ログ(イナズマンF) (original) (raw)
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イナズマンF 第13話「白い闇!! 鬼女がうたう子守歌」(脚本:上原正三、監督:前川洋之、擬斗:高橋一俊 (C) 東映、東映エージェンシー)より
マサカリデスパー(声:吉原正晧)はガイゼル総統に呼び出された。ガイゼル総統に謁見したマサカリデスパーは総統の御前でウデスパーα(声:渡部猛)とウデスパーβ(声:岩名雅記)による制裁を受けた。得心できないマサカリデスパー。
マサカリデスパー「何をするんだ。ガイゼル総統、これはどういうことですか。ニューブラッド計画は予定通り進んでいるというのに。」
しかし、ガイゼル総統は無言。そのままなおもウデスパーαとウデスパーβに殴る蹴るの暴行を受けるマサカリデスパー。
マサカリデスパー「理由をお聞かせください。なぜ俺が拷問を。」
総統閣下の横に控えていたサデスパー(声:岩名雅記)が口を挟んだ。
サデスパー「まだわからんのか、戯け。」
マサカリデスパー「わかりません。」
サデスパー「ガイゼル総統はお前がイナズマンに素顔を見られたことを怒っていらっしゃるのだ。」
ウデスパーα「お前は鬼婆のままで通すべきだった。」
ウデスパーβ「うーん。」
ウデスパーα「それならニューブラッド計画をスムーズに運ぶことができたのだ。イナズマンに気づかれたらいくつかの困難を覚悟せねばならぬ。わかったか。」
しかしマサカリデスパーは納得が行かず、こう言い出した。
マサカリデスパー「イナズマンは私が必ず倒します。」
ウデスパーα「(マサカリデスパーの肩を掴み)ほざくな。我らウデスパー兄弟ですら手こずった相手だぞ。」
マサカリデスパーはウデスパーαの腕を振り払って話を続けた。
マサカリデスパー「私はイナズマンを倒すための秘策があります。」
ガイゼル総統は無言のまま。冷ややかに見ていた。
マサカリデスパー「ホントです。必ずイナズマンめを倒してご覧に入れます。」
これを聞いたガイゼル総統は無言でスイッチを入れた。すると入口の戸が開き、入ってきたのはデスパー科学者(山口譲)。そして命じたのは
ガイゼル総統「合体ウデスパーの完成を急げ。一刻も早く合体ウデスパーを。」
科学者は自信満々。
デスパー科学者「今度は間違いなく成功するものと確信致しております。」
マサカリデスパーには期待していない感じである。納得できないウデスパーαであったがウデスパーβに連れ出された。直後に
マサカリデスパー「ガイゼル総統にお願いがあります。」
相変わらず冷ややかな感じの総統閣下。
マサカリデスパー「イナズマンを倒した暁には私を参謀に昇格させてください。」
ガイゼル総統は立ち上がり、マサカリデスパーに近づいてこう言った。
ガイゼル総統「倒せたらな。」
どうもあまり期待していない感じである。
さて手術室ではウデスパーαとウデスパーβの合体手術開始。抱き合うウデスパーαとウデスパーβを手術室に入れて戸を閉め、電圧を設定。
デスパー科学者「電圧2000V。」
デスパー兵士も復唱し、指示に従って電圧を合わせた。
デスパー科学者「1時間後に合体ウデスパー誕生だ。」
その後、デスパー科学者と兵士は立ち去ったが、その後で、マサカリデスパーが手術室の入口にやってきた。
マサカリデスパー「合体ウデスパーが完成すれば私の参謀への道も遠くなる。完成を少し遅らせることだ。」
マサカリデスパーは電圧を1500Vに下げてしまったのだ。
そしてガイゼル総統とサデスパーがデスパー科学者と共に手術終了予定時刻に手術室に来てみれば
デスパー科学者「おかしい。まだ合体しきってはおらん。(ガイゼル総統に)私の計算に間違いは。」
ふと電圧の設定を見ると1500Vになっていた。
デスパー科学者「馬鹿者。2000Vにしろと言った筈だぞ。」
デスパー兵士「2000Vにしておきました。」
デスパー科学者「1500しかないではないか!」
デスパー兵士「私は2000にしておきました。」
このやりとりを聞いてピンと来たのか、ガイゼル総統は無言でサデスパーに合図。サデスパーがモニターテレビに記録されている動画を再生させるとマサカリデスパーの犯行がしっかりと残されていた。
さて余談だが、こんな風にログ、というか記録は色んなところで行なわれて残されている。SNSで調子こいて匿名性だあとほざいて暴れ回ると後で痛い目に遭うから注意が必要である。また仕事中に会社支給のパソコンやスマートフォンなどで遊び回っているのは愚かな所業である。もう少し頭を使いなさい。閑話休題。
ガイゼル総統「マサカリデスパー。」
ガイゼル総統は無言でサデスパーに合図。
サデスパー「承知いたしました。」
そして何かのスイッチの前で
サデスパー「くっそう、マサカリデスパーめ。」
と叫んだ後、スイッチを切ってしまった。マサカリデスパーへの懲罰である。かくしてマサカリデスパーは己の短慮が原因で墓穴を掘り、イナズマンに敗れてしまったのであった。