アフラック徹底分析 (original) (raw)
年末調整の時期が近付いてきたため、生命保険料控除について分かりやすくまとめました。生命保険料控除と聞くと面倒と思ってしまいがちですが、保険料を払っているのであれば知っておかなければ損な制度です。
医療保険や積立型の保険に加入しているのに生命保険料控除を受けていなかったとなるのは本当に勿体ない!というわけで自身の知識のブラッシュアップも兼ねて書いていきます。
生命保険料控除とはなにか
そもそも生命保険料控除とは何か。生命保険料控除は、保険加入者が税金面での優遇を受けられますよといった制度です。
仮に、会社員で課税される元になる所得が500万円の人がいたとします。生命保険料控除が無ければ500万円(課税所得)×税率=支払う税金となります。生命保険料控除を活用することで、500万円(課税所得)の金額が減り税金が少なくなります。**(500万円-生命保険料控除額)×税率=支払う税金**といった感じですね。控除が大きければ大きいほど支払う税金が少なくなります。
生命保険料控除以外にも配偶者控除、扶養控除、医療費控除などなど課税所得から差し引ける控除はいくつかありますが今回は割愛します。「所得税」「住民税」が安くなるといった仕組みです。
生命保険料控除でいくら戻ってくるのか
生命保険料控除を活用することでどの程度税金面での優遇を受けれるのか。保険の契約時期、保険種類、年収などによって変わってくるため段階ごとに見ていきます。
生命保険料控除の話をする際に厄介なのが、契約した年月日により「旧生命保険料控除」「新生命保険料控除」に分かれるという点です。
2011/12/31までに契約した契約は「旧生命保険料控除」2012/1/1以降に契約した保険は「新生命保険料控除」の対象となります。
旧生命保険料控除においては、控除される区分が2種類あります。医療保険、介護保険、死亡保険などが対象になる「旧生命保険料控除」個人年金保険などが対象となる「旧個人年金保険料控除」です。
旧生命保険料控除では上記2種類の区分ごとに5万円が控除の上限となります。上記2種類でMAX10万円控除対象といった感じです。
新生命保険料控除においては、控除される区分が3種類に分かれました。死亡保険や積立の保険などが対象となる「一般生命保険料控除」介護保険や医療保険などが対象となる「介護医療保険料控除」個人年金保険などが対象となる「新個人年金保険料控除」の3種類です。
新生命保険料控除では上記3種類の区分ごとに4万円が控除の上限となります。上記3種類でMAX12万円控除対象といった感じですね。対象となる区分は増えましたが、1区分当たりの控除上限は減額されました。
次に、支払った保険料がそのまま控除対象額になるというわけではないという点に注意が必要です。仮に2024/1/1に医療保険を年払い4万円で契約したとしましょう。他の契約はなく、1年間で4万円の保険料が発生する場合を想定。上記に当てはめると「介護医療保険料控除」に該当します。年払いで4万円だから控除額も4万円!というわけではありません。
※国税庁のHPより抜粋。
上記の表に当てはめて計算する必要があります。【新生命保険料に係る控除額】に当てはめると、40000×2分の1+10000=3万円が控除対象となります。
念のため注意点として挙げると、この3万円が全額戻ってきてラッキーというわけでなく、課税所得金額から差し引くことができるのが3万円ということです。先程の500万円年収がある人の例で考えると、(500万-3万)×税率=支払う税金です。年収500万円の人で税率をざっくり20%で計算してみます。500万×20%=税金100万円。497万×20%=税金99万4千円。上記のケースだと年間6千円お得になります。年収が高い人ほど、税率が大きくなるため節税効果も大きくなります。
上記は所得税に関しての話です。生命保険料控除は「住民税」に対しての節税効果もあります。
※オリックス生命のホームページから抜粋。
住民税の一区分当たりの控除上限額は一律28000円です。新生命保険料控除三区分合算して7万円が控除上限額です。住民税についても、左記の金額がそのまま減額されるわけでありません。住民税に係る税率は10%のため左記金額に10%をかけた金額が戻ってくる(税金が減る)計算となります。
医療保険、死亡保険、年金保険のそれぞれの保険料が年間8万円、全て新生命保険料の対象となるとします。年収500万円でざっくり税率が20%で計算してみます。
所得税:(4万×3)×20%=24000円、住民税:MAX7万×10%=7000円。24000+7000=31000円。上記のケースで計算すると、所得税住民税合わせて年間31000円税金が抑えられます。ざっくり計算なので参考までに。
まとめ
生命保険料控除の対象になる保険を契約しているのであれば、必ず申請したほうが良いというのが結論です。控除のために保険を契約するのはナンセンスですが、保険を契約しているのに控除枠を使わないのは勿体ない!年末調整で、そこまで難しくなく申請できるため漏れないようにしたいですね。
明治安田生命の「じぶんの積立」やアフラックの「ツミタス」のようにリターンが100%を下回らないにもかかわらず、生命保険料控除の対象になる商品も存在します。上記2商品は支払った保険料全額が生命保険料控除の対象です。控除枠が残っている+控除枠を有効に活用したいという方は考えてみても良いかもしれませんね!
今回は、アフラックの新商品「資産形成と保障のハイブリッド ツミタス」と以前から発売されている「未来の自分が決める保険 WAYS」の違いをまとめました。「ツミタス」は類似商品である「WAYS」の完全上位互換というわけでありません。双方メリット・デメリットがあるため、ツミタスの加入を検討している方は類似商品であるWAYSの内容も確認しておいた方が良いのではないかと思います。
ツミタスとWAYSの違い
保険料払込期間中の死亡保障
ツミタスとWAYの違いで重要なポイントは保険料払込期間中の死亡保障の金額です。ツミタスの場合、保険料払込期間中に死亡した場合は払込保険料が戻ってくるだけです。災害死亡の場合は払い込み保険料の1.1倍と設定されていますが、いずれにせよ加入時に設定した死亡保険金額を下回ります。
WAYSの場合、保険料払込期間中に死亡した場合でも契約時に設定した「死亡保障」が受け取れます。「月々1万円の保険料、死亡保険金300万円、加入1年後に病気で死亡」左記で想定してみましょう。ツミタスの場合、受け取れる金額は1万×12ヶ月=12万円となります。WAYSの場合、死亡保険金300万円が受け取れます。加入後すぐに無くなった場合でもまとまったお金が受け取れます。この点は明らからにWAYSが勝っている点となります。
加入時の告知有無
ツミタスは保険加入時に健康告知が不要です。がんや心疾患など大病で治療中の場合でも申し込みは可能(要支援・要介護状態や申請中の場合は申し込み不可)です。
WAYSは健康告知が必要です。現在の健康状態によっては加入できないケースがあります。死亡保障をすぐに受け取れるようになっているため保険の公平性を保つためですね。
保険料・解約返戻率
保険料払込期間中でも死亡保険金額が受け取れるのであればWAYSの方が良くない?と思ってしまいますが、保険料や解約時の返戻率ではツミタスに軍配があがります。具体例を挙げて返戻率を見ていきます。
40歳男性が60歳払済タイプ保険金額500万円で加入したとしましょう。ツミタスの月額保険料は14410円です。WAYSの月額保険料は16315円です。ツミタスの方が断然安いですね。戻り率などは下記を参照していただければと思います。
細かく確認してみましたが、保険料・戻り率共にツミタスの方が断然良いですね!WAYSは加入年齢によっては、保険料払込後であっても解約払戻金が払込保険料を下回ります。加入当初から受け取れる死亡保険金があるため「死亡保険」としての要素が強いです。そのため返戻率は抑制されています。
ツミタス・WAYSどちらにも言えることですが、この保険の強みは解約払戻金を受け取らずに寝かしておける点ですね。寝かしておけば徐々に返戻金が増えていきます。
介護保障
ツミタスの保険金額は「介護保険金・死亡保険金」WAYSの保険金額は「死亡保険金」となっています。ベースとなる保険金が上記のように異なります。
保険料払込満了後、コースを変えずに所定の介護状態になった際の保障が異なります。ツミタスの場合は死亡保障と同額の介護保険金を受け取れます。WAYSの場合は「介護年金コース」を指定した場合以外は介護保障はありません。
保険料払込後のコース
ツミタスとWAYSでは保険料払込期間後に移行可能なコース数にも差があります。
ツミタスで選択できるコースは「介護・死亡同額保障コース」「介護重点保障コース」「死亡保障コース」「医療保障コース」「確定年金コース」「終身年金コース」の6つです。
WAYSで選択可能なコースは「死亡保障コース」「介護年金コース」「医療保障コース」の4つです。
ツミタスの方が選べるコースが多彩です。ただ、この点はあまり気にしなくても良いのかなと思いますね。加入時のままコースは変えずに無難に継続する方が多いでしょう。
まとめ
資産形成として考えるのであればツミタスの方が強いですね。WAYSは資産形成として考えるには返戻率が控えめです。その反面、加入後すぐに死亡した場合でも死亡保険金を受け取れるのが強み。加入時からの死亡保障を求めるのであればWAYSですね。ツミタスの弱点は「保険料払込期間中の保障が少ない」ということです。WAYSはツミタスの弱点をカバーできています。
また「保険料払込期間中の解約は払込保険料を下回る」という点はどちらにも共通したデメリットなので頭に入れておく必要があります。
現在、将来への資産形成を目的としてWAYSに加入している場合は、ツミタスに切り替えるという選択を取る方もいそうですね。加入後それなりに年数が経っているのであれば切り替えは勿体ないですが、直近2.3年以内くらいの加入なら返戻率を比較してみても良いかもしれません。
※個人的な感想が多分に含まれています。詳細は契約概要や注意喚起情報、約款等の確認をお願いいたします。
アフラックの新商品「資産形成と保障のハイブリッド ツミタス」を調査・評価しました。久しぶりに出ましたアフラックの新商品です!
戸田恵梨香さん出演のTVCMも確認しましたが気合いが入ってます。アフラックは「医療保険」「がん保険」といった保障性が強い商品をメインに販売している保険会社ですが、ツミタスは将来への資産形成に重点を置いた商品です。
パンフレットや契約概要・注意喚起情報等を読み込みましたが良い商品ですね!ただ「資産形成と保障のハイブリッド」と銘打っているだけあって内容が複雑な部分があります。医療保険やがん保険は「病気になったら保障が受け取れる!」と非常にシンプルですがツミタスはもう少し奥深いです。
商品の特性を自身で把握していない状態で契約をすると痛い目に合う可能性も高いと感じました。絶対に押さえておきたいデメリット・注意点も簡単にまとめます。
ツミタスの特徴と保障内容
ざっくりと商品の特徴と保障内容からまとめていきます。ツミタスは告知が不要です。極端な話、がん、心筋梗塞、脳卒中など重い病気で治療中でも申し込み可能です。要支援・要介護認定を受けていたり申請中の場合は申し込み不可という点は注意しておきましょう。契約可能年齢は18歳から65歳まで。加入年齢によって選択ができる保険料払込期間が異なります。60歳払済、65歳払済、70歳払済、75歳払済といった〇〇歳まで払い込むタイプの他に10年払済、20年払済といった〇〇年間払い込むタイプも選択可能です。
まず、契約時に「何歳まで保険料を払い込むか」「何年間保険料を払い込むか」といった払込期間の選択に加えて「介護保険金・死亡保険金」を設定します。最低設定金額は200万円です。
保険料払込期間中に所定の介護状態または死亡した場合は払い込み保険料相当額が返ってきます。不慮の事故等の災害死亡保険金は1.1倍です。保険料払込期間中の介護状態や死亡時の場合、設定した保険金額は受け取れないことを認識しておけば問題ないでしょう。ちなみに、保険金建てだけはなく、保険料建てで契約することが可能なことも特徴の一つです。
例えば30歳男性が「介護保険金・死亡保険金」を500万円として設定した場合の保険料は8940円です。毎月の積立金額が8940円か・・・。中途半端だな・・・。と感じたのであれば、毎月の積立金額を10000円と設定して契約することも可能です。その場合の「介護保険金・死亡保険金」は5592800円となります。当然、月額10000円以上の金額も設定可能です。逆に、8940円払うのは厳しいな・・・。もう少し安くならないかな・・・。と感じたのであれば、毎月の保険料を5000円と設定することも可能です。その場合の「介護保険金・死亡保険金」は2676700円となります。「介護保険金・死亡保険金」が200万円以下になる金額は設定できません。保険料建ても選べるようにしたのはGood!!
契約時に指定した保険料払込み期間まで保険料を払い込んだ後に解約した場合は払った保険料以上の解約払戻金が受け取れるようになっています。
試しに「30歳男性、保険金額500万円、60歳払済タイプ」でシミュレーションしてみましょう。上記の場合の保険料は8940円です。8940円を30年間払い込むと累計の保険料は3218400円です。満60歳の契約応当日当日に解約をした場合はどうなるか。左記の場合の解約払戻金は3863415円です。約321万円支払い、約386万円戻ってくる。返戻率120%!安全に資産運用できる商品として考えれば十分な返戻率ですね。仮に60歳で解約をせずに70歳で解約した場合の解約払戻金は4252010円。返戻率132.1%! !当然、解約せずに介護・死亡保険金500万円として契約を続けることも可能です。
※アフラック プレスリリース資料から抜粋
ちなみに、上記が各年齢別の保険料・保険金額・戻り率です。基本的には若いうちに契約する方が返戻率は良くなります。
所定の年齢以降「介護・死亡同額保障」以外のコースに変更して続けることもできるという点も特徴の一つです。ツミタスには全部で6つのコースが用意されています。
・・・。このあたりから話が少し複雑になります。加入時にはそこまで重要ではないため、ざっと流し読みか下記の注意点・デメリットまで飛ばしても問題ありません。
「所定の介護状態か死亡時に〇〇万円受け取れます」といった「介護・死亡同額保障コース」を続けることもできます。上記の30歳男性の例で言えば「介護保険金・死亡保険金」が500万円のコースです。この他にも5つのコースが用意されているという点がツミタスの大きな特徴です。
2つ目のコースが「介護重点保障コース」です。一生涯の介護保障を「介護・死亡同額保障コース」よりも手厚くできます。上記30歳男性の例で試算をすると「介護保険金」は5342600円。「死亡保険金(60歳)」は3863875円となります。「介護重点保障コース」の場合、死亡保険金=解約払戻金と同額となります。とにかく、介護保障を重視したい!という方向けのコースですね。当然このコースを選択した場合でも解約時の返戻金は払った保険料を下回ることはありません。「介護・死亡同額コース」より若干解約返戻率が良くなるように設定されています。
介護保険金は、①生まれて初めて要支援・要介護状態に該当していると認定。②要介護2以上に該当していると認定。左記2点どちらも満たした場合に支払いされます。
3つ目のコースが「死亡保障コース」です。一生涯の死亡保障を「介護・死亡同額保障コース」より手厚くできます。こちらも上記30歳男性の例で試算をすると「死亡保険金」は5181280円となります。介護時の保障を削り死亡保障に特化したため、死亡保険金額が若干上乗せされています。シンプルに死亡保障だけあれば良い!というのであれば「死亡保障コース」を選択するのが良いですね。
こちらは「介護重点保障コース」よりも気持ち程度ですが、解約返戻率が優遇されていました。上記30歳男性の例で試算をすると「死亡保障コース」に移行後、70歳で解約した場合の返戻金額は4265292円です。「介護・死亡同額保障コース」の場合が4252010円だったため気持ち程度の差です。ちなみに、同条件の「介護重点コース」の解約返戻金は4318830円となります。そこまで大きな差はありません。
4つ目のコースが「医療保障コース」です。一生涯の医療保障を備えることができるコースです。具体的な保障内容は省きますが、「入院、手術、放射線治療、先進医療一時金、健康祝金(5年に1回、2回まで)」といった医療保障+「介護保険金・死亡保険金」が付加されたハイブリッドコースです。ここまで挙げた「介護重点保障コース」「死亡保障コース」「医療保障コース」に変更するかは58歳時に選択をします。その後60歳時に選択したコースに変更といった流れです。※60歳払済コースの場合。コース選択時に大病をしているが医療保険に入っていない・・・といった時などに選択するのがベストでしょうかね。「医療保障コース」に変更した後に解約した場合の解約返戻金は急激に減少します。上記と同条件で試算をした場合の70歳時解約返戻金は1825121円。「医療保障コース」への選択は慎重に行う必要があります。
5つ目のコースが「確定年金コース」です。何歳でも変更でき、生存している限り5年間「確定年金」を受け取ることができます。60歳以降に一回限り選択できます。こちらも上記30歳男性を例に挙げて計算してみます。60歳時点の基本年金額が775864円です。775864円×5年=年金受取総額3879320円となります。返戻率120.5%。「介護・死亡同額保障コース」を継続しつつ、満60歳で解約した場合の返戻率が120%です。ほぼ変わりませんね。70歳、75歳といったタイミングで「確定年金コース」に変更した場合でも、受け取れる総額は「介護・死亡重点保障コース」の解約返戻金とそこまで大きな差はありません。「確定年金」のため年金支払期間中に亡くなった場合でも未払いの年金原価は受け取れます。
6つ目のコースが「終身年金コース」です。生存している限り一生涯の「年金」を受け取れます。60歳から75歳までの間で1回限り選択可能です。上記30歳男性の例で60歳に終身年金コースに変更した場合、基本年金額は150914円(年額)。これが一生涯続きます。保証期間が10年あるため、運悪く保証期間内に死亡した場合でも保障期間中の未払い年金原価は受け取れるようになっています。終身年金コースはギャンブルですね。長生きすればするほど貰えるお金は増えます。ただ早い段階で死亡すると払った保険料を下回る金額しか受け取れません。こちらも選択は慎重にする必要がありますね。
上記のような記載がありました。契約時の見積もり金額とは「保障金額」等が将来的に異なる可能性があるという点は留意しておく必要があるでしょう。
各コースを確認していきましたが、加入時にコースを選択する必要はありません。コース選択は契約後の先の話になるため現状は深く気にする必要はないかと思います。迷ったら「介護・死亡同額保障コース」を継続すればいいだけの話ですからね。
ツミタスのデメリット・注意点
ツミタスのデメリット・注意点は2点です。下記2点は必ず理解したうえで加入するかどうか検討する必要があります。
保険料払込期間中の解約は元本割れ
保険料払込期間中に解約した場合は必ず元本割れします。払った保険料以下の金額しか戻ってきません。この点がツミタス最大のデメリットです。加入後、もしかすると途中で解約するかもな~という気持ちがあるのであれば要注意です。加入した場合は、指定した年齢まで保険料を払い込むという鉄の意志が必要です。
ツミタスだけの話ではありませんが、積立型の商品は資金が拘束されるという点がデメリットです。途中でまとまったお金が必要になったから保険を解約したとなってしまってはデメリットしか残りません。
毎月の保険料や保険金額の上限は緩く設定されていますが、将来に渡って確実に払える保険料を設定して契約する必要がありますね。ちなみに、保険金額の上限は3億円・・・!
保険料払込期間中の解約による元本割れリスクを極力回避したい場合、契約タイプを〇〇歳払い済みではなく、〇〇年払い済みタイプで契約するというのが良いでしょうね。〇〇年払い済みタイプの最短払込期間は10年です。この10年間で保険料を払ってしまえば、その後いつ解約したとしても払った保険料以上の解約払戻金を受け取れます。※60歳以降、「医療保障コース」「終身年金コース」を選択しなければ。
10年で保険料を払い切った直後の戻り金は払った保険料と同等程度です。シミュレーションすると101%前後でした。200万払った場合、202万円で返ってくる程度の返戻率です。ただ、保険を続けていくと戻り率は徐々に上昇していきます。お金がすぐに必要!というわけでない限り、保険料払込後も保険を継続しておけばいいでしょう。
保険料払込期間を短くすると1ヶ月あたりに払う保険料は大きくなります。保険料が大きいと感じたのであれば保険金額を下げる(500万→300万)などして対応すればいいかと思います。もちろん払えるのであれば同じ保険金額でも問題ないでしょう。私であれば10年払い済みタイプ等で保険料の払込期間を短く設定して契約しますね。保険料払込み期間中の解約による元本割れは絶対に回避したいので。
20代、30代の方が70歳払済や75歳払済を選択するのは一旦良く考えたほうが良いでしょう。4.50年の間に状況が変わって解約せざるえない状況に陥るかもしれませんからね。60歳払済や65歳払済は選択肢として十分ありだと思います。
保険料払込期間中の保障が少ない
ツミタスは保険料払込期間満了まで保険料を払い込むことによりメリットを受けることができる商品です。そのため、保険料払込期間中の保障は小さく設定されています。保険料払込期間中に死亡した場合でも原則として既払込保険料相当額の支払いとなります。
アフラックは「未来の自分が決める保険WAYS」というツミタスと同様の商品を販売しています。「WAYS」の場合、保険料払込期間中に死亡した場合でも、まとまった「死亡保険金」を受け取れます。他社で言えばオリックス生命の「終身保険RISE」も同様です。そちらの保険の方が良くないか?と思ってしまいますが、保険料払込期間満了後の返戻率はツミタスが勝ります。
加入時からまとまった死亡保険を受け取りたいというニーズがあるのであれば、ツミタスは適した商品ではありません。逆に、保険料払込期間中の死亡保障に重点を置いていないのであればツミタスはとても良い商品です。名前の通り資産形成向きです。
このデメリットに関しても、〇〇年払い済みタイプを選択することで補うことができます。10年払い済みタイプで契約をすれば保障が少ない期間は10年だけです。10年経った後に死亡した場合は契約時に決められた死亡保険金を受け取れます。※「介護・死亡同額保障コース」で想定してます。
介護保障が弱い?
ツミタスにおいて「介護保険金」の支払い対象となるのは「要介護2」以上の認定を受けた場合です。要介護2は「食事や排せつに何らかの介助が必要」「物忘れや直前の行動の理解の一部に低下がみられる」等、それなりに重い介護状態です。そういった状態にならなければ一時金は受け取れません。ツミタス=介護保険と考えてしまうと保障は弱いです。ツミタス=介護保険と考えてしまうと弱いポイントになります。
ただ私はこの点はデメリットとは考えていません。お金を積み立てつつ、死亡保険としての役割も果たし、介護保障も付いているというのはメリットだと考えています。ツミタスに介護保障を付加してリリースしたのは素晴らしい点だと思います。
まとめ・個人的評価
介護保障についてのポイントを除いた、上記2点のデメリット・注意点を理解したうえで契約するのであれば非常に良い商品だと考えています。安全に資産形成したいという方のニーズを満たせる商品です。外貨建ての他社商品の方がリターンは大きいのですがハイリスクです。ツミタスはリターンが凄く大きいというわけではありませんがローリスクです。
この保険結構売れそうですね。評判も良いです。アフラックは医療保険・がん保険に次ぐ3本目の矢として介護保険を販売しています。医療保険・がん保険の契約者数増加がこれ以上望めない中で介護保険に注力しているように感じますが低調です。アフラックの介護保険は他社の介護保険より優れているとは言いにくい・・・。
介護保険よりはツミタスの方が確実に売れるはずです。ツミタスを「死亡保険」としてではなく、「介護・死亡保険」として売り出したのも良かったですね。アフラック側が想定していた以上の反響ではないでしょうか。「医療保険」「がん保険」の販売では他社に押され気味でしたがツミタスで巻き返せるか。
また、健康状態に不安がある方のニーズもありそうですね。健康状態によって条件の良い死亡保険に加入することができない方でもツミタスであれば加入できる可能性が高いです。保険料払込期間を10年など短めに設定できるのが大きい!
ツミタスは「一般生命保険料控除」の対象にもなります。控除対象の保険に加入していないのであれば、+αで税金面での優遇も受けつつ資産形成が可能です。加えて、アフラックの別商品と同様にクレジットカード契約も可能となっています。
ツミタス本来のリターン+生命保険料控除によるリターン+クレジットカードによる還元(ポイントなど)
100%以上の返戻率かつ全額生命保険料控除の対象になるのは大きいです。生命保険料控除については上記記事でまとめています。
上記のようにツミタス本来のリターン以外にも優遇を受けれる可能性があります。銀行に預けているのであればツミタスで資産形成したほうがお得ですね。ただこれも繰り返しになりますが途中解約は損をするだけなので要注意です。現在の生活がカツカツでお金に余裕がないという中で無理に契約するような商品ではありません。ある程度資金に余裕があり、お金を眠らせておくのはもったいないと考える方向けの商品です。是非ゆっくり検討を!!
類似商品であるWAYSとの違いや比較記事を作成したため載せておきます。
今回はアフラックの保険を「定額タイプ」ではなく「払済タイプ」で契約した場合の保険料をシミュレーションしてみました。
現在アフラックから発売されている最新の医療保険「手軽に備える医療保険EVERシンプル」がん保険「生きるを創るがん保険WINGS」共に様々な払方タイプが選択可能です。アフラックの保険は払い方にバリュエーションがあっていいですね。払方タイプは後から変更することはできないため慎重に選択する必要があります。
払済タイプのシミュレーション
「生きるを創るがん保険WINGS」でシミュレーションしてみます。「診断給付金50万+特定診断給付金50万+複数回診断給付金50万+入院1万+通院1万+治療給付金10万+特定保険料払込免除特約」左記プランを30歳男性が契約したとしましょう。保険料が一生涯変わらない「定額タイプ」の保険料が月額3600円です。
このプランを65歳払済タイプで契約した場合は5610円、60歳払済タイプで6200円、10年払済タイプで23820円となります。
65歳払済タイプで計算すると保険料を支払う期間が35年です。5610円×35年×12ヶ月=2356200円。月払いで2356200円に達するのは何年後か計算してみると約54.5年となります。上記条件で65歳払済タイプで契約した場合、84歳よりも前に解約や死亡してしまうと損をする計算となります。逆にそれ以上長生きすればするほど得となりますね。
60歳払済タイプで計算すると保険料を支払う期間が30年です。6200円×30年×12ヶ月=2232000円。月払いで223200円に達するためにかかる期間を計算してみると約51.6年となります。60歳払済タイプで契約した場合、81歳よりも前に解約や死亡してしまうと損をする計算になりますね。
10年払済タイプでも計算してみます。23820円×10年×12ヶ月=2858400円。月払いで2858400円に達するためにかかる期間が66.1年。10 年払済タイプで計算した場合、96歳よりも前に解約や死亡すると損する計算となります。
・・・あれっ10年払い済みタイプって全然お得ではないですね。私の感覚ではもう少しお得なイメージでしたが計算してみると厳しい。直近のデータでは男性の平均寿命が約81歳です。上記のケースで考えると60歳払済タイプであればトントンくらいですね。
2年払済・5年払済といった払方もあるため、シミュレーションしてみましたがどちらも結果は同様になりました。お得感はなしです。
アフラックには「未来の自分が決める保険WAYS」という払済タイプの死亡保障があります。こちらも60歳払済や65歳払済などが選択可能な商品です。こちらは2022年11月に保険料率の改定があり料率が改定され非常に条件が良くなりました。「WAYS」に関しては払い済みの条件は悪くありません。
アフラックの医療保険やがん保険に関しては新商品が出たタイミングで払済タイプの料率が変わるかもしれませんね。今の時点では積極的に払済タイプを選択する必要性は感じません。
払済タイプのデメリット
契約後の見直しが難しい
保険料を払済みにした場合の最大のデメリットは保険の見直しが難しくなるということです。事前に保険料を多めに払うことによって将来の保険料負担を抑えるというのが保険料払済タイプです。
途中で保険を解約するなどした場合は損をすることになります。保険料を払い済みに設定した保険を解約するのは純粋に勿体ないですね。将来他の保険に切り替えたいといった時に選択が難しくなります。これが払済タイプ最大のデメリットです。
契約した後、「絶対に解約をせずに払い切る!」という意思があるのであれば気にする必要はありませんが切り替えをする可能性があるのであれば払済タイプは選択しない方が良いかもしれませんね。
上記の通り、契約後の解約はデメリットしかありません。払い済みタイプで契約する=一定期間資金が拘束されるということになります。その点も認識しておく必要があります。
更新タイプの保険料
更新がある特約などは「払い済み」とはなりません。これはデメリットというよりも注意点として認識しておくべき内容です。例えば、アフラックのがん保険WINGSの場合は「先進医療特約」「特定治療保障特約」等は10年更新です。このような10年更新の特約は払い済みになりません。
保険料が払い済みになった後も更新型の特約の保険料は払い込みが続くこととなります。更新がある特約を付加した場合、払い済み期間後にすべての保険料が払い済みになるわけではないということに注意しましょう。
まとめ
上記はがん保険の例ですが、医療保険「EVERシンプル」でも試しにシミュレーションしてみました。結果はがん保険と大きな差はありませんでした。現在の保険料率では払済タイプに優位性は感じません。
払済タイプってもっとお得なイメージでしたが調べてみないと分からないものですね。将来的に保険の見直しが難しくなるということも考慮すると定額タイプを選ぶのが無難なのかなと思います。
アフラックの医療保険・がん保険ともに、60歳半額・65歳半額といった払方も可能です。一定の年齢で保険料が半額になるという払方です。いずれにせよ後から払方タイプの変更はできないため慎重に選択しましょう。
今回は保険料を年払いで支払う場合のデメリットについて考えてみました。半年払いや年払いで契約をすることで保険料が安くなりますがデメリットはあるのか。
上記の記事でも調査しましたが、アフラックの場合は年払いで契約すると1.8%程保険料が安くなりました(バラつきがあるため目安程度に捉えて下さい)。保険料が安くなるのであれば年払いにする方が良くない?と思いましたが注意点があるためまとめていきます。
保険料年払いのデメリット
クレジットカードの限度額に注意
通常の口座引き落としでの契約の場合には関係ありませんが、クレジットカードを通しての引き落としかつ年払いでの契約の場合にはクレジットカードの限度額に注意をしておく必要があります。年払いだと1回の保険料請求が高額になるため、カードの限度額を超えてしまった・・ということも十分に考えられます。
新契約で年払い+クレジットカード払いを選択して、カードの限度額が超えていた場合は新契約が成立しなくなってしまいます。また、月払いで契約をしている保険を年払いに変更した際にカードの限度額が超えていると、引き落としができずに保険が失効してしまったということにもなりかねません。
年払い+クレジットカード払いを選択する方は十分に注意しましょう。
未経過保険料が返金されない
本題はこちらです。年払いの保険を途中解約した場合には未経過分保険料が返金されないケースがあります。
例えば、1月契約の保険の引き落とし日が1月27日だと仮定しましょう。1月27日に年払い保険料が引き落としされた後、2月に保険を解約したとします。この場合、普通に考えると未経過分の保険料である11か月分は戻ってくるのではと考えがちです。しかし、戻ってこないケースがあります。
ポイントになるのは契約日です。2010年3月1日以前に契約していた場合は未経過分の保険料が返金されません。上記のようなケースだと完全に保険料が払い損となってしまします。新規に契約する場合は心配いりません。2010年3月2日以後の契約日の保険であれば、未経過分に相当する保険料が返金されます。上記のケースで考えると11か月分の保険料が返金されるということです。
2010年3月1日以前の契約日である年払いの保険を解約する場合はギリギリまで保険を継続して解約するのが得策です。早めに解約するメリットはありませんからね。ただ悲惨なのは解約するのを忘れていてもう一年分の保険料引き落とし日を迎えてしまうことでしょう。これに対しても対策があります。
アフラックの場合は「保険料の請求停止」を事前に依頼しておくことで、保険料の引き落としを止めておくことが可能です。コールセンターに連絡をして「解約予定のため次回の年払いの保険料が引き落としされないように請求を止めてほしい」という旨を伝えれば対応してもらえます。後は解約書を時期が来たら返送するだけです。年払いだけの話ではありませんが、この手順を踏むことで解約したのに引き落としされたという事故を避けることができます。
「保険料の引き落としを事前に止める」という対応が不可な保険会社もあります。その点は事前に保険会社に連絡しましょう。アフラックはとても良心的です。
新たに保険を契約する際に年払いを選択するのであれば問題はないでしょう。ただ、2010年3月1日以前に契約していた保険を月払いから年払いに変更した場合も未経過分保険料が返金されなくなるため慎重に行いましょう。
私であれば、2010年3月1日以前の契約をあえて年払いに変更するという選択はしませんね。確かに保険料が若干安くなるというメリットはありますが未経過分保険料が返金されないというデメリットの方が圧倒的に大きく感じます。
まとめ
保険料を節約したい!と思って年払いに変更したが結局損をしてしまったということにもなりかねません。月払いの契約を年払いに変更する場合は契約日を要確認です。また、「年払い」ではなく「半年払い」を選択するのもおすすめできません。
これも上記の記事で試算しましたが、半年払いの割引率は0.5%程度でした。アフラック以外の保険会社でも半年払いの割引率は年払いに劣ります。半年払いを選択するのであれば、年払いにした方が良いでしょう。是非参考にしていただければと思います。
同じ保障内容であれば少しでも保険料を抑えられた方が良いですよね。アフラックの保険料を年払いで払うといくら安くなるのか。また、アフラックは年払いだけでなく半年払いという払込方法もあります。それぞれ、どの程度の割引率か気になったため確認してみました。参考にしていただければと思います。
半年払い・年払いの保険料割引率
仮に、30歳男性がアフラックのがん保険「「生きる」を創るがん保険WINGS」を「診断給付金100万+入院1万+通院1万+治療給付金10万+診断給付金複数回支払特約+特定保険料払込免除特約」といったプランで契約したとしましょう。
上記の場合、月払い保険料が4150円、半年払い保険料24760円、年払い保険料48900円となります。月払い保険料4150円×6=24900円。24900‐24760=140円。月払いを半年払いに変更しても半年で140円しか安くなりません。月払い保険料4150円×12=49800円です。月払いを半年払いに変更すると年間で900円安くなります。
上記を計算してみると、**半年払いにした場合の割引率が0.56%。年払いにした場合の割引率が1.80%**となりました。
半年払いにするメリットはあまり感じませんね・・・。年払いの場合は多少メリットを感じるくらい安くなっていますね。他のパターンでも計算してみました。
仮に、70歳男性が「「生きる」を創るがん保険WINGS」を同じ保障内容で契約したとしましょう。この場合、月払い保険料が21240円、半年払い保険料が126760円、年払い保険料が250090円となります。
月払い保険料21240円×6=127440円。127440‐126760=680円。月払いを半年払いに変更した場合680円安くなります。
月払い保険料21240円×12=254880円。254880‐250090=4790円。月払いを年払いに変更した場合4790円安くなります。
上記を計算してみると、**半年払いにした場合の割引率が0.53%。年払いにした場合の割引率が1.88%**となりました。
月払いの保険料が大きく変わっても、割引率自体は大差ないですね。やはり半年払いの割引率は厳しい。保険料が大きい場合は「月払い→年払い」にする価値はありますね。
現在販売されているがん保険で割引率を試算してみましたが、がん保険と医療保険で割引率に差があるのかな?とも気になったため別商品でも確認してみました。
50歳男性が医療保険「EVER シンプル」を「治療給付金10万+入院1万+通院1万」といったプランで契約したとします。
上記の場合、月払い保険料7033円、半年払い保険料42015円、年払い82880円となります。月払い保険料7033円×6=42198円。42198‐42015=183円。月払いを半年払いに変更した場合は183円安くなります。
月払い保険料7033×12=84396円。84396‐82880=1516円。月払いを年払いに変更した場合は1516円安くなります。
上記を計算してみると、**半年払いにした場合の割引率が0.43%。年払いにした場合の割引率が1.8%**となりました。
がん保険も医療保険も割引率は大差ありませんね。保険料払込方法において、医療保険・がん保険の違いは気にする必要はなさそうです。
まとめ
保険料をまとめて支払った場合の割引率を確認してみましたが、気付くことが多々ありました。まず半年払いの割引率は期待してはいけないという点です。半年払いの割引率が0.5%程しかないとは思いませんでした。年払いより若干劣るくらいだろうと思っていたのでびっくりです。
私が確認をした限りでは、年払いの割引率は1.8%程でした。これくらいの割引率なら払い方の変更も検討の余地はあるのかなと思います。保険料が大きくなればなるほど割引される金額は大きくなるため、高額な保険料を払っている方は年払いへの変更を考えても良さそうですね。
また、新規で契約をする方には関係ありませんが、現在契約している方が月払いから半年払い・年払いに変更する場合は注意が必要です。2010年3月1日以前の契約した保険の未経過分保険料は返金されません。
例えば、2005年3月に契約した保険(保険料引き落とし日3月)を2024年4月に解約したとします。3月に払ってしまった分の未経過保険料が返金されるのでは?と思う方もいるかもしれませんが、2010年3月1日以前の契約のため未経過分保険料は返金されません。半年払い・年払い契約はこの点が最も注意が必要です。上記以後に契約している場合は未経過分保険料は返金されます。
年払いのデメリットについては上記記事でもまとめています。自身のライフスタイルや注意点も考慮して月払い・半年払い・年払いは選択しましょう。
今回はアフラックの解約返戻金の確認方法等についてまとめていきます。アフラックは保険商品によって解約返戻金の有無や返戻率が大きく異なります。また、同商品でも解約払戻金の有無が異なることも多々あります。下記を参考に確認していただければと思います。
解約返戻金の確認方法
アフラックの解約返戻金確認方法は下記2点です。
よりそうネットで確認
アフラックには「よりそうネット」という契約者専用サイトがあります。よりそうネットにて解約返戻金が確認可能です。全ての契約で確認できるわけではないですが、既に登録している方はよりそうネットから確認するのが手っ取り早いでしょう。電話は煩わしいためネットで確認したいという方におすすめです。
また、解約返戻金の確認以外にも「住所・電話番号変更」「保険証券再発行」「クレジットカード払いへの変更」等々、各種手続きに対応しております。アフラックの契約者の方であれば登録しておいて損はないでしょう。
※深夜に確認しようとしたらサービス時間外でした。営業時間には要注意です。
コールセンターに連絡して確認
ネットで確認するのは面倒という方であれば下記コールセンターに連絡しましょう。解約返戻金を確認するだけであれば電話したほうが早いです。
※契約者の方からの連絡が必要です。また、営業時間にも注意が必要です。月曜日や祝日明けなどは電話が混みあいます。
解約返戻金の計算について
よりそうネット・電話等での問い合わせ以外に正確な解約返戻金額を確認する方法はありません。下記はあくまで参考程度にしていだければと思います。解約返戻金がある商品・ない商品、返戻率が高い商品・低い商品があります。
例えば、アフラックの初期EVER「一生いっしょの医療保険EVER」は基本的に掛け捨ての保険ですが、終身特約(死亡保障)を付加している場合は解約返戻金があります。
参考例として、2008年2月に61歳女性の方が旧EVERに終身特約100万円を付加して契約したとしましょう。当時の条件で終身特約100万=2918円です。2024年4月に解約したとします。2918円×194ヶ月=566092円支払っていることになります。この場合の返金額が45万円弱になります。返戻率としては80%程。思ったよりも返戻率が良かったです。
また、2016年7月に66歳女性の方が「ちゃんと応える医療保険EVER」に終身特約100万円を付加して契約していたとしましょう。当時の条件で終身特約100万=3394円です。2024年4月に解約したとしましょう。3394円×93ヶ月=315642円支払っていることになります。この場合の返金額が18万円程度です。返戻率としては57%程。先程の例と比較すると返戻率が低いですね。
アフラックの最近の終身特約は「低解約返戻金型」というものになっています。通常の死亡保障の返戻率と比較すると70%程度に払い戻し率が抑えられています。そのため、同じ死亡保障でも上記のように差が出ます。
「一生いっしょの医療保険EVER」でも、最近終身特約を中途付加していた場合は「低解約返戻金型」となっているはずです。自身が加入している保険に付加されている死亡保障が「低解約返戻金型」かどうかがポイントですね。
また、加入していた期間が短い場合は返戻率が悪くなります。上記のように加入期間が長い契約であれば返戻率が高くなります。
「一生いっしょの医療保険EVER」「もっと頼れる医療保険EVER」「ちゃんと応える医療保険EVER」等のEVERシリーズは、終身特約が付加されていない場合は基本的に解約払戻金はありません。※健康祝い金特約などが付加されている場合など一部例外もあります。
解約返戻金はいつ頃振り込まれるか
アフラックに解約書類が到着後、不備が無ければ5営業日以内を目安に振り込まれます。土日祝日が挟まると振り込まれるまでに日数がかかるケースも多いようです。スムーズに返戻金を受け取るために書類不備などがないよう慎重に対応しましょう。
通常の解約ではなく「条件付き解約」の場合は、解約払戻金が振り込まれるまでに時間がかかるため注意が必要です。条件付き解約は、既契約と新契約の保障空白を空けずに保険を切り替えるための手続き方法です。そのため、新契約成立後に旧契約が解約されるという流れになります。新契約の1回目の保険料が引き落としされるまでは旧契約が解約となりません。新契約の保険料引き落とし後に解約返戻金が振り込まれるという点を認識しておく必要があります。
まとめ
今回は解約返戻金について再度確認してまとめていきましたが気付くことが多々ありました。以前にも記事にしましたが昔の保険は返戻率が高いケースが多いですね。
上記の「新がん保険」「スーパーがん保険」のように返戻率が高い商品もあれば、旧EVER(終身特約なし)のように完全に掛け捨ての保険もあります。アフラックに問い合わせをすれば解約返戻金のシミュレーションや振込時期などは簡単に確認できるため、コールセンターを利用するのが手っ取り早いと感じます。是非確認してみて下さい。