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メルカリ、台湾進出で越境取引を拡大

こんにちは、稗田利明です!

メルカリは2024年8月29日、グローバル戦略の一環として台湾へ進出することを発表しました[1][2]。この進出は「越境取引」を通じて行われ、台湾在住のユーザーはWeb版「メルカリ」に会員登録することで、日本で出品された商品を購入できるようになります[3][4]。

## サービス概要

台湾でのサービス名称は「美露可利」(読み方はメルカリ)とし、現地のコミュニケーション強化を図ります[1]。ユーザーインターフェース繁体字中国語に対応し、価格表示も台湾ドルをデフォルトに設定するなど、台湾ユーザーの利便性に配慮しています[3]。

## 越境取引の現状と展望

メルカリは2019年から越境取引を開始し、現在では約120の国や地域のユーザーが購入可能となっています[1]。台湾は取引金額・取引件数ともに中国に次ぐ2位の市場であり、すでに活発な取引が行われています[3]。

経済産業省の調査によると、世界の越境EC市場は2030年までに約7.9兆ドルに成長すると予測されており、メルカリの越境取引事業のGMV(流通取引総額)も前年比約3.5倍に成長しています[1]。

## 台湾市場の特徴

台湾は3人に1人が訪日経験があり、日本の商品が受け入れられやすい市場です[3]。また、リユース品への抵抗が少ないことも参入理由の一つとなっています。日本の中古品は「USED IN JAPAN」として品質への信頼が高く、特にエンタメ・ホビー関連商品やブランド品が人気を集めています[6][7]。

## 今後の展開

メルカリは台湾を皮切りに、越境取引の対象地域・国を拡大していく方針です。選定基準としては、既存の取引規模、インバウンド人気、ゲームやアニメの人気などが考慮されます[7]。将来的には、日本のユーザーが海外の商品を購入できる機能の強化も計画されています。

## 課題と展望

現時点では、台湾ユーザーはアプリを利用できず、メルペイなどの金融サービスやコメント機能も利用できません。また、出品機能も提供されていません[3]。これらの制限は、今後のサービス拡充により改善される可能性があります。

メルカリは、この台湾進出を通じて海外の顧客基盤の獲得を目指すとともに、グローバルなマーケットプレイスの実現に向けて取り組んでいきます[1][7]。越境取引の拡大により、日本のユーザーにとっても商品が売りやすくなるというメリットがあり、CtoC取引の国境をなくすという目標に向けて前進しています。

Citations:
[1] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000362.000026386.html
[2] https://about.mercari.com/press/news/articles/20240829_crossborder/
[3] https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1619629.html
[4] https://news.yahoo.co.jp/articles/36ac49818f9e73e60df02e402c2e56e4995ba419
[5] https://twitter.com/mercari_inc/status/1828978830314484024
[6] https://www.ryutsuu.biz/ec/q082975.html
[7] https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240829-3014584/
[8] https://japan.cnet.com/article/35223301/