遺言 (original) (raw)

跡形もなく消えていく為に遺す言葉 by denshinbashira S M T W T F S 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 ギンギンの信長、こすい秀吉、苦労人の家康! 頭の中ってね。一定程度の下地ができるとそこで止まったしまうんだよね。下地とは自分の脳の中の記憶データで、つまりは自分が思い込んだことです。だから、自分の思いこみを越えてさらに自分を育てようとしない限り、自分の思いこんだ世界で脳の成長は、ストップしてしまいます。そういう観点から明智光秀を見ると光秀は、信長、さらに秀吉、そして家康には見えていた景色が見えていなかったね。どうも光秀には室町時代の思い込みを断ち切るような頭脳はなかったように見える。では、信長や秀吉や家康に見えていたのは何かというとそれは室町時代の明確な終わりです。室町時代の支配体制や政治、経済はもちろんのこと、室町の文化や思想や、価値観や室町の宗教の害悪、そして室町将軍的武家政治の限界です。それをどのようにピリオドを打ち、新しい新しい時代をどのように作るか、ということが見えていたのだと思います。多分信長の頭の中には、自分が頂点に立ち、新しい時代の支配秩序のイメージがあったのではないでしょうかね~。多分それを実現するつもりであったと思います。だからこそ、その時邪魔になる宗教的権威を焼き討ちにし、さらに過去を引きずる権力も大衆エネルギーをも一気に潰そうとしたのではないかと、思います。つまり信長の頭の中には、西洋ルネッサンスや宗教革命などに呼応するようなイメージがあったのかもしれません。しかし明智光秀にそれが理解できたかどうか?とかく世間的には、信長のいじめやパワハが光秀を追い詰めたという説が蔓延していますが、私にはむしろ光秀の古さが新しい時代をイメージできず逆に古い時代の権威の失墜や自分が置き去りにされることへの恐怖と不安とが、その動機ではないかと、思います。つまり、信長や秀吉や家康にはみえていたもの、それは信長は時代を作るための容赦ない厳しいもの。つまり古い時代の残滓をくまなく潰し、刈り取るという、その厳しさが理解できなかったのではないかな~と思います。だからこそ、次の時代は、最下層、それももしかしたら当時の棄民かもしれない秀吉が天下を取っていきました。秀吉の目、つまり最下層の失うものなど何もいない者からみえる光景は、古い時代のものはほとんどが無用で邪魔であり、彼が利用できるもの以外は捨て去る度量を持っていたと思います。秀吉が、信長ほどの教養や世界観をもっていたかどうかは疑わしいですが、しかし、光秀やその他の武将の脳の中にこびりついている古い体制の残りカスのようなものは、なかったと思います。ただ残念ながら、秀吉には自分の出自に対す凄いコンプレックスがあったと思いますから、その分政治が成りあがり者的な下品さを持ち、秀吉自身の権力欲や支配欲も増長されたと思います。そしてそんな中、子供の頃からず~っと冷や飯食いをしいた家康が着々と自分の周囲に頭脳集団を集めながら、最後には秀吉の一番盲点だった成りあがり者政治のスキをついて、天下を取りました。ではもし信長が生きていたらどうなっかというと、信長の脳は、恐ろしく芸術的で前衛てきですから、多分、周囲が付いていけないくらいに、その独裁を突っ走ったと思います。だから、遅かれ、早かれ、誰かに暗殺されたかもしれませんね。もしかした秀吉に暗殺されたかも、しれませんね・・・笑!多分家康は、何度も何度も自分の脳の思い込みを書き換えたと思います。その脳データのすごさがやがて彼を天下人にしました。 by denshinbashira | 2020-06-01 09:08 面白半分 Comments(0)
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