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2016年 05月 16日 ウエブ戦国時代！！その７、最終回。 昨日は深谷にある「道の駅花園」へ野菜と花を買いにゆきました。深谷とはあの深谷ネギの深谷市です。そこで私は一本のバラの木の苗を買いました。それは「ピエールド・ロンサール」という品種のバラです。白い花の中心だけがピンクになるとても素敵な薔薇です。が、じつはね、庭師のＨ君から「この花だけはよしてください。」と買うのを止められていたバラです。理由は見た目が綺麗なので＜少女趣味＞のおばさんたちが競って買うバラだそうで、その分値も高い。でも玄人からみたらちゃちなバラだそうです。確かに値段も高く花が咲いている苗は3000円でした。（それでも他よりここは安いとおもいますよ！）そんな中から私が見つけたのは花がさいてなく蕾だけがついている苗で木がなんとなく元気がなく半値の1500円の値札がついていました。３０００円も出して買う気にはなれないけど1500円だったら天ぷらそばいっぱい分だしなあ～・・・。でもＨ君には止められているし～・・・。と迷っていたらうちのおっさんが「買えば！」と背中を押してくれたので買いました。この時私が買ったのはバラの木ですが実はバラの木を通して私は自分の＜少女趣味＞を買ったのですね。つまり私の中にまだ残っている夢見る少女時代のロマンチックな幻想や綺麗なものに託した自分のウキウキする＜こころ＞を買ったのです。ものは生活していくうえで必要なものですがすべての＜もの＞にはその人の心が投影されています。その人が自分の心を＜もの＞に託しながら選び買うのです。そのこころは単純なものから複雑なものまで多様、多層にあります。バラを買った私のように・自分の中に刻まれている・少女の時の自分の感性や感傷もありまた・自分のコンプレックスが作動したり・自分の中の記憶のことや・感情が動機になったり・その時の状況における・心の作用が・物に託されています。そういう中、物を買うときに注意しなければならないのは自分の中の不安や怯えが購買の動機になっている場合です。物を買わせるにはその製品の利点をクダクダ説明するより・不安を煽ったほうがよく売れます。さらに・自分が得をするという優越感も同じです。でもよくよくみてみると世の中は不安を煽ることが蔓延しています。テレビなどはもう四六時中・病気の予防・老化現象・美容の老化防止・ダイエットを煽り続けています。どこをみてもそんなことなんか気にしなくてイイヨ！というものなどみたこともありません。気をつけなければならないことは人間も社会も不安が蔓延し、それが自家中毒状態になった時人間は狂気へと陥り社会はファシズム化していきます。現代社会はかろうじて人々が不安の自家中毒を免れているような危うさも私は感じます。では＜もの＞ではなくて情報社会はどうかというとやはりここにも＜脳と体の分離＞からくる不安の問題があるように思います。前回インターネットという高速道路に洪水のように車が走りだすがそれはやがて渋滞をおこす。と書きましたがなぜ渋滞を起こすかというと頭の中だけで理解した知識や技術は現実という実践の中ではなかなかうまく行かず体がついて行かない滞りを起こすのです。情報社会の落とし穴はインターネットという便利な世界で・手軽に・短距離で獲得した情報の・知識や技術が・体験や経験の裏付けなしで・あたかもそれが真実でもあり・可能でもあるような錯覚を与えて・独り歩きしてしまうことです。人間は経験を積み体験を積む中で初めて頭と体が繋がっていきます。頭の中の知識が体験によって実証され経験によって認知されて行くのです。頭のなかで獲得したものが体を使った体験や経験を通して自分中にしっかりと＜実感＞された時はじめて脳と体と一本に繋がり自分の＜全体性＞で生きることができるのです。頭の中の不安が体験や経験の中で克服され解決して脳と体が一本になったとき安心が起きて不安が乗り越えられていきます。そして乗り越えてしまうとたいがいのことが杞憂であったと気づきます。（自分が勝手にシュミレーションして、妄想していただけだと気づくのです）。困ったことには頭の中思いこんだこと（妄想）が体験や経験によって克服されずに頭の中で妄想化して＜強迫観念化＞していくことです。情報社会の恐ろしさは一億三千分の一の人間が起こした事件や暴力があたかも隣で起きているような錯覚をさせることです。そしてその不安をマスコミが煽ることです。またそれに乗じてその不安を助長するような人間が現れてくることです。そして人間が他者を信じられない人間不信に陥ったり社会が少しでも異端なものを排除しようとしたり表面的な正義感や倫理観や自己規制がまかり通ることです。そういうことにならないために、むしろ私たちは自由ではつらつとした社会の実現のために情報の解放をしたのでしょ。今回私は「ウエブ進化論」を読み直したところからこのブログを書き始めました。グーグルという脳の機能が疑似化された世界。それは情報に・人間を介在させないということで・情報の純度や精度を究めて・有効に利用とするものであること。しかしその一方ではこれからの課題として・情報世界（脳の世界）と・体の世界（現実の世界）との分離を防ぎどのように・情報世界（脳の世界）と・体の世界（現実の世界）とを止揚していくかが問われています。・情報が人間社会の・幸福に貢献するには・情報を受け取る側の・自我の汚れを落とす努力が必要であること・自我の汚れを落とすとは・自分の主観的な思いこみや感情を・しっかりと理性で見直す必要があること。そして情報社会が情報が先行してゆく・脳化社会にならないために※脳化社会とは、頭でッかちの観念が先行してしまう社会という意味でこれは私の造語です。・人間が自分で体験することや・経験することなどが重要であることさらに・体の表現として情報に対しての・不安や・迷いや・抵抗や・怖れとときちんと向き合うこと。つまり情報に対して自分の＜こころ＞がどのように・反応しているかを・客観的に検証すること。最後に人間はこれまでの物質社会でも・物質に踊らされてきました。少なくとも私にはそう見えます。なぜひとは物質に踊らされるのか或は踊らされたのか。その総括を厳しくしなければなりませんね。物質に踊らされた自分をそのままスライドして今度は情報に踊らされないようにするにはどうしたらいいか。そこには人間の＜自己イメージ＞の問題があるように私は思います。今回はひとまず「ウエブ戦国時代」の筆を置きます。またあらためて人間の＜自己イメージ＞とはなにかを書こうと思います。むずかしいことなので書けるかなあ～？？？書けるといいなあ～・・・苦笑！！ 見事に咲いたよ、芍薬の花！ 1 by denshinbashira | 2016-05-16 06:51 |
創造性の根源にあるもの・ウエブ戦国時代 |
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見事に咲いたよ、芍薬の花！ 1 by denshinbashira | 2016-05-16 06:51