもしれない。それでも私は小松市のヴェネチィアの名前を忘れることはないだろう。・・・そのくらいのインパクトを残した。
今回は本当にたまたま赤線地帯と出会うことができた。
こういう点と線が結ばれる感覚も旅の醍醐味ですなー。本当に最近は撮れ高を気にして、ある意味では楽しく、ある意味ではつまらない旅ばかりしていた気がする。
そういえばもう一つの偶然があった。
たまたま前日に見た電車の塗り絵でかっこいいなーと思ったサンダーバードが停車するという奇跡。
そこまでは良かったけど、私の思い描いたサンダーバードは新型で写真に収められたのは旧型というオチ。新型はもっとエヴァンゲリオン弐号機みたいな見た目でかっちょいい。そして連写の設定を忘れて3枚しか撮れなかった。
何事も上手く行くとは限りませんね!