G大阪が公開練習 宇佐美貴史がインサイドハーフ? ポヤトス監督の新布陣が浮き彫りに (original) (raw)

背番号7の練習着で調整したG大阪FW宇佐美貴史

G大阪は21日、キャンプ地の沖縄で公開練習を行った。前日に非公開で練習試合(相手、スコア、メンバーは非公表)を行い、この日は軽めのメニューに。アップ後には選手たちが4―3―3の立ち位置に立ち、DFラインからのビルドアップでシュートまで持ち込むトレーニングなどを行った。

今季はスペイン人のポヤトス監督が就任し、新たなチーム作りが進行中。ビルドアップの練習では倉田、アラーノが左、山本悠、中村が右インサイドハーフを務め、アンカーには山本理とダワンが入った。マルセルコーチが細かく選手の立ち位置やボールの運び方を指示し、ポヤトス監督も大声で選手の好プレーをたたえるなど刺激を加えた。倉田は「監督の提示するボールの運び方ができれば、すごくうまく(パスが)つながる。練習の一つ一つが、すべて試合につながっている感じがある。どこにボールを運んでいくかをみんなで共有して、見なくても(味方が)どこにいるかわかるようになれば」と語った。

またFW宇佐美は、前日の練習試合には出場したが、この日はアップ後に別メニュー調整に。「明日からまた2部練習でハードになる。本当に少し違和感があるだけです」と大事ではないことを強調した。ポヤトス監督が徳島でも採用した4―3―3の布陣で、宇佐美のポジションが注目されていたが、練習試合ではインサイドハーフでプレーしたと言う。「技術的なストロングやアイデア、自分が持っているものをどれだけチームの攻撃に落とし込めるか。うまくいかない理由も把握して、それを選手たちに伝える役割もしてほしい、と(ポヤトス監督には)言われています。チャンスメークしながら点を取りに行くところは、自分に課す最大のテーマ」と自身の役割を明かした。

一方で「あれだけ(今日の練習)を見て、インサイドハーフなんだ、と言われるとちょっと違う。シーズンが始まればわかると思う」と宇佐美。この日は攻撃時の立ち位置で練習が行われたが、守備時には変化するなど工夫が加えられているとみられる。G大阪はキャンプで練習試合を公開する予定はないため、“真の狙い”はJリーグ開幕までベールに包まれることになりそうだ。