2024札幌記念 注目馬考察 (original) (raw)

2024札幌記念登録馬の考察。枠順確定前の週前半時点の考察となる。
前年は雨の影響を大きく受けた札幌記念。当日に雨が降る率は現状では低そうだがこれからどうなるか。

プログノーシス
前年の札幌記念を勝利。連覇をかけての参戦となる。
前年の圧勝ぶりから、道悪適性の高さが窺えるが、プログノーシスは道悪専用機でもなんでもなく、軽い馬場でも高いパフォーマンスを発揮している。今年でいえば前々走の金鯱賞を1.57.6という時計で圧勝し連覇を飾っている。コース、馬場不問のタイプと考えられ、優位な能力をもっている。
道中で順位を上げていくレース運びも板に付いてきており、死角らしい死角はなさそう。QE2世C以来のレースとなるが前年も同様のローテーションだった。

シャフリヤール
近走は国内での出走が少ない中、前年の札幌記念では11着大敗。ただし、これについては馬場の特殊性が原因と解釈することが可能と思われる。
前々走の有馬記念では強調材料はないものの5着と健闘しており、GⅡなら見直すことはできそう。
2000mではあまり時計が速くなっては厳しいが、あまり馬場が重くなるのも望ましくない。通用してよい馬だがこれといった後押し材料は見つけづらいか。

ジオグリフ
古い話になるが2歳時に札幌2歳Sを圧勝。皐月賞も1.59.7という時計での勝利だった。札幌2000mのイメージには合う。
芝に戻ってきた近3走は着順としてはまとめているが、各レースにおいて強調材料は伴っていない。札幌記念においては大阪杯5着、安田記念6着よりもパフォーマンスを上げてくる期待もあるが、3走前の中山記念3着が特に微妙さを感じさせる要因だろうか。とはいえ、このときは久々の芝だったのに加え、斤量が58kで1着馬、2着馬より重いという事情があった。

ステラヴェローチェ
前走の安田記念は見せ場のない9着に終わったが結果的に今や1600mが合わなかったのかもしれない。同時に復帰後は阪神と東京で明暗が分かれる結果となっている。
前々走の大阪杯ではGⅠとしてはレベルが微妙ながら、ステラヴェローチェは4着に好走しており、札幌記念においては2000mに戻ることで巻き返しを期待することができる。
復帰してから好走した2戦はともに馬場が軽かったが、バゴ産駒で遡れば不良馬場の神戸新聞杯勝利もある。札幌記念の馬場が洋芝らしい状態であれば、大阪杯以上のパフォーマンスもあってよいと考えられる。

ボッケリーニ
GⅡ、GⅢでは好走する能力のある馬。繰り返し馬券に絡んでおり、また対応してきた条件の範囲も広い。前走の鳴尾記念のように2000mの速い時計に対応できる一方で、3走前のAJCCのような不良馬場でも結果を残している。札幌記念の馬場がどうなるか不確定要素ではあるが、余程特殊な状況が発生しなければ、ボッケリーニの対応可能範囲に収まると思われる。
息の長い活躍をしている馬ではあるが8歳シーズンの後半。漠然とした衰えの不安とは隣合わせとなる。前走での好走は不安を減らす材料だが、前々走の日経賞5着はやや淡泊で隙を見せ始めたという見方もできるかもしれない。

トップナイフ
前年の札幌記念では2着に好走。雨の影響を受けた馬場を味方につけたのではないかというのが第一印象となるが、その後の出走が少なく、馬場適性のみによるものだったのかは不透明なところもある。
前走の函館記念では10着。札幌記念に向けてプラス材料とは当然なりえないが、菊花賞以来の休養明けのレースでもあった。

ノースブリッジ
春は海外のレースを使っており、国内では久々の出走となる。
ノースブリッジは過去に重賞を2勝しているが、エプソムCは重馬場で、AJCCも時計のかかり気味な馬場だった。軽い馬場より時計のかかる馬場が得意そう、というのが現状のイメージで、2000mの札幌記念は適性の見込める範囲にあると思われる。

何かしら参考になれば幸いです。最後までお読みいただきどうもありがとうございました。