ハチミツカメラ (original) (raw)

丕緒の鳥

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発売日に意気揚々と買ってきたのに、「十二国記の既刊本を再度(性格には再々度か再再再度か)全巻読了するまで読み始めない」と勝手にルールを定めてしまっていたため、本日ようやくページを開くことができました『丕緒の鳥』。
とりあえず表題作のみ読了しました。(今作は長編ではなく、4編の短編集です) 泣けました。終盤のあまりの美しさに。そして最後の最後で主人公に訪れる僥倖に。
本編の純粋な「続き」ではないので、「期待外れ」という声もわずかに出ているようですが、いいのこの世界観が楽しめるならそれだけで。
ちなみに、上写真で「丕緒の鳥」に重ねているのは、個人的にシリーズで最も気に入っている3作。一番下はタイトルが隠れてしまっていますが『図南の翼』です。こちら、たいそうこまっしゃくれた女の子が主人公なのですが、非常に気持ちの良いストーリーなのですよ。気持ちが沈みがちな時に読むと、妙に元気が出てくると言うか、自分に反省しつつもう一度立ち上がろうという気分になると言うか。
しかしこれだけ読んでもやはり盛り上がりに欠ける気がしますので、十二国記に興味を抱かれている方は、ぜひ刊行順に。
『魔性の子』(※これだけは最初でなくても良いような気もするし最初の方が良いような気もするし)
『月の影 影の海』
『風の海 迷宮の岸』
『東の海神 西の滄海』
『風の万里 黎明の空』
『図南の翼』
『黄昏の岸 暁の天』
『華胥の幽夢』(短編集)
『丕緒の鳥』(短編集)
という順になります。ちなみに、新潮文庫版は現在『風の万里 黎明の空』まで刊行済み。以降は講談社文庫、講談社ホワイトハート文庫のみの刊行になります。(新潮版『図南の翼』は9月刊行予定とのこと)
これから揃えるならば、新潮文庫版の方が背表紙が揃うのですが、今のタイミングで既刊本を一気に読破しようと思うと、講談社版が混じってしまうのが悩ましいところです。
ああどうして出版社が変わってしまったのーホワイトハート文庫の装丁好きだったのにー(と言いつつ新潮版も揃えているという)
最初こそティーンズ向けレーベルから出版されたシリーズですが、けっこう「深い」内容ですので、年齢を問わず楽しめること請け合いです。
さて、『丕緒の鳥』の残りを、惜しみつつも大切に読むと致しましょう。

(後日追記)
読了しました。個人的には、やはり表題作「丕緒の鳥」が一番良かったなあ。ラストシーンが本当に良かった。
「青条の蘭」は、舞台となっている国をまったく意識せずに読んだので、ラストがいっそう感慨深かったです。その国だったのか!みたいな感じで。
しかし今回は表題作以外はけっこう重いです。(そして表題作もそこそこ重いです)
「落照の獄」は十二国記でやらねばならん話だったのだろうか…
同じ短編集の「華胥の幽夢」とは、ちょっと方向性が違う作品集でした。
ああそれにしても戴の国はその後どうなったんだろうー泰麒はー李斎はー驍宗はー
新作長編(いつ出るんだろう)は本編の続きであることを切に願っています。

…ところで…何の関係も無いのですけども…例のフルーツ酵素、一向に発泡しないのですが…
夏場なら1週間ぐらいと記載されていたんだけどなあ。先週末~今週初め、意外に気温が低かったからかなあ。
とりあえず毎日挫けずかき混ぜてます。で、混ぜた後、指についたシロップをちょろっと舐めて、「腐敗確認」も実施してます。(かなり糖度が高いので、ちょっとやそっとでは腐らないとはおもうのですが)
早くシュワーと泡だってほしいー。泡立つのだろうかー。

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