NANAに出てくるレイラって結局タクミとシンちゃんどっちが好きなの？（タクミとシンちゃんの気持ちも考えてみよう） (original) (raw)

NANAに登場するレイラって同じバンドメンバーかつ幼馴染のタクミと８歳年下のブラストのベーシストであるシンちゃんとどっちが好きなの？と真剣に考えたことがありますが、結果・・・・どっちも違う意味で愛しているのではないか？と思いました。

タクミに関しては、レイラが幼いころにNYから「インターナショナルスクールもない北の田舎町」へ母親と引っ越してきてから、ハーフが原因で同級生からいじめられているときに、唯一寄り添ってくれた人物です。

幼いころは、タクミとレイラはいつも一緒でした。

レイラとタクミはお互いの母語を教え合い、レイラが歌う歌を聞き、幼いタクミが抱えていた不安をきれいな歌で取り除いてくれました。

そしてレイラとタクミが海岸にいるとき、レイラがいきなりキスをし、そこから「友情とスキ」が混じったキスをするような仲でした。

しかし！タクミが中学生になってからはレイラとのキスを拒否しました。レイラをこれ以上汚したくない気持ちが強くなる一方で、タクミ自身、家庭環境の悪化（母親の入院・父のアルコール中毒・姉の非行＆退学して家計を支える）どんどん女遊びにハマっていきました。

けれども、タクミはレイラの歌声が本物であることを見抜き、トラネスを結成し、歌姫として成功させ、ある意味でレイラを縛る人生を作ってしまいました。

レイラ自身、トラネスに賭けるためにすべてを捨ててタクミ・レン・ナオキと共に上京するまでになります。

タクミはタクミで歌姫を城に閉じ込めるようになり、自分は好き勝手にハチコ等様々な女たちと遊んだり恋愛したり、勝手にデキ婚したり・・

レイラからするといい気分ではないですよね・・・挙句紆余曲折の末、「愛人」に成り下がってしまいました・・・・

（芸能界でもありますが、若い美しい歌手が長年大御所の芸人さんの愛人になって、美しかった歌手が４０手前で捨てられて、最後は孤独死をしたって話がありました）

レイラへのタクミの気持ちって愛はあると思います。

その愛を分析すると凄く複雑で、時に嫌いで憎い、時にタクミがいないとトラネスとして成功できない、自分には歌しかないからタクミにすがることしかできない・・・でもほかの女（特にハチコ）と結婚なんて許せない！！タクミが築き上げてきたものを壊したい！！という気持ちもある。

でも未来のシーンでイギリスで暮らしているのは、自分のために寄り添ってくれているからありがたいところはある・・

タクミへの愛といっても本当に１つの意味ではなく、様々な感情・歴史が織り交ざっているので、その辺の夫婦よりもかなり複雑な愛ではあります。

まさしく「誘拐犯に恋をした女の子」とタクミがたとえていましたが、本当に同じようなところです。

レイラはタクミの横で歌う歌姫であるというポジションを捨てられないのでは？とレンに言われますが・・図星です。

だから、彼女はタクミがいないと生きてはいけないと思います。

そうゆう意味ではハチコとレイラの人生を支えるタクミって男としてはすごいなぁと大人になってからしみじみと思います。

出典：NANA１９巻

一方、シンちゃんへの愛ですが、タクミとは違った愛・・純愛？というところですかね？

結論からいえば、相思相愛です。

最初は「フルコース７万円」の逆援助交際で始まった関係ですが、レイラとシンはいつの間にか両想いに近い関係になっています。

そこから周囲に関係が悟られないようにこそこそと二人で逢瀬を交わし続けました（ロケバス、ホテル等・・・二人はハーフ同士なのでラブシーンが美しすぎる・・でも未成年と関係を持つのはリスク高いですよね＞＜）

愛を交わしている二人にタクミという試練が投下されます！

レイラのバースデーパーティーでレイラとの関係を察知したタクミにもしっかりと怖いお灸をすえられています・・・なんとしてでもタクミとしてはシンとレイラを切り離したい気持ちが強いです。(ヴィヴィアンのライターのシリアルナンバーが一緒だとカマかけられましたね)

さらに二人の恋に試練が降りかかります。

それがレイラとレン（これは実はレイラにそっくりのCAさん：稜子さん）が密会しているところを週刊誌に撮られました！

この一件もうまいこともみ消し（タクミとハチコのツーショットを掲載する条件でもみ消し）が成功しましたが、レイラ自身「歌姫」としての立場を考え、シンちゃんと会わないことを彼に伝え、そこで関係がこじれてしまいました。

正直、タクミは贅沢もの！自分がほっとする場所にハチコを囲い、自分が建てた鉄塔のような城にレイラを閉じ込め自分が作った歌を歌ってもらう・・・

シンちゃんからするとタクミは敵であり超えられない大きな壁のように感じました。

そんな状況下でもシンちゃんは本当にレイラのことが好きだと思います。

この気持ちだけはママであるハチコにだけは伝えました。（このシンちゃんの気持ちはのちにレイラの愛人問題で悩んでいたタクミにもシェアされました）

レイラの中でシンちゃんとタクミで揺れているところがありましたが、タクミは誘拐犯、シンちゃんは不意に現れた若き王子様というところでしょうね。

若き王子様であるシンちゃんは、将来レイラのことがまだ好きであれば「迎えにいきます」と誘拐犯であるタクミに宣言。

レイラにも「順一郎を目指します（ピンク小説「隣の奥さん」に出てくる身長１８０センチ以上のイケメン）」とメールを送信。

城の中でしか会えない王子様ですが、レイラの将来と精神状態を考えたらシンちゃんと付き合っているほうがいいんじゃないかなと考えたりします。

それもシンちゃんが年齢と精神と共に成長して、イギリスにいるレイラを迎えに来てあげるといいなぁと思っています。

レイラへのシンちゃんの愛はお金で始まった恋だけれども純粋なお姫様と王子様との恋というところかな？お伽話には敵役は必要なので、この二人の物語には誘拐犯であるタクミが出てきます。レイラの中でタクミが引っ掻き回すので、シンちゃんが１５歳にしてかなり複雑な恋愛を経験してしまう訳になるんですよね。

よく考えるとほんの数か月前まで、一般の美少年でありながら、CAの稜子に囲われていた美少年が、歌姫であるレイラと恋愛関係になり、最大のライバルがトラネスのタクミになるのって少女漫画の王道的な展開ってところですね？

レイラとシンちゃんの未来は今のところ矢沢先生が執筆されていないので、わからないです。あくまでもファンの妄想としてはシンちゃんは「まだ好きだったら迎えに行く」スタンスなので、売れっ子俳優になったシンちゃんが「まだ好き」でいるかどうかは未知数です。（だって芸能界ってすごく誘惑が多い場所です）
レイラとファン同様に僅かな期待をもって、イギリスまで迎えに来てくれることが大きな希望ですね。もちろんハリーウィストンの指輪を持参して。

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