上田の春 2024 (original) (raw)
昨年の夏の記事↓
ここに登場する老夫婦はワタクシが20代の頃、仕事でお世話になっていた方々で
当時の職場を退職して4年後、今からだいたい5年前(高校野球の出場回数か?)
彼らの家の前を通った際、とても立派なビジネスホテルに建て替わっており、
驚いて電話を掛けたところ、「今はね、長野県上田市にいるんだよ」と言われ、そこから再び交流をし始めたのです。
令和になった日はこの老夫婦と一緒に食卓を囲んだりもしたのですが、そのあとコロナもあって昨年夏に久しぶりに遊びに行ったという話。
今年は夏、実家に帰るのでGWに上田に上陸した。あ、因みに3日間ね。
オチも何もないから覚悟。しかし、空気感を味わっていただきたい所存。
ブログは一人語りの自己満足。よろしく。
5月1日朝9時 上野駅
GWの平日を狙っていくのだわよ。混雑回避。
そして、まさかの555ファイズだわ
新幹線の社内広報誌を読むのがたのしい。
1日じゃない?まだ触って読んでる人そんなにいないとおもうの。優越感。
上田駅のホームから改札に降りるエスカレーターから老夫婦の2人がニコニコと待っている姿がみえて「ただいま」と口の中で呟く。
その足で、上田駅近くスーパー「原信」へ。
ローカルスーパーっていいよね。
海無し県の長野は日本海の美味しいお魚が食べられるのよね。生鮮食品の良さってスーパーの肝よね。
アジおいしそう…しかも安い(購入)
お初です。一人で5食はきついので今回は見送り。
鯛みそ…みたことない。君も気になる…
んで、結局、購入したのはお蕎麦の乾麺と蕎麦つゆ。
長野だからね、長野のメーカーさんオンリーで、原材料欄トップに「蕎麦粉」と書いてたある蕎麦を買いました。食べるの楽しみ。
因みに原信さんは週一木曜日はこのスーパーは65歳以上は5%offなんだとか。
週一の楽しみ?なのだとおもうのだが、老夫婦の推しのレジ打ちさんがいる。
このレジ打ちさんの商品のパッキングがネ申。
とても美しい。隙間なく、瞬間で計算されている。購入したものを買い物かごから持参のエコバッグに一瞬の迷いも隙間もなく綺麗にパッキングしてくれるのです。
しかもニコニコおしゃべりしながら。
いくら並んでも、時間がかかってもこの人に会いたいという人が多いようで、彼女のレジだけ長蛇の列。
そして、皆、慌てておらず、彼女の手元を見て惚れ惚れしている。
買い物を終え、あえての丸亀製麺のうどん。
1日は釜揚げうどんが半額なんですって、ちょっと調子こいた結果がコチラ。
店員さん14人中13人が女性の店舗。女性店長の天ぷらの揚げ方が上手い…ごぼう天が美味かった…
はい、そんなこんなで帰宅。
寒かったので薪ストーブをば。
ちっくん(♂2歳)と薪ストーブってもうさ、もう…優勝
そして、3日お世話になります、離れ(作品を売ってるお部屋)
買ってきた物を冷蔵庫にインするのをお手伝いし、少しコーヒーを飲んで、ぱぱさんと一緒に近くのお風呂へ。
地域に住む人65歳以上はFree、ワタクシみたいな部外者は300円
そして帰宅。
もらった筍を圧力釜で炊いて、筍ごはん。
オリーブオイルと塩胡椒でシンプルに揚げ焼き
前の日から時間でいたというビーフシチュー
ありがたやしかないのである。
そして少しおしゃべりをして
就寝。
ー2日目ー
朝、ちっくんにご飯をあげるぱぱさん
朝ごはん、もうさ、幸せなのよ。
食後のちっくんの特等席
今日はデッキに出て色々モノを書くぞ!と、意気込んでいると、次のルーティンに入ったちっくんが登場。
パソコンですが、あの…(くんかくんか…)
どうですか…
(デッキでは文字打っちゃダメ)
仰せのままに…
では、デッキにある机の上にて…
ちっくんと山
「すこし休憩しましょーbyままさん」
夕方になり、夕飯の準備をパパさんが。
昨日の夜仕込んだピザ生地がぷっくぷくに発酵。伸ばしましょう
ワタクシが生地を縮まないように穴を開けましょう
一方、ままさんは…
ぱぱさんが生地を伸ばし終わったのでままさん登場、「フジー、こうやってトマトソース塗ってぇ」
※トマトソース、ベーコンはご夫婦お手製。
これがこうなって
こう。とってもいい匂いだし、美味しかった…
明日はね、藍で布を染める日なのです。
早めに寝ましょう。
洗い物を見るのがちっくんの日課でお仕事
ー3日目ー
今日は朝ごはん食べてからままさんが藍染めをするとのこと。
朝は寒いから安定の薪ストーブ
ひんやりとした空気とは裏腹に快晴。
毎日ままさんは200Lのポリバケツ他の中にある藍のpH数を調べてメモしている。
朝ごはんを食べて、いざ。
藍染めは奥が深い。
ままさんは藍染作家さん。家の外には200Lのプラスティックの桶に藍をたて、毎日PH数を測ってノートに記入する。
その数値をみて染めるようだ。
藍染はどうやってやるものかを聞いたが
工程も多く、奥が深く藍も生き物で、天候気温によって「体調」があるとのこと。
「藍をたてる」
というそう
それを見極めて染める布の大きさを
今日は「鯉のぼり」のデザインの木綿と前回上手く染まらなかったというシルクのスカーフを染めるという。
一枚、約8分藍染液に漬け込み揉む。
少し揉んで一旦干す(×3)
シルクの方は一度つけただけで、お水にザブン。布の下によって空気に晒すのか水で流すのか変わる模様。
ひとやすみ。いちいち絵になる。
飾らないの。だけどていねい。それが絵になる。
再開。
柄をつけた箇所を開いたり揉んだり。
白くしたい箇所は石鹸で洗う
絞りを入れたところ(柄)を糸切りハサミでチョキチョキズして広げて干すと、あら!!
縦にしたら、ほら、鯉のぼり!
別柄
タイパなんてない世界なんだよね。
「今」しかない。
とてもシンプルで飾らない、けど、ていねいな世界。
大きく響くのは遠くで聞こえる車の音や耕運機の音。
それぞれの時間がゆっくりと過ぎてゆく。
人も猫も草も同じく。