御釜神社(おかまじんじゃ)未来を予言する釜 (original) (raw)

宮城ライトワーク、次へ向かう神社は
お釜神社です。

鹽竈神社末社である御釜神社は、東
参道を歩いて行きます。

見事な灯篭ですね~!
おや、龍亀(ろんぐい)でしょうかね。

ここを曲がって鳥居へ向かって
歩きます。

東参道の大きな鳥居を出たところ。
振り返ると森側に志波彦神社
鹽竈神社があります。

さて、反対側の道路を横断して、
右横の道を真っすぐ行った最初の
交差点の左奥に御釜神社が見えて
きます。

鹽竈神社東参道一の鳥居から徒歩2分
位で御釜神社に到着。
見た感じ、こじんまりしています。
住宅街にひっそりとある神社です。

<御祭神>
塩土老翁神(しおつちおじのかみ)

鹽竈神社と同じしおじい様ですね。
ご挨拶をして光の設定のワークを
させて頂きました。

<未来を予言する釜>

こちらに「日本三奇」の1つとして挙げら
れているは摩訶不思議なお釜があります。
今回のライトワークの目的の1つに、どうし
てもこちらのお釜をみたいという好奇心も
ありました。
神釜は初穂料100円か200円だったと思います。
をお納めることでどなたでも拝観できます。
但し撮影禁止です。

<四口の神釜>
この四口の鉄製のお釜には古くから
世に変じがある際はお釜の水が変色する
という言い伝えがあります。

お釜の所は屋根はありませんが、お釜の水
は溢れることも枯れることも無いそうです。
江戸時代から見張りをつけ、変色したら
藩へ報告させていたとか。
早速神社の方へ鍵を開けて頂き、中へ
入らせて頂きました。

ドキドキ。
ちょうど5月にも地震が起きる噂があった
為、気になっていました。
このお釜の水は果たして大丈夫なのか!?
(このライトワークは2024年5月のものです)

更に内門が開けられ、お釜が目の前に見えて
きました。
予想外に近い!
足を伸ばせばお釜に当たりそうです。
お釜の写真は神社のHPに載っています
のでそちらを参考に。

お釜は大きいです。しかし深くはなく、
手前に2つ、その奥に2つ並んでいました。
4つあるお釜の大きさも若干異なっています。
お水が全て張られていますが、どれも
濁ってはおらず澄んでいる方でしょう。
(内心、ホッとしました)
お釜がサビている為、赤茶色の水のよう
にも見えますが濁ってはいません。
ただ、奥の右側だったかな、正確に覚えて
いませんが、ちょっと水の量が少なめだっ
たのが気になり、神社の方も同様にその点
は気にされているようでした。

お釜はかつては7口あったそうですが、その
うち3口は盗賊に遭い持ち去られたという
伝説が残っています。

<残りの釜の行方>
・釜ヶ淵(新浜町の東北区水産研究所の先の淵)
の海底に沈んだ。
・野田の釜田(塩竈陸橋下あたり)の田の中に埋まった。
・黒川郡志戸田村塩竈殿(富谷町志戸田の行神社)
と称される所の池に沈んでいると記されています。

<3.11を予言>

3.11の起きる前にも神社の方がお釜の水を
観たら変色し濁っていたそうです。
この話しは有名で、実際にその事について
神社の方に尋ねたところ、そうだった
との事。
この一帯は海からも近く、塩釜神社
ように山の上にあるわけではない平地の
住宅街に鎮座している為、流されても
おかしくないのです。
「海から近くて大変だったでしょうね」」と
私が言うと、「津波がここまで押し寄せて
この周りの一体の家は流されたり浸水した
りして大変でした。神社では
手前の池や灯篭が壊れてしまいましたが、
この神社を境に津波が避けるようにして
流れていったので、被害はそれだけで、
助かりました」との事。
やはり神域だから護られたのでしょう。
不思議な力を感じるお釜でした。

そしてこのお釜で塩土老翁神が人々に
製塩を教えていたと言い伝えられています。
※後でこちらのお塩を購入しました。
盛り塩に使用しています。500円位でした
でしょうか。

<牛石藤鞭社>

奥にお社がありました。
「奥鹽地名集」は、次のようないい伝えがあります。
昔、和賀佐彦という神様が7歳の子ども
の姿となって、塩を載せた牛を曳かれ
ました。その牛がやがて石になった。

お社の横に池があり、その中には、
今もなお牛の背を思わせる石が沈んで
おり、1年に1度の水替え神事の際、
その姿を見ることができるそうです。
またこの池の水は海と繋がっている
とも言われています。

柵から覗き込むと、確かに石がある
ようです。
どういう理由で石になったかは不明ですが
この牛は神様の使いとしてこの地に留まり
守護されているのでしょう。

お社の右隣は見事な藤の木。

神様が立てかけ置いた藤の鞭に枝葉が
茂り、藤の花が咲いたのをお祀りした
のが藤鞭社(藤鞭の祠)といわれています。

塩土老翁神が海水を煮て製塩する方法を
人に教えた時に使用したものだそうです。

<神社HP>