兵庫県知事選結果について (original) (raw)
兵庫県知事選について
トランプ勝利に関しては、別に又書くが、同じ問題が兵庫県知事選でも起こった。
ハリスが負けたことはハリス・民主党が言っていたことが間違いということを意味しないが、そこが分かっていない人が多い。
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この「公益通報つぶし」の問題自体は講義レジメ・第14回資料にいれているのだが、斉藤知事が選挙で再選を果たしたのはまさにトランプ勝利と同じ構図である。
人権とダイバーシティを考えるうえで、第7回講義の「群衆論」を学ぶことの重要性がますます高まっているし、今回レジメ資料に出したゲッペルスのプロパガンダも学んでほしい。
県知事選
当確の斎藤前知事 顔真っ赤に感謝の第一声 事務所前は身動きできないほど人だかり スマホの嵐、まるで優勝パレード
斎藤氏が事務所前に姿を見せると、「おめでとう!」「おめでとうございます!」と声があがり、手を振って応えるなど、優勝パレードのような様相。「斎藤!斎藤!斎藤!」コールもわき起こり、嵐のようなスマホのフラッシュが。身動きもとれないほどの盛り上がりとなった。
ネットの以下のような陰謀論系の影響が今回も大きな影響を与えた。FOXニュースやトランプ支持のネット番組しか見ないで、熱狂的にトランプを支持する者たちと同じである。
トランプ当選において、イーロンマスク、Xによるフェイク情報が大きな一因であるように、今回もネットのフェイク情報が大きなうねりを起こした。ゲッペルスが当時の最新メディアを使ったのと似ている。
かんたんな確認
兵庫県知事選をどう見るかですが、私のスタンスは人権や公益通報制度への態度を重視した見解です。世の中には、週刊誌やネットに、反知事派の陰謀だ、闇の勢力がいる、オールドメディアなどが一体となって、改革勢力であった斉藤知事を陥れたというような見解があり、それを信じる人が一定いるので、まさに、トランプ支持者的状況、フェイクニュースを見抜けない人がいる問題、の一例と考えています。
私は本県民局長Aさんを聖人とみているのではないし、旧知事派などの勢力との政治的闘争の面があるのも全否定はしません。私は、斉藤知事勢力を追い落とそうとする勢力が、完全に正義の側で、清廉潔白だと言いたいのではありません。ほとんどの政治は裏で汚い政治闘争や利権が絡んでいます。
でもだからといって斉藤知事たちがしたことを容認することはできません。斉藤知事派のしたことを免罪するものではないし、闇の勢力だというような陰謀論が正しいわけでもありません。だからAさんの個人的な問題で脅して、彼を追い込み自殺に至らしめたことを含め、斉藤知事派の不正を告発したこと自体は私は正当であると認識しています。
Aさんの「個人的な問題」をことさらさらそうとしているが――維新の政治家や4人組等はそこを百条委員会で出すぞと言って脅して回った――、そこを出すべきでないというメディアや政治家などに対して、「マスメディアは真実の隠蔽をしている」という攻撃をするのも、陰謀論的、スキャンダラス主義で全くひどいと思う。斉藤知事勢力の公益通報つぶしを軽視する「人権感覚のなさ」――主流秩序における異論表出・告発の重要性の問題――が中心的問題であると私は考えます。
私は人権論を、主流秩序論として、展開しているので、その視点で、講義録録をつくっていますし、その一部をブログに載せました。私は本当に、ネットでの状況や斉藤知事を応援する人が多くいること、分断状況は、トランプ問題と同じ構造と思いますが、どうなのでしょうか。
今回もまさに、ル・ボンの群衆ですね。