93 焼酎飲み比べ<その1>~8種類をストレートで飲んでみる (original) (raw)

今までそんなに酒を飲む方ではなかったのですが、夏に鹿児島で焼酎を買って飲んでみたところ、意外と「おいしい」と感じたことで、酒に興味が出てきました。特に「本格焼酎」といわれて九州でよくつくられている乙類焼酎ですね。以前からたまに韓国の「鏡月」を買って飲むことがあったのですが、乙類はあまり買ったことがありませんでした。

そうこうしているうち、秋になり、地元の大型スーパーが閉店セールをやっていて、酒類が安くなっていたこと、それにあまりいいことではないですが、このところ仕事でかなりストレスがたまり、ヤケ酒でも飲んでいないとやっていられない、というようなことが重なりました。さらに私はコレクション癖があるので、この際、焼酎を何種類も買って飲み比べてみよう、と思い、一挙7種類も買ってきてしまった、という次第で、飲み比べ記事を書くことにします。

買ってみたのは以下の通り。白岳(熊本・米焼酎)・いいちこ(大分・麦焼酎)・雲海(宮崎・そば焼酎)・黒霧島(宮崎・芋焼酎黒麹)・さつま白波(鹿児島・芋焼酎白麹)・喜界島(黒糖焼酎・鹿児島県奄美地方)・それに比較のため久米島の久米仙(沖縄・泡盛タイ米でつくる>)の7種。黒糖焼酎だけ大型スーパーに売っていなかったので、近くの小型スーパーの酒屋で小瓶を購入。後はみな、紙パック、全部900㎖入りです。参考に家にあった鏡月(韓国・甲類焼酎)も飲み比べてみました。度数は25度ですが、泡盛だけは30度でした。

北海道でも都市部ではメジャーな銘柄であればこれだけの九州の焼酎を入手できるのですね。九州各県で代表的な焼酎の原料が違う、というのがまた興味深く思います。最初、「黒霧島」は鹿児島のものだと思っていたのですが、宮崎の焼酎だとのこと。ということで麹の違う鹿児島の「さつま白波」を買い足した、というわけです。

ということでせっかく買ってきたので飲み比べ記事を書きます。とはいっても、焼酎の微妙な風味や飲み口の違いを文章で表現するのは至難の業です。でもやってみます。とりあえずストレートで、たくさんは飲めませんからおちょこ代わりに養命酒の小カップを使って一口ずつ飲んでみた感想です。

①白岳(熊本・米焼酎

すっきりして甘味も感じ、飲みやすい。でも、ややモワッとしていて、やはり心なしか日本酒寄りかも。ほぼ匂いはしません。

いいちこ(大分・麦焼酎

白岳より甘い。柔らかい感じ。いちばん甲類焼酎に近い気もするけど、やはりそれよりはまろやかで、何かが含まれているんだろうな、とは感じます。

③雲海(宮崎・そば焼酎

入れたときに爽やかな、というか、ある意味清涼感というか、かぐわしい匂いがしました。飲んでみると前2つより少し重い感じ。黒糖焼酎と飲み比べると飲み口の清涼感があります。

黒霧島(宮崎・芋焼酎黒麹)

やはり甘くて柔らかい感じがしまする。でも「さつま白波」ほどではありません。芋焼酎としてはすっきり。でも米焼酎を飲みくらべると、どっしり感も感じます。

さつま白波(鹿児島・芋焼酎白麹)

いちばん甘い感じがします。あと、鼻に抜ける感じがします。麦焼酎よりはトロッとした感じ。

⑥喜界島(鹿児島県奄美地方・黒糖焼酎

芋焼酎とは違った質の甘味あり。もっと甘い香りがするかと思ったがしません。焼酎になると砂糖の風味はしないのでしょう。でも砂糖のようで砂糖でない、という不思議な感覚。

久米島の久米仙(沖縄・泡盛

やはりこれまでの焼酎とは違い、独特な甘味を感じます。度数が高いせいか、アルコール感はいちばん強め。芋焼酎に比べると多少シャープな匂いもします。

鏡月(韓国・甲類焼酎)

乙類焼酎と飲み比べてみると無味であることがわかります。いつもはちょっと甘味があるかな、と思っていたのですが。やはり風味がないのでスッとしていますね。

1度目は①②③・④⑤⑥・⑦⑧の順で飲み比べ。2度目は①④⑦・②⑤⑧・③⑥の順で飲み比べてみました。

予想はしていたのですが、実際飲み比べてみると、風味の違いを感じるものの、それを文章で表現するのはやはり至難の業。「甘い」と書きましたが、砂糖やチョコレートの甘味とは全く違ったかすかな甘味というか、まとわりつく感じ、を感じる程度です。

この飲み方の場合、「いいちこ」と「黒霧島」がいいかな、と思いました。「いいちこ」は飲みやすく、「黒霧島」は芋焼酎らしい風味を感じます。ただ、やはり焼酎は度数が高いし、がんばって飲んでみましたが、やはりおちょこ一杯程度でも2回8種類を飲み比べるのは結構キツいですね。実験的にこの飲み方をしましたが、違う飲み方の方がいいかな、とも感じました。正直、やめておいた方がよかったです。