飛んでイスタンブール その3 (original) (raw)

あーだこーだ、いろいろ前振りがありまして、
トルコ航空直行便で成田から12時間。
ようやくイスタンブールに到着した我々であります。

そこは・・・・・・・・・・
いきなりラマダン

そうなんですよ。トルコってイスラム圏なんですよね。
しかも今は、太陽の出ているうちは食事どころか水も飲んではならぬという、
オールイスラム最大の共通行事、
「ラマダン」の最中だというじゃありませんか。

この期間中は
観光客は店の奥で隠れて食事をするとか、
水を飲んでいると子供に指を指されるとか、
そんな話も聞いたことがあるような無いような・・・。

出発前、今は名古屋に住む、例のトルコ通の男にメールしてみました。

返事
「気にすることないよー」

トルコというのは、イスラム圏の中でも一番戒律がゆるいのだそうです。

現に空港で迎えてくれた現地のガイドの女性も、
お祈りもしなければ、断食もしない。
ベールもスカーフももちろんしない、
それどころか肩は出してるし、へそさえ出しそうな勢いでしたよ。

もちろん戒律を守っている人もたくさんいて、
特に田舎からイスタンブールに観光に来ている人の中には、
スカーフを巻いた女性をたくさん見ましたが・・・。
でもスカーフに長袖の重装備の女性も、楽しそうに彼氏とデートなんかしておりまして、だいぶイメージ違いますね。(って何を見ているんだろうね)

夕方になると、あちこちの広場にわらわらと人が出て来て、日暮れとともに
一斉に食事を始めます。

街の中には「2010ラマダン」的な垂れ幕がちらほらと見受けられ、
テレビでは、レポーターが出て、現場から中継。

日本でいえば、「初詣客であふれる明治神宮からお送りしましたー」みたいなことを叫んでいます。
(まぁトルコ語だからわかんないけれど)

マック(マッキントッシュじゃなくてマクドナルドね)に入れば、ラマダン特別メニューなるものが存在して、
そうとは知らない私たちが、真っ昼間から注文する暴挙に及んだところ、
店員さんは苦笑いしながら売ってくれました。
(ちなみに昼間の断食分を一挙に解消する為に、ものすごい量の食べ物に、コーラと紅茶とミネラルウォーターがついているという、500円ほどの超お得セット)

全体的に見て、これは断食というより、なんかのお祭りに近いですね。

わたしたちがラマダンを感じたのは、入った店でビールを頼んだら2Fに案内されたことが、一回あっただけです。

政教分離の世俗主義は、トルコの国是なんだそうですが、
観光客にはありがたい話ですな。

・・・・・・・・・
ちなみにイスラム圏ではチップをとらないのが本来の習慣らしいですが、
こちらもしっかり世俗主義で、観光客からはもらえることを期待しているみたい
まぁ、いろいろ善し悪しです。

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観光客向けのレストランにて

by | 2010-09-04 23:39 | つれづれ |Comments(2)