チェンライの洪水 (original) (raw)

メンライ王象前の公園も冠水

14日朝のテニスコート

水切り以前の問題

コック川、水は岸を越えている。

左側、空港前の地下通路

この下がアンダーパス

チェンライの洪水

台風11号(ヤギ)の影響

タイのニュースは9月12日からチェンライの洪水を報じ続けている。今年の雨季は雨が多く9月9日(月)から3日連続の雨でテニスは休み、11日にはチェンマイの友人との会食予定があり、もし途中で道が流されていたら引き返すつもりで出発した。チェンマイ県に入って雨中走行となったが安全運転でチェンマイ着。その夜も多少降ったが楽しい夜を過ごしてホテルへ戻った。

でも自分たちが楽しい時間を過ごしていた時、チェンライは前日からの大雨が激しさを増し、一部でコック川が氾濫し、チェンライは洪水となっていた。ブアさんがラインを駆使して道路冠水のユーチューブをひっきりなしに送ってくれていたので状況は把握できた。チェンライ北端のミャンマーとの国境となっているメーサイ川は毎年のように氾濫する。今年もすでに何度か、水害に見舞われている。メーサイの出水には驚かないが、コック川の氾濫、チェンライ市内の水害発生は十数年のタイ暮らしで初めてのことだ。やはり数十年来の異常な雨季は本当だったのか。

日本で大騒ぎとなった台風10号のあとに11号(ヤギ)が発生して、中国の海南島を襲い、勢力を弱めながらベトナムに上陸した。ベトナムとタイの間には国土の7割以上が山岳地帯というラオスがあるから、タイへの影響は軽微と思っていた。でも風はほとんどなかったが台風からくる雨雲は北タイに相当の雨を降らした。

■我が家周辺は問題なし

12日(木)は曇り、時には日の差す天候の中をチェンマイから我が家に戻った。幹線道路は雨の影響はなし。家の周りも冠水はなし。しかし報道では広範に被害が出たようだ。

情報誌「タイ通」9月13日付より

タイ48都県は洪水警戒 チェンライ空港は全便欠国家水資源局によると、モンスーンがタイ北部や中部北側、東北部を通過するため、18日までにバンコクを含む48都県で大雨が降り、洪水が発生する可能性がある。また北部のチェンライ国際空港では、コック川の氾濫のため全便を欠航している。

バンコク・ポストなど現地報道によると、18日までに洪水被害の発生が予想される地域は、チェンライやチェンマイなど北部13県と、ルーイ県など東北部13県、バンコク首都圏など中部8県、チョンブリーなど東部6県、プーケットなど南部8県。
北部チェンライ県ではコック川が氾濫し、チェンライ国際空港は12日午後1時10分発のタイ・エアアジア便を最後に、残りの全便を欠航した。タイ空港公社は空港内に残された乗客の避難のため、職員を派遣する。空港は停電したが、電源バックアップで対応。旅客ターミナルや滑走路は冠水していないという。

気象局によると、12日午前10時45分時点で、チェンライ、チェンマイ、ターク、スコータイ、ピッサヌローク、アーントーン、アユタヤの545地域が浸水。チェンライでは3人が死亡。チェンマイでは土砂崩れにより6人が死亡している。(引用終わり)

■冠水状況視察

12日午後、市内に出てみると旧バスターミナル付近から時計塔のある目抜き通りは冠水して通行禁止になっていた。メーコック川に架かるる5つの橋も通行禁止、これでは空港にはたどり着けない。同日、家の近くの新バスターミナルに行ってみたがバックパッカーと思しき外人を中心にごった返していた。チェンマイ行きはほぼ満席、外人カップルが仕方なく18時半発のチケットを買い求めていた。

翌13日朝、コートへ行ってみた。しかし、コートに続く道路が冠水していて通行禁止。ブアさんの話では運動場全体が冠水とのこと。今週はテニスを1日もしなかった。

14日朝は曇天、もしかして、とコートへ行ってみた。コートの外の草地はまだ水が引いていない。またコートは一面、泥に覆われていた。いつテニスができることやら。市内の冠水個所も水が引きつつあるが、人海戦術の泥除去作業には時間がかかりそうだ。

尚、友人からコック川の氾濫は中国が上流のダムで放流をしたせいではないか、という連絡があった。

コック川はメコン川の支流であるが全長285キロメートル、日本の石狩川北上川最上川木曽川より長く、利根川よりちょっと短い。でもチェンマイ、チェンライの連絡船が就航しているくらいだから細い川ではない。でも源流は、というとミャンマーのシャン州となっている。シャン州は中国と国境を接しているが、ここに中国がダムを造ったという話は聞いていないし、また洪水の原因としての中国ダム説はネット上にも出ていないので、やはり洪水は雨季と台風11号(ヤギ)の影響による大量降雨に起因するものだろう。