【PS5版/ウィッチャー3】全てにおいて最高で大人向けのダークファンタジーRPG(再レビュー) (original) (raw)

PS5版のウィッチャー3を購入してプレイした結果、やはりとびきりで最高のゲームだなと感じ、再び語りたくなったので再レビューします。

今となっては普遍化しつつある”オープンワールド”の土台を築き上げたといっても過言ではなく、いつまでもプレイするのを勧めたい、まさに正真正銘の傑作です。

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ウィッチャー3(PS5版)を再レビュー

「ウィッチャー3 ワイルドハント」はCD PROJECT REDによって開発されたダークファンタジーRPGです。

2015年に発売され、2019年にはスイッチ版が登場(すでにレビュー済)。そしてPS5などの次世代機でも快適に遊べるようグラフィックなどを強化した次世代機版「ウィッチャー3」が発売されました。

今回はこの次世代機版のウィッチャー3(PS5)を元にして再レビューをしていきます。

圧倒的な世界観で描かれるオープンワールド

まず言いたいのは、世界観とそのオープンワールドが本当に素晴らしいということ。

本作以上にオープンワールドの使い方が上手いなと思った作品は今でもほとんどありません。オープンワールドを採用することでその世界(ダークファンタジー)に深みが出ています。

ウィッチャー3の世界は主に5つの大陸に分けられているのですが、それぞれで異なる価値観・文化や生活が描かれるのが特徴の1つです。

例えば、貧富の差で惨めな思いをする奴隷や、心臓を刺し貫かれたり火あぶりにされたりする魔女を笑う人々。小さな村で怪物におびえる毎日を凄く村人など、世界には残酷な一面があります。

村では人々が生活を営んでいる

かと思えば、ほかの大陸へ行くと、怪物を恐れず幸せそうに暮らす人々や人間と仲良くしようとする怪物などがいます。つまりウィッチャーの世界は残酷であり楽園である、すなわちカオスであるわけです。

そのカオスをオープンワールドによって表して作っているからこそ、初見であってもウィッチャーの世界観がプレイヤーに直接伝わります。その具体性がウィッチャー3が今でも愛され魅力的な作品である理由でしょう。

また、主人公であるゲラルトの職業である「ウィッチャー」に関しても、忌み嫌う人々もいれば、逆にウィッチャーを歓迎し尊敬する人々など、世界は同じでも大陸や種族によって考えが変化している作り込みの凄さを実感します。

オープンワールドゲームとしても見ても、フィールドの作り込みは圧巻です。適当に馬で走っていたら、ごろつきや怪物の縄張り(巣)があったり、怪しげな洞窟があったりするなどダークファンタジーとして探索するワクワクさも本作には確実にあるでしょう。

まさに世界が生きているなと感じるはずです。

大人向けと言われる由縁

私としてはこの作品を完全な大人向けだと思っています。

世界観を表現するために、心臓を刺し貫くといったグロテスクな描写や娼婦との性交渉、皮肉の効きまくった洒落な言葉が散りばめられており、少なくともただの18禁ゲームではないです。

特に本作は”言葉遣い”というのがよくできていると思います。

普通の18禁ゲーじゃ絶対に出てこないセリフ

キャラクターのセリフを読み砕いて何の意図があるのか分かったときは、まるで文芸書を読んでいるかのような感覚に陥るんですよね。

言葉一つのかっこよさでここまで痺れるんだなって実感します。初見プレイから3年ほど経ってようやくわかってきました。また年を重ねたら受け取り方も変わるのでしょうね。

冒険感に満ちたダークファンタジーRPG

ダークファンタジーRPGとしてみても素晴らしい作品だと思います。

カオスな世界観を描くフィールドを探索してみれば、そこには美しい町やロケーション、様々な怪物や思わぬ敵との遭遇が待っています。

そして_その探索で設計図を発見して、新たな装備を見つけたり、新たな錬金術を身に着けたりなどダークファンタジーを冒険するワクワク感を常に感じさせてくれる_のが本作の魅力です。

また、戦闘に関しては「つまらない」「単調で飽きる」とよく言われていますが、正直そんなことはないです。確かにシンプルかもしれませんが、ウィッチャーは剣だけでなく魔法も駆使して戦うので戦闘のバリエーションが無数にあります。

地味なことではありますが、剣でのぶつかり合いで鳴り響く金属音や主人公であるゲラルトの余裕のある態度がたまらないですね。

RPGなのでレベルアップをして自身を強化していくのも、やりこみ要素の一つ。

スキル強化

スキルの選び方によってゲラルトの戦い方も自ずと変わるので自分だけの戦略を生み出して戦うのもまた楽しいです。

文句のないゲームらしさを兼ね備えたストーリー

正直ストーリーに関しては、もはや私の口でいろいろ述べること自体が蛇足である気がします。本作の完成された物語はうんざりするほど各メディアで絶賛されてきましたし、私が過去にアップしたウィッチャー3のレビューでも高評価をしました。

ただ一つ言えるとするなら、”完成された物語であるのにもかかわらず、最後の結末はプレイヤーに委ねる”というゲームならではの手法を取り入れたのが本当に良かったですね。

どうしてもシナリオ重視だと一つのエンディングに絞る方向性になりがちですが、本作はゲームをしている実感をしっかり持たせながら物語も楽しめるようになっているのが凄いなと感じます。

サブクエも同様。本作のサブクエの質の高さを超えたゲームにまだ出会ったことがないです。

次世代機に対応したことによる更なる進化

次世代機アップデートでは無償で様々なアップグレードが行われています。

PS5では最大60FPSのプレイが可能で、最新の洋ゲーにある寄りのカメラも導入されました。

通常のカメラ視点

新たに追加された“寄り“のカメラ視点

さらにグラフィックが向上したことで物語への没入感もグッと増したと思います。旧世代機でプレイ済みの方であれば確実に次世代機のウィッチャーは圧巻だなと感じるはずです。

個人的にうれしかったのは、この次世代機アプデと同時に異なるプラットフォーム間でクロスセーブが可能になったこと。私の場合、スイッチ版で記録したセーブデータをPS5版で読み込んで引き継ぎプレイをしました。

ただ異なるプラットフォームでクリアしたデータをロードしてもトロフィーは取得できないので注意が必要です。まぁ結果的には2週目を開始しやすい環境なので、むしろいいかなと思います。

総評❘紛れもない傑作であり神ゲー

以上で再レビューを終えたいと思います。

本当にどこを取っても面白いと言える傑作です。この作品と同等のクオリティを持つ作品は私の知る中では「RDR2」「ティアキン」ぐらいだと思います。

中でもサブクエの質に関しては最新ゲームを含めても本作が頭一つ抜けているというか、超えられるとしてもそれはウィッチャーの最新作であることに確証を持てるほど凄まじかったです。

ゲーマーでなくとも、初めての18禁ゲームとしてプレイするのもありだと思うし、大人向けの壮大な冒険ができる作品がやりたいという方には是非ともプレイしていただきたい一作ですね。

ここまで見ていただきありがとうございました。参考になれば幸いです。