えるまろぐ (original) (raw)

前の記事のとおり、8月の終わりに地盤改良工事が行われた。月が変わって9月に入ると、さっそく基礎工事が始まった。

まずは水糸を張るための木枠の設置と、根切り、砕石の搬入が行われた。これが、「水盛遣り方」と言われるやつなのか。

翌日、砕石が敷かれ、防湿シートが張られ、捨てコンが打たれた。打ち合わせどおりポーチ部分も施工されている。このちょこっとの砕石部分はなんだろうか。

さらにその翌日、特に進展はないように見えたが、墨出しがされていた。

数日あいて、今度は型枠を収めるための金具が設置されていた。

さらに数日あいて、配筋がなされた。いよいよ実寸台の間取りが見えてくる。ちょっとワクワクした。

配筋がなされた後、地盤改良から配筋検査までの工事進捗状況が、アプリの工事進捗アルバムに掲載された。細かに記載されていて、確かに現場が見られない人でも進捗がわかりやすくうれしいことだと思う。だがしかし、配筋検査の写真までもが下請け業者名義で撮影されているけれど、基礎の現場監督、現地確認したのかな...。監督は要所要所でしか来ないことを何度も繰り返し説明されたが、要所でも来ていないおそれ。ちょっと不安だが、検査の工事写真は真っ当であるように見える。

気づけば9月も中旬を過ぎた頃、ベタ基礎の型枠が組まれた。

2日ほどあけて、ついにベタ基礎のコンクリート打設が行われた。トイレの位置に基礎を貫通する配管がなく、階段下物置の位置に配管が埋め込まれていたため、ミスってる!?とちょっと焦って担当営業さんに聞いてしまったが、打ち合わせ中にもらった配管図を見たら、合っていた。階段下物置の下は、上水道の引き込み位置だったし、トイレの排水は別の管と集合してから基礎外に出るようになっていた。

翌日には、立ち上がりの型枠が組まれていた。養生期間ってそんなに短くていいのかとちょっと気になった。現場を整頓してから帰ってほしいなぁ。

9月も下旬に差し掛かった頃、立ち上がりのコンクリート打設とモルタル仕上げが行われた。この段階ではブルーシートで養生するんだ...なんだか謎。同時に、ポーチ部分の型枠が組み直され、2段目のコンクリート打設も行われていた。1段目を一生懸命斫っているのを目撃したため、寸法間違えたのか、大丈夫なのかと心配になったが、過去の写真を見たらしっかりと墨出しされており、おそらく型枠の都合でこういう施工方法なのかなと納得しておいた。斫り面はモルタルで補修されていたし、仕上げはタイルが貼られるので問題ない。
ところで、この段になっても、建設業の許可票や労災保険関係成立票等、いわゆる工事看板の掲示がない。とうに着工している現場なのに...。正直施主名の入った看板はどちらかというと出してほしくないのだけれど、法令遵守で工事を進めてもらいたい。担当営業さんに確認したところ、「台風の養生のため一時的な撤去」との説明があったが、まずこれまでに掲示されたことがないし、台風が過ぎてすでにいくぶんか経っている...。

9月最終の週末、ついに立ち上がりの型枠が外され、基礎周辺に設計GLに合わせて砕石が敷かれた。土間部分には発泡素材の土間断熱材が入っており、ポーチの3段目の型枠が新たに組まれている。手間がかかっている。それよりも、ベタ基礎の上にさらに砕石が入っていることに驚いた。素人ながらには、ベタ基礎の上に砕石入ってて大丈夫なのかとか、ポーチ3段目の下地にかまぼこ状に砕石入れて強度大丈夫なのとか、大した立米数じゃなさそうだから全部コンクリート打ってくれればいいのにとか思うが、実際施工しているからには大丈夫なのだろう、きっと。
これでいよいよ実寸台の間取りが見えてきた。地縄のときほどではないが、やはりかなり狭く小さい家に見える。実際広く大きい家ではないものの、心配になる。みんなが通る道らしい。

そしてようやく工事看板が掲示された。気になっていたので一安心だ。法令遵守で工事してほしい。看板は、よく見るデカデカとした「〇〇様邸新築工事」というものではなく、ずいぶん控えめだった。これでいい。とうていご近所の皆様が読める位置ではないところに掲示されていたけれど、公共工事ではないので掲示場所は「公衆の見やすいところ」である必要もなく、これでよい。ありがたいとまで言える。

10月に入ってすぐ、土間とポーチ3段目にコンクリートが打設された。少量だったからか、バックホウの標準バケットで流し込んでいたけど、ホッパ使わないの...。そしてここはモルタル仕上げはしないようだ。タイルを貼るから、粗仕上げの方が接着上都合がいいのかな? 玄関のポーチとの境目は、謎のコーキングがされていた。なんのためのコーキングだろう。

壁は一直線なんだけど、こんな感じで立ち上がりに段がついているところが何箇所かある。なんだろう。こんなもん、なのか、そもそもそういう設計なのか、わからない。

配管の貫通部には、防蟻剤が塗ってあった。丁寧に塗ってあると思う。

この後、配管等の作業があるはずだが、基礎のかたちとしては一段落。上棟は今月末の予定。足場組みや特に上棟作業はトラックやらクレーンやらがやってきて近隣に迷惑をかけるので、一条工務店が事前にビラ配りをしてくれた。こういうのは大事だ。田舎なので上棟日をお知らせすると見物人が現れるかもしれない。

こんな不利益な話が名指しで公表されるのはよっぽどのことだと思うのだが、調査内容を見るに、日頃の元請けと下請けの関係性がどうかが透けて見えるような気がする。感覚的な話ではあるが、今回一連の基礎工事をみていて、なるほどな、と思うことがしばしば。現場監督は現場を抱えすぎていて下請けをコントロールできていない感があるし、下請けと一条工務店の関係性はあまり親密には見えない。それでも工事方法や請負が相当システマティックになっているのか、工事は問題なく進んでゆく。施主としては、間違いなく仕様どおりの家が建てばいいのだが、工事の品質は実際に施工する(下請け)業者との関係性や、現場の安心感や満足度も大いに関係すると思うのだ。

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地鎮祭の終わりに、基礎工事の監督とスケジュールの打ち合わせをした。予定では8月最後の2日間で地盤改良工事を行うとのこと。いよいよ目に見える形で動き始める。地鎮祭から数日後、敷地には防護ネットが張られた。建設業の許可票や労災保険関係成立票等はまだない。これだけでも、"いよいよ始まる"のを感じる。

そして来る8月30日。台風10号の影響で雨が降り続いていたが、地盤改良工事がはじまった。事前の説明で何度も、セメントミルクの打ち込み工事は、もともと地下水がある環境を想定した工法なので、雨が降っていても問題ない、と聞いてはいたものの、いざこれだけ雨が降り続いたあとに工事が始まると、さすがに心配になる。一条の現場管理と施工業者を信じるしかない。2日目も雨が降ったり止んだりの天気で、一時的に洪水警報も出された。土地柄、地下水は最大まで上がっていたことだろう。はたして、それでも大丈夫なんだろうか。

あまり見ない重機がやってきて、穴をほっていく。前職で建柱車はよく見ていたが、それともまた違う。オーガを装備した重機にはホースが繋がれていて、ここから補強材を供給しているようだ。
記念に写真を撮るにも、無言で撮っているもの気が引けたので、コーヒーを差し入れがてら一言だけ挨拶しておいた。


宣言どおり2日できっちり工事が終わった。前日に施工したところにはすでに土がかかっていたが、今日施工した部分は跡を見ることができた。コンクリートだ。遠い将来、家を取り壊したあとこれはどうするんだろうと今考えなくてもいいことを考えながら、記念に現場を見ておいた。

月が変わると、いよいよ基礎工事が始まる。

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家の図面が確定し、住宅ローンの融資も実行され、あとは工事が進むのみとなった頃、家具選びを始めることにした。
我が家では、賃貸暮らしを始めるころから、ゆくゆくは家を建てようと漠然と考えていたため、今の家具はほとんどIKEAのお安い家具。家を建てるときに良いものを買おうと決めていた。
まだ早すぎるかもと思いながらも、こういうのはやる気があるときにやっておくのが一番いいので、少しずつ家具店を見て回り始めた。家具の予算については、事前にはあまり深く考えておらず、見て回り始めてから、自分たちの納得の行くものと市場価格を理解しながら決めていった。やはり思ったより高くなる。なまじっか、先に述べたように、「家を建てるときにはちょっと良いものを」とずっと思っていたこともあり、妥協点が高額な方向にずれ込んでしまっている。
今回買うことに決めたのは、ダイニングテーブルセット、カウチソファ、テレビボード。ベッドと家電は賃貸暮らしを始めたときにそんなに妥協しなかったので、新調しないこととした。テレビは壁掛けもできるように念の為壁に下地を入れることにしてあるが、そもそもテレビ視聴にそんなにこだわりがないこと、新築に合わせてテレビを新調する気もないことから、当面は据え置きで行くこととした。家具店をまわり市場価格を知っていきながら、家具3点での上限予算を決めた。思ったよりお金がかかるということも、完全に手遅れだがここで気づいた。
家具店に依頼して、持ち込んだ図面に縮尺を合わせて家具の大きさを書き込んでもらい、サイズの確認をした。

家具店めぐりを始めてみれば、思いの外すぐに欲しいものが見つかっていった。完全に営業文句にやられているなと思いつつも、「早すぎることはない」「来年の引き渡し時まで保管できます」など聞けば、あっさり決めてしまった。地鎮祭の日には、3点全て決めてしまった。

こういうのはめぐり合わせなので、よいのが見つかったら手を出しておくべきだと思っている。もちろん、見送れば次なるよい出会いがあるかもしれないし、出来上がった家の様子を見てからでも遅くないかもしれないが...。めまぐるしく過ぎていく日々の中で、いつまでも悩んだりダラダラ家具店めぐりをするのも疲れる。満足いくものが見つかったので、これで決まりとした。新居の住所(予定)を初めて対外的に表したのが、家具店の配送票だった。

引き渡しの頃には、どんな家具を選んだか忘れていそうだ。

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住宅ローンの融資が実行され、着工金の支払いが終わった頃、地鎮祭を執り行った。

地鎮祭の日取りを決めたのは、最終打ち合わせ後だったと思う。珍しいことに、古くからの友達に神職がいるので、お願いした。
地鎮祭については、我が家の案件の場合は、一条工務店はノータッチ。依頼すれば神職を手配してくれるとのことだったが、手前で依頼することにしたので、一条工務店が行うのは地縄張りのみ。幸いにして、友人だったので気軽に色々聞け、こちらで用意したのはお供え物と初穂料だけ。
地鎮祭の日取りをあらかじめ一条工務店に連絡しておいたところ、その1週間ほど前に、気づいたら地縄が張られていた。

噂にはよく聞く話だが、我が家はそもそもそんなにそんなに大きい家ではないものの、やはり心配になるほど小さく見える。実家を建て替えたときの記憶があるので、「こういうもの」とはわかっているつもりだが、やはり、やってしまったか...と思うほど小さく感じる。地鎮祭の場で初めてお会いした現場監督にも、これはあるあるですね、と。

気を取り直して、地鎮祭。その日の早朝には、豪雨が窓を打ち付ける音で目が覚めた。いくらなんでもこれは中止だな、と思ってもう一度眠りについたが、朝起きたら幾分か小康状態に。友人に電話をしてみると、このくらいだったらやろうか、という話に。不思議なもので、神職の友人が登場したと同時に雨が止み、地鎮祭が終わる頃には晴れ間が見えてきた。

地鎮祭の準備は一緒にやった。友人の仕事ぶりを間近でみることは初めてだったので、とても新鮮。注連縄を張ったり、紙垂を付けたり、お供え物を並べたりの手伝いも。
地鎮祭は粛々と進み、祝詞を聞いている間は、セミの合唱の合間に、きりっとした風が吹いた。ちなみに、斎砂を用いた地鎮の儀はないパターンだった。このあたりは神職にお任せである。

地鎮祭が終わると、現場監督が事前に地縄を張ったときに確認した内容がまとめられた用紙にサインをして、配置確認が完了した。その後、今後のスケジュールを聞いた。打ち合わせ途中で予約を入れていた上棟日が2日ほど後ろにずれていたが、これで確定(天気都合による延期はある)とのことだった。引渡日もこの段階で決められるようだが、諸事情で担当営業さんが地鎮祭を急遽欠席されたので、引渡日の打ち合わせは別途となった。引渡日の目途は事前に聞いていたものより早まっていた。周辺への挨拶回りは一通りすませてあるものの、一条工務店も業者としてあいさつ回りをしたいとのことで、担当営業さんと後日まわることにした。

次回はいよいよ地盤改良に着工とのことだが、思ったより早く始まるようだ。ソイルセメントによる改良工事は2日で終わる予定とのこと。思ったより早い。

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一次外構と並行して進めていた住宅ローン周りのお話が(ほぼ)完結した。金銭消費貸借契約を結んだのは、日銀の政策金利のお話で盛り上がった翌日だった。

昨年8月頃、一条工務店に声をかけてわりとすぐの段階で、予備審査を受けていた。そして、一条工務店との契約を終えた先月、本審査へ。特に問題なく、金利回答も変更なく、無事審査を通過。そして今月、金銭消費貸借契約を結んだ。正式な住宅ローン申込みである。金利は10年固定とした。団信は金利の追加が思ったより少なかったのと、医療保険はそんなに手厚くしていないので、三大疾病+がん。
戦略的に全額ローンとしたが、はたしてこれがどう出るか。額面だけ見ると払っていけるか不安になる。

住宅ローンの戦略を練るにあたり、こちらのページがちょっと参考になったので紹介しておく。
住宅ローン利用者の実態調査:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

次は、今月中頃の地鎮祭

上水道、下水道の接続、雨水の排水工事が完了し、造成(一次外構)工事が終了した。

すったもんだあった下水道も、無事接続が完了した。下水道工事は、自治体発注の工事である。加入時の負担金(約25万円ほど)を支払うと、自治体指定の業者に工事発注がなされる。
実は、造成工事をお願いした業者が、自治体の下水道工事の指定業者であることはわかっていたので、はじめからその話をしておいた。すると、下水道工事後に仕上げを行うように工程管理をしてくれた。
下水道の配管を通すには、設置した擁壁にコア抜きをする必要がある。上水道も同じだ。また、下水道と上水道はほぼ同じ場所を通るので、ハウスメーカーに調整をお願いし、上水道と下水道の工事の予定をあわせてもらい、二度手間にならないように工事をしてもらった。1日で上水道・下水道の接続が完了し、なぜか謎の水道が生えた。メーターはもちろんない。こういうのを付けておかないといけない法令があるのだろうか。

水道工事にあたって、一部コンクリートの補修があったため、養生が終了後、道路の下水道枡周辺のアスファルト復旧工事が行われ、工事は完了した。
これで、造成工事はすべて終了した。次、この土地で発生するイベントは、地鎮祭。それまでに、融資申し込みがある。

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図面の最終確認を終え、工事着手承諾を行った。ところが、その直前にちょっとしたトラブルが。

最終図面の確認

これまで打ち合わせを進めてきたCAD図面、電気図面、配置図、仕様書等、修正完了の目処が立ってきた頃、工事着手承諾の日取りを決める。不思議なことに、工事着手承諾の手続日を決めた瞬間、あらゆることが不安になってくる。いくつかこれまで全く気にもしていなかったことをあれやこれやと担当営業さん、担当設計さんに確認した。打ち合わせ回数にして2回ほどそんなやり取りを含む打ち合わせをした。直前に変更したのは、なんとトイレと風呂の大きさ。トイレを0.75坪、風呂を1坪としていたところ、トイレを0.5坪、風呂を1.25坪に変更した。トイレには手洗いカウターを設けないこととしていたが、そうすると0.75坪のトイレは広すぎることがわかった。逆に風呂は広いほうがうれしいし、金額にも影響しないとのことだったので、そうすることにした。図面全てに影響するので厄介だったに違いない。また、電気図面が複雑になりすぎたせいか、そこそこ図面誤りがあった。システマティックに打ち合わせが進む一条だから安心していた節もあったのだが、念の為と細かくチェックしてよかった。図面に修正点がなくなったことを伝えると、本社に図面等を送って、見積チェックを受けるようだ。

工事着手承諾直前のトラブル

当然のことながら、工事着手承諾に向けた最終図面等の調整の中で、予算と見積額の調整もしている。予算オーバーになりそうなところは、設備のグレードを下げたりして調整していた。最終図面承諾に向けて見積額も固めたところに、金額に大きく影響するイザコザが3つほど発生した。

1つは、深基礎対応の提案とポーチ補強。深基礎対応の提案については、まさに寝耳に水。それもそのはず、我が家の土地は、造成に取り掛かる前から一条工務店の担当営業さんに入ってもらい、擁壁施工や土入れ等も、事前に図面でのチェックをお願いしている。家の配置についても、その段階で調整を行い、打ち合わせ中には一切変わっていない。それにもかかわらず、この段階になって、現在の配置だと一部を深基礎にしないと一条工務店の定める基準をクリアしないという話がでてきた。費用にして十数万円。幸いにしてか、家の配置を7cmずらせば深基礎対応は不要になるとのことだったので、家の配置を10cmずらすことにした。とはいえ、敷地に対してスペースが狭いなと思っていた方向への移動だったので、10cmといえどかなり気になった。気になったが、しっかり擁壁もあるのに、わざわざそこ費用をかけて深基礎対応にするのも馬鹿らしく、提案通り10cm配置の変更をした。なんで今さらとは思うものの、それだけ基準がはっきりしていて、それに対する検討も行っているということで、安心材料として無理やり納得することにした。
それでも、ポーチ補強は推奨するという。もともと水田を埋め立てた土地で、かつ造成したての土地である。家そのものはソイルセメントによる地盤改良工事で強固に保持されるものの、ポーチはソイルセメントによる地盤改良の範囲外なので、土地の落ち着きによる沈みでポーチだけ若干下がってひび割れ等が出るかもかもしれないというものだった。過去の事例等はどうか担当営業さんに聞いたが、従来は深基礎対応とセットで提案を行っていたポーチ補強を、ここ最近は軟弱地盤のところ全てに提案するように変更になったものだという。なので参考になるようなデータもない。作業内容としては、配筋の追加及び基礎とポーチを一体で打設するとのことであった。ポーチ補強は必須ではなくあくまで推奨とのことだったし、一般的にポーチは基礎と一体打設しないことがほとんど。不要かなと思っていたものの、確かに軟弱地盤であることと、基礎と一体打設をしてくれる安心感を買って、採用することにした。実家のポーチ周りもひび割れが発生していることも思い出した。こちらは金額としては10万円を超えるもの。一般的には10万円もかからないところ、我が家はポーチを拡大していたので、それにかかる費用も大きくなっているとのこと。

2つ目は、ガス基本工事の追加見積計上。過去の記事にも書いたように、我が家はガス衣類乾燥機を採用した。ガスは衣類乾燥気のみに使用するが、この計画は打ち合わせの初期段階からあり、当然ガス工事も必要なことはわかっていた。それにもかかわらず、ガスの基本工事費用がこの段階まで見積計上されていなかった。担当営業さんも不要と思っていたらしく、本社の見積チェックで発覚した。費用は10万円弱だったので、予算と見積額の調整後に追加される金額としては痛手。

3つ目は、「子育てエコホーム支援事業」の申請手数料の追加見積計上。こちらも、打ち合わせの初回から、「こどもエコすまい支援事業」(令和5年度同事業名称)は申請をお願いしますという話をしていて、担当営業さんももちろん申請しますという話をしていた。にもかかわらずこの段階まで申請手数料は見積計上されていなかった。しかし、「確認申請・長期優良住宅手続及び諸費用」という項目で50万円近くが計上されていたので、ここに含まれているものと思っていた。ところが、実はそうではないらしく、単純に計上漏れ。約10万円の申請手数料が必要とのことで、最終段階で追加になった。

その他にも、電気工事費用の見積不良も発覚し、数万円上乗せ。結果的に工事着手承諾直前に30万円ほど見積額が増えた。新築予算のうちの30万円は割合から考えればたいしたことないものの、されど30万円である。しかも予算調整後だし、今から設備変更等をすればまた図面の修正と見積チェックで時間がかかる。内容ははじめから注意していれば分かっていたものばかり。深基礎対応についていえば、最終段階での図面チェックでしかわからないというシステム的にどうかと思う。ネットにも、さぞ"一条あるある"のような形で同じ話が散見される。さすがにチクッとクレームを入れた。それに、配置変更や見積変更で、工事着手承諾の予定日が1週間伸びた。一条工務店の施工スケジュールは上棟日を軸に決まるが、幸いにして工事スケジュールには影響がないとこのと。しかしながら、子育てエコホーム支援事業は財源が限られているので、時期的にもあまり申請を遅らせたくない。結果的に本当にギリギリ、予算に対してマージンを見ていた範囲内で収まったので、仕方なしにこの内容で承諾した。

図面着手承諾当日

当日は、ひたすら署名捺印をするのみである。事前に最終図面は穴が空くほどチェックしたので、自分の中ではもう大丈夫。今後のスケジュールや免責事項等の説明をうけ、タブレット端末で署名する。一部紙書類のものもあった。こうしてめでたく、家づくりの打ち合わせを終えた。次は、住宅ローンの申込み。

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