小さな図書館のものがたり (original) (raw)
☆ホタル日記~覚えがき~☆
6月13日(金)
8時頃からご近所さんが集まってきました。
ちびっこちゃんや小学生の子たち、おかあさんやお父さん、
そして友人たちも加わって、
全部で10人ちょっと…賑やかな夜でした。
昨晩ほどではありませんが、夜が更けるにつれ
ホタルの数がふえて、子どもたちは大喜び。
掌や腕や胸でチカチカが光って、誇らしげです。
友人のTさんは
「ほんとに何年ぶり~~たしか図書館の蛍イベントで
河合谷へ行って以来」と懐かしむ。
・・・・・
あれは、1999年7月10日
開館三周年記念の企画《で・あ・い講座~蛍の夕べ~》
図書館で、中井孝平先生から「ホタル」の種類、その一生や習性について教えていただいてから、いざ出発。集まった情報をもとに作成した「ほたるマップ」の5つのコースを、町のバスで巡りました。
「下矢田~中山~種~河合谷(二股橋)~余地(宇ノ気町)」
(*下矢田~種は能瀬川沿い。二年前の氾濫で洪水被害を受けた一帯です)
足元でヘビの目が光っていることもあると注意も受けて、懐中電灯を頼りに、わいわい、ぞろぞろ、歩いたこと思い出します。30人ほどだったでしょうか。
☆その時にいただいた「声」をご紹介します。
(『津幡町立図書館 2000春』に掲載)
~ ~ ~
蛍がこの頃いるのかなぁ、もしいなかったら…
中山周辺の川ぞいや田んぼでチラホラ見つけたとき、
アッ、いたいた。あそこにもとの歓声。
次は河合谷の大きな川の向こう…
うわぁいたいた、とんだとんだ。
そして宇ノ気の山あいの田んぼ、
一面星を散りばめたように無数のホタルの乱舞!きれい!!
幻想の世界。
この自然をいつまでも残していきたいと願いつつ
遠い日の追憶にひたった最高に幸せなひとときでした。
(森川由紀子)
・・・・・
6月14日(土)
雨の中を、ちらほら、ゆっくり。
6月15日(日)
ご近所さんたちが集まりました。
お祖父ちゃんとお祖母ちゃんも見にきました。
お祖母ちゃんは、娘さんと一緒に
「ビッグママ」の隣にあった小さな図書館を
時どき利用されたことがあるそうです。
明日から学校なので小学生たちの夜の時間は
終わりました。
ひっそり静かになった頃
友人夫妻が仲よくやってきました。
6月16日(月)
風も吹いて、雨もポツリ。
福井に住む義弟が一泊。
三人で蛍、子どものころの思い出話。
6月17日(火)
30℃の一日でした。風もなく、暑い夜です。
予想通り…飛んでいます。
*今夜からNHKで『舟を編む』が始まりましたね。
BSで見れなかった友人が見られるようになって
ほんとによかったな~と思います。
岸部みどりさん役の池田イライザさんは
小さい頃から本が大好きな少女だったそうですね。
今日の中日新聞朝刊のトップニュースは「コメ」
適正価格についての全国19紙の合同アンケート。
昨日の第一面を占めたのは、3つの重大記事でした。
・【学術会議 法人化法が成立】
「独立性確保に懸念」「任命拒否 幕引き許されず」
・【大川原捜査「違法」が確定】
「警察・検察 上告断念、直接謝罪へ」
・【自筆 赤木さんの思い】(ノートのコピー写真)
(財務省、森友文書2回目の開示)
3面、社説5面、25面、23面にも
詳細が大きく報道されています。
みなさんの購読紙はいかがでしょうか。
私は時々、図書館で各紙を比べ読みします。
~☆~☆~☆~
毎晩の蛍狩りがたのしみです。
ホタルの恋模様に魅せられて
いつまでも眺めてたいきもちです。
ふと、昨年の「サイエンスZERO」《ゲンジホタル大調査》を
録画したのを思い出し、あらためて見てみると
世界には2200種、日本には50種以上のホタルがいて
「ゲンジホタル」のように川に住むホタルは
世界でも珍しいそうです。
幼虫はおよそ260日、川の底ですごし、
1匹が飛びまわる期間は僅か10日間ほど。
発光は求愛のシグナル、同時明滅の集団行動で、
雄雌が互いに見つけやすくなるらしい。
“光る⇒消える⇒光る”の間隔が
フォッサマグナを境にして地域によって
(その背景には壮大なドラマ…)
2秒、4秒と違いがあるそうですが、
1秒、3秒のタイプも、調査で見つかったとか。
ここのホタルは、西日本タイプの2秒、かな。
今夜は友人たちも一緒の予定です。
近所のちびっこちゃんの家族も楽しみにしています。
風もないし、あったかいし、
きっといっぱい飛び交うでしょう。
もうすぐです。
~ ~ ~ ~ ~
☆「シチズンラボ ホタル」で検索☆
・ホタルの保全
・世界のホタル
・ホタルはいつから光ってた?
・点滅の違いとゲノムDNA分析
今年もホタル調査が始まっているそうです。
三、四匹だったホタルがいつのまにか増えて
毎晩、幻想的な光景が目の前で繰り広げられる。
いつも8時半を過ぎるころには
静寂な暗闇の中、用水の上を
いくつもの幽かな光が流れるように飛び交う。
川面に小さな光が揺れ映り
用水沿いにあちこちで点滅する。
その美しいことと言ったら…
センス・オブ・ワンダーの世界!
昨晩は、一匹、すっ-と近寄ってきた。
どきどきしながら
両の手のひらで、そぉっと光を包む。
ご近所さんたちのちっちゃな子たちにも
見せてあげたいな~。
今夜はお風呂上がりの夫を連れ出した。
「ほら、ほんとにすごいよ~」
借家に住んでいたころ
子どもたちは、1歳、4歳、6歳だった。
夫が5,6匹、ホタルを虫かごに入れて帰宅した。
灯りを消して、蚊帳の中で放して、川の字になって
みんなでホタルの歌をうたった。
・・☆・・☆・・☆・・
図書館での「蛍」企画は4回(①②はあらためて)
①1999年(H11)7月10日開館三周年記念の企画《で・あ・い講座Special~蛍の夕べ~》
②2000年(H12)6月23日《つばた昔むかしSpecial~大椿・蛍の里/上藤又~》
③2001年(H13)6月30日(大雨で中止)
https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2001/06/30/000000
https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2001/06/29/000000
https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2001/06/27/000000
④2002年6月22日《で・あ・い講座~蛍の夕べ~》傘さして
https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2002/06/22/000000
https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2002/06/21/000000
先日、ジュニアテニス練習から帰宅した夫が呼ぶので出てみると
あ、ホタル!
昨夜も…家の前の用水の岸に、ちっちゃな三つが光っていて
そのうちのひとつが川面をすぅ~っと飛んでいった。
ホタルといえば、
1999年の夏、図書館オープン3周年企画「蛍の夕べ」は
その後も2年続いた人気イベントだった。
あの思い出もいつか詳しく書かねばと思う。
5周年のお祝いには
今は亡き押切存さん(図書館アートボランティア)から
こんなメッセージをいただいた。
~~~~~~~~
小鳥が木の実を
運んできて それが
芽ぶいて 木となって
そこに仲間がつどえる
オアシスが生まれて
楽しいです
~~~~~~~~
ひらのまさえさんからは
「つばたちょうりつとしょかん」の頭文字
~~~~~~~~
ついに 5周年 おめでとう!!
ばぁちゃんも じぃちゃんも
だれでも 気楽に
ちょっと 立ち寄れて
うれしい 図書館
リクエストにも
つぎつぎに こたえてくれ、笑顔が
とっても すてきな
しょくいんの 方々と
かんちょうさん
これからもどうぞよろしく
~~~~~~~~
こんなに愛された小さな図書館の9年と1ヵ月。
「ひと言・人・こと」の改定作業と並行して、お知らせしたいとあらためて思う。が、目の前に記録しておきたいことも次々に生じ、心を決めて書き始めたとたんに
また新たなできごとが現れて、結局どっちつかずの待機状態を繰りかえしている。
―(5月後半の覚え書き)―
・16日 テニス仲間のⅯさん宅へ夫と共に伺う。四月二十四日、ご主人は85歳で旅立たれた。ご主人の意向で、家族葬で見送られた。おふたりの共通の趣味はテニス、斉藤貴史プロの応援ツアーにもそろって参加してくださった。あちこちテニス旅行にご一緒したのも懐かしく、思い出話は尽きなかった。
・17日 雨の日、石川県西田幾多郎記念哲学館へ夫と。
浅見洋/哲学館館長講演「西田幾多郎―絶筆にこめられた思い―」
・18日 「つばたYOU遊チーム対抗テニス大会」に私のみ参加(2勝1敗)
・19日 高校の同窓の先輩から「ロコモ予防と運動」の資料をいただく。ご主人の弟さんの中村耕三氏が日本整形外科学会理事長時代に提唱された「ロコモティブシンドローム」の記事に納得、片足立ち&スクワットのロコトレを私もさっそく実践。
・20日~22日 「北國ベテランオープンテニス選手権大会」に出場の夫を応援。
熱中症寸前でハラハラしたが、最終日は寒さ対策が要るほどに気温が下がった。
(シングルス準優勝、ダブルス優勝)
☆お父さんの試合応援にみえた長澤愛さんに初めてお目にかかった。(イタリア国営放送でディレクターとして活躍。ネット情報あり)
・23日 「若葉の美しい季節となりました…一服は大事ですね!」と、田代さんから今年も静岡の新茶が送られてきた。いろいろ仕事を頼まれて忙しそうな田代さん、一番楽しくできることは小学校の読み聞かせとか。「杖がいるようになってもできたらと思っています」と頼もしい。山下すてさん、藤平朝雄さんが繫いでくださった出会い。爽やかな一服をふたりでありがたくいただく。
・26日 山茶花の垣根や梅を伐採した枝木が裏庭、畑に山積みのままだった。ふたりで協力しあって、軽トラに積んでクリーンセンターまで3往復。処理代2700円(270キロ)+軽トラ代+ガソリン代で計7500円(夫はテニスの合い間をぬって有機農業・不耕起栽培を実験中で、あとに残った枯葉は理想の堆肥になりそう)
・28日 大の里の横綱昇進伝達式の口上は、「唯一無二」だった。二所ノ関部屋がある茨城県阿見町、実はその地名に心当たりがあった。20年前のことだが、2004年12月25日、阿見町から飛行機ではるばる若い司書さんが来館した。ふしぎなご縁である。
・31日 リクエストした砂山信一さんの歌集『珠洲の海』が届いたとの連絡で図書館へ。Kさん夫妻とばったり出合う。術後の経過は順調だと電話でうかがっていたけれど、実際にお元気そうでほっとする。
―(気になったできごと メモ)―
・「家庭教師のトライ」のライン教材に「水俣病は遺伝する」との間違った表記
・学術会議法人化法案が衆院通過(自民、公明、日本維新の会など賛成)
・大川原化工機の冤罪事件で、国と東京都に1億6600万円の賠償命令の控訴審判決
・再審法改正を早急にと、法制審議会で袴田ひで子さんが意見
・イスラエル支援のトランプ政権がハーバード大を攻撃
・「どれほど危険であろうと、ジェノサイドを黙って見ている世界ほど危険なものはない」とスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(22歳)が、支援物資を届けるためガザへ出航
「おめでとうございます!」
昨日の大相撲の後、夫の携帯には、全国の友人、知人から、お祝いメールが次々に届きました。津幡町出身の大関「大の里」(本名・中村泰輝さん)が13連勝で、横綱昇進が確実とあって…津幡町民ということで、私たちまで祝福されました。
2000年6月7日が誕生日。
昨日の新聞号外には、生後3ヵ月の
綱と化粧まわし姿でニコニコ顔の泰輝くん。
それから25年後、初土俵から13場所、
2日を残して2場所連続、4度目の優勝を決めて
最速の昇進で、今、横綱になろうとしている
「唯一無二」の立派な力士をめざす
心・技・体を兼ね備えた若者は、
相撲界の大きな期待に応えて
石川の星となって輝いている。
正々堂々としている
闘志を秘めた品格がある
塩の撒き方も
土俵でタオルをきちんと畳んで返す所作も
相撲ファンならずとも好ましく思う所以。
「大の里」
実にいい名前です。
昨日は「まっちゃんテニス」の日。
気温が高すぎて、ちょっと走っただけで息ぐるしい。
まっちゃんは、あちらでも走っているのかな。
テニスも楽しんでるかな。
……ふっと思い出しながら
サーブをしようと空を見上げると
久しぶりに「ハロ」です。
「あ、虹!」
サーブをストップして
しばし見惚れてしまいました。
***
「ハロ」が出ると、
お天気は下り坂になるそうですが
今日は、いい具合に晴れたので
思いきって、シニアテニス連盟の
「練習会&初心者教室」に参加しました。
何年ぶりかのドキドキ参加です。
女性の中では、えっへん、抜群の高齢者でした。
念のための膝サポーターをして
自動球出し機からのボールも体験しました。
ほどほどにゲームもたのしみました。
役員の方たちのお世話のおかげです。
***
30分早めに切り上げて、午後からの
読書会「古典をたのしむ」に駆け込みました。
お客さまがいらっしゃいます!
いったい、どなたでしょう?
来訪されたのは、朗読者・戸丸彰子さん
(元テレビ金沢アナウンサー)
***
☆6月14日(土)15日(日)
県立能楽堂で開催される
朗読と能楽のコラボ「万葉朗読ライブ」
~令和の金沢・能登に花ひらく古代文化~の広報に
わざわざ来館されたそうです。
https://noh-theater.jp/schedule/20250614/
☆6月1日(日)13:30~関連企画
「素朗読 万葉語り」(於:金沢文芸館)
☆古代食事会もあるそうです。
読書会なかまのTさんは能楽に詳しいので
話も弾みました。
目の前にいらっしゃる戸丸さん
いただいたパンフにある戸丸さん
とても素敵な方でした。
一緒に読書会にも参加されました。
***
今日の読書会テーマは「縄文時代」
『縄文人がなかなか稲作を始めない件』(笛木あみ/2022/かもがわ出版)をもとに、武田裕一さんが解説。なかなか興味深い本です。図書館にリクエストして読んでみようと思います。
遠い記憶を辿ると…
田んぼや畑が広がっていて
草花が生い茂ったのどかな田舎道をゆくと
樹々に囲まれた「じゃり道工房」がありました。
「家族展」(染絵、手織り、輪島塗、木彫)を
夫と見に行きました。
初めて訪ねたのはその数年前だったような気がします。
案内してくださったのは、水野スウさんでした。
志賀原発から10キロのところに住む志田さんは
市民団体「のと女ネット」の世話人として
原発反対運動にも取り組んできて
差し止め訴訟の意見陳述人にもなりました。
「じゃり道工房」HPには、金沢での講演会の翌日、
三上智恵さんが志賀原発団結小屋で講演され
みなさんの記念写真もありました。
団結小屋のみなさんは
まさしく「戦雲」のおじい、おばあたち。
~ ・ ~ ・ ~
子どもたちが希望のもてる世の中を私たち大人がつくらねば、との願いをこめた
志田さんの優しく美しい作品は、「友禅染・絵詞」の冊子になって出版されています。
☆『きっと、きっと-つぶらな瞳たちへ-』(2011年9月)
☆『めぐる・いのち 明日を願う子ども達より』(2016年6月)
「戦争は どうして 繰り返されるのだろう…
原発は どうして止(や)められないのだろう…
どうしようもない 哀しみに
こころは ときどき 泣きだしそうで…
多くの物は 決していらない
戦争だとか 原発だとか
愚かなものは 決していらない
私たちは、手渡したい
野の花、萌える草 香る大地
渡る風、揺れる樹々 きらめく海」
~ ・ ~ ・ ~
☆県内各図書館に所蔵されています。
☆県外で所蔵している図書館は、北見市、遠野市、矢祭町(2冊とも有)、南信州地域、北杜市、名張市、多度津町。(地元の図書館にない場合、リクエストシステムで近隣図書館から借りられます。)
☆4月には、新刊絵本『見えない けれど』出版