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2007年 11月 20日 前へ前へ、一瞬一瞬・・と。  ベネチアの傘やの看板です。学校で口を聞かなくなった娘がそれからどうなったか・・・。小学校二年生の時に私がそれを知ってとにかく私自身がかわることが必要でした。ヒステリーな母親から感情のコントロールができる人間になること。まず娘の心の回復を第一優先にすること・・・など。そして手探りの中ずいぶん時間がかかりました。あれッと思ったのが五年生の時に始めて赤いスカートをはきました。それまでは黒とかグレーの洋服ばかりでしたから・・・。そして六年生の夏休み始めて朝のラジオ体操に参加しました。すこしずつほどけてきた彼女の心が後退しないように校則や競争のない私立中学に進学させました。その頃は校内暴力の反動で公立の中学では体罰が横行しており彼女の進学先である公立中学は体罰で有名な中学したから・・・。その中学に通いだして彼女は始めて学校の友達もでき、私はほっとしたのですがそれもつかの間高校に進学したとき又、彼女はどこのグループにもはいれず孤立が辛くて登校しなくなりました。近所の人から「お宅の娘さんがいつもK公園でお弁当を食べている・・・？」と言われびっくりして問いただすと、行ってキマースと家を出て学校には行かず池袋に行ったり街をふらついて時間をつぶしていた・・。ということでした。グループに入れずいつも一人で特に移動教室の時自分が一人でいることがとても辛い・・・ということでした。確かこの話を聞いて私は激怒した事を覚えています。娘をひっぱたたき髪を引っ張って外に抛りだしたと思います。こんなにお母さんは苦しんでいるのになにを甘えたことを言うのか・・と。一人でもいいじゃないか学校は勉強しに行くところで一人でも勉強するんだ・・と怒り狂ったとおもいます。娘ははだしのまま外をふらつき２時間くらいして帰ってきて謝りました。大変でしたねえー・・。でも彼女の自意識が自分がグループから落ちこぼれているひけめを感じ、それは自分にブレーキがかり足がすくんでしまいます。そのこともよーくわかります。そこで彼女に編み物を教えました。学校に行ったらすぐ編み物を始めて没頭する。休み時間もすぐ編み始め昼休みもお弁当を食べたら編み物に没頭する・・・。そうして自分の中に引きこもり他人の視線を意識しないようする・・。そのことと同時に退行催眠療法で幼児期に戻りまず”母親のわたしを”退治する。恐ろしい母を発泡スチロールの棒で叩き潰す・・。次に彼女は保育園時代から”イジメ”にあっていましたから、そのいじめた友達を同様に叩き潰す。。。という心理ワークをやりました。そのとき大変お世話になったのがモウなくなられた弧島圭子先生です。大きな包容力で彼女を包んで下さったと思います。心というのは幼児期に刻み込まれた負のイメージがその人の人生について廻ります。それは人格ということではなく、幼児期に人間の生きるために基礎データーができるからです。幼児期の体験にもとづいて脳の中のコンセプトというか精度ができてしまい、そこに刻み込まれた人間観で脳が反応し体が反応して私たちの生命活動があります。一度できてしまった脳の回路はなかなか変えることができません。特にからだはそのデーターに基づいて生命活動（心臓の鼓動や内臓の反応など）が規則委正しく活動しますから、その基礎データーが変化したらからだのリズムが狂い免疫が狂い病気を引き起こしてしまいます。だから”からだが不安を引き起こす”のです。慣れ親しんだ幼児期のデーターにもどそうと・・・。 その人の人格ではアリマセン。たとえば、幼児期に暴力を受けてその暴力にみあった体の基礎データーを持つ人はいつも不安を過敏に感じていないと自分を守れないから何かあると直、そういう不安が起きて体に危機のサインを送る・・・。自分を守る為に過敏に危機をキャッチしようとする。そういう思い込みの世界を作ってしまう。そういう幼児期にできてしまった脳とからだのメカニズム（思いこみ）を少しずつでもいいから変えていかないとなかなか不安や欝はとれないのです。だから退行催眠をかけちょっと意識を子供の頃にもどしそのときの感情で相手と戦い退治して自分の優位性を取り戻します。怖がっている相手を克服して自己回復するのです。娘はそれからいろいろ紆余曲折はありましたが三十歳を越える頃最後の課題であるあ”自分のチャイルド”を解放し(いわゆるアダルトチャイルドでしたからね・・。）いまでは他人をおそれるどころか噛み付くまでになりました。いつもお話していることですが、人間は一瞬一瞬の自分を生きながら、未来へ向かって変化しています。人は変わりうる・・。いやもともと人間の脳は一瞬たりとも停滞や渋滞はないのです・・。前へ前へそれも自分の意志でどう生きたいかで決まるんです。 by denshinbashira | 2007-11-20 20:31 |
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