加古川線、北条鉄道、播但線徘徊 (original) (raw)

昨年末だったか、

車で加古川から北上して加西市へ、福崎へ抜けたことがあり、

北条鉄道北条町駅から福崎って案外近いんだなあ」

なんてことを考え、

もしかしたらバスで連絡できるのではなかろうか、と思い調べてみたら、

加西市と福崎町のコミュニティバスが連携しているなんてことを知り、

「よし、加古川線北条鉄道播但線でぐるっと回ってこよう」

と考えたがなかなか行動に移せず、この夏を迎え、

「よし、ぼちぼち実行するか」と思ったら、

加西市と福崎町のコミュニティバスの連携が終了したことを知った。

「・・・」

まあ、10キロくらいだろうし、もう少し涼しくなったら歩いてみるか、

なんてことも思ったが、

時刻表めくっていたら「待てよ」となった。

何も難しく考えなくても加西市と福崎町の間には「中国道ハイウェイバス」という、

実に便利な交通手段があるではないか!

運賃はなんと250円であるという。

そんなもので早速実行してみることにした。

加古川線西脇市行きの電車は加古川沿いを北上している。

最近、加古川線に時折乗車するようになって毎回思うけど

案外乗っている。

103系なる国鉄時代の「通勤形車両」が使われているのも納得である。

北条鉄道に乗るには粟生駅で下車すればよいが、

今回は訪ねてみたい場所があったので加東市の滝駅で下車。

駅前から住宅街の中を進むと現れるのが加東市の観光名所のひとつ、

闘竜灘

中学生の頃、部活の大会が加東市(当時は社町)で開かれ、

その時宿泊したのがこの闘竜灘に面した宿だった。

僕はその時岩風呂なんてものに生まれて始めて入ったのだけど、

この宿のサイトを確認してみると岩風呂も健在のようだ。

ぜひ一泊してみたいところ。

この日も恐ろしく暑くて、

駅から数分歩いただけで汗だくになっていたが、

流れに近づくと何とも心地よい。

この日は夏休み中の週末、

最高の涼感スポットであるように思うけど、

観光客らしき人の姿は一切見当たらない。

何だかもったいないなあ、とも思いつつ、闘竜灘をあとにした。

滝野駅まで行ってビールで喉を潤していたら、

地元の連れから連絡があって急遽昼から飲むことになった。

そんなものでこの後は加古川まで戻り、赤穂に帰ったので、

この先は後日出直した時の話となる。

粟生から北条鉄道に乗車。

出発の数分前に神戸電鉄の電車が到着して、

運転士さん、わざわざ跨線橋を上がって乗り継ぎ客がいないか確認していた。

(と、思う)

北条鉄道に乗車したのは初めてだったけど、

車窓が広々しているなあ、というのが率直な感想。

そして、途中駅からもちょくちょく乗ってくる。

そんなもので、わりと車内は賑やかしく、これは喜ばしい光景。

北条町駅に到着。

しばし町中を徘徊。

北条で訪問したかった場所のひとつが五百羅漢。

拝観料を支払うと受付の女性が羅漢さんのことだけでなく、

北条の街のことや周辺の寺院について丁寧に説明してくれた。

11月下旬にはライトアップもやっているようだ。

ぜひ再訪してみたい。

五百羅漢を後にして駅前へ戻る。

途中で尿意を催したら公衆トイレが現れたんで助かった。

そういや五百羅漢の前にも公衆トイレがあったし、

この後行くことになる北条バス停前にもあった。

徘徊が趣味、かつトイレが近いおじさんには助かるww

(ちなみ兵庫県だと尼崎市も公衆トイレが多い印象がある)

駅前の商業施設の一角にあったインド料理屋で昼食。

中国料理とならんでインド料理の店って、

わりと小さな町にもあるよなあ、と思う。

おまけに総じて外れがないから安心して入店できる。

腹も満たされ満足したが、

福崎に向かう前にもう一箇所行ってみたいところがあった。

そんなものでやや足早に歩く。

中国自動車道に並行する道路沿いの一角に「水没如来」があった。

以前にSNSで見かけてぜひ訪問してみたいと思っていたのだけど、

その投稿以外に何らこの如来さまにまつわる記事などは見つけられなかった。

そんな訳で結局謎だらけであったけど、

それはそれでいいとしよう。

続いて北条バス停を目指した。

北条から福崎インターの所要時間は19分とされているが、

うち10分少々は加西サービスエリアでの休憩時間となっている。

そんなもので動いている時間よりは止まっている時間の方が長かった。

福崎インターバス停に到着。

運転、案内ともに非常に丁寧なドライバーさんだった。

このレベルが標準ならば僕は二度とバスの運転なんてできないなあ(汗)

炎天下の中、福崎駅を目指す。

途中で喉が乾いたからスーパーに入ったけど、

缶ビールを買う気力もわかず炭酸水を買った。

おそらく、サウナの中でビールを飲みたいと思う人は少数派で、

大半の方はサウナを出た時に飲みたいと思うものであろう。

この時の僕はまさにサウナの中にいる状況で、

ありえないくらいの汗が吹き出している。

フラフラになりながら福崎駅に到着。

ここから乗った電車には大勢の高校生が乗っていたけど、

なかなかやんちゃな連中だったなア(笑)

播但線はドアの開閉が客任せになっているもんで、

意地でもドアの前から動かず壁代わりにしていたりする。

(同様の光景は加古川線でも見かけた)

野里で下車。

手前の巨大な建物はパチンコ屋とスーパー銭湯が入った複合施設、

さらに奥にはイオンも連なっており、

マンションも多く立ち並んでいる。

想像以上に「街」といった印象。

だんだんくたばってきて、何年かぶりに栄養ドリンクを買った。

水分補給もしつつ、播但線の高架沿いを歩く。

今回のひとっ風呂は明和温泉姫湯さん。

7月にリニューアルオープンしたばかりということで、

ぜひ訪問してみたかった。

外観は古めかしく、

九州あたりの港町にありそうな、ちょっと懐かしい雰囲気の建物であるが、

中に入るとピカピカにリニューアルされている。

番台はフロント式でPayPay支払いも可。

浴室はこじんまりしているものの、

浴槽は多彩で充実、ボディソープ、シャンプーの備え付けもあり。

そしてライオンの口から注がれる水風呂がたまらんのよなあ。

何度も何度も主浴槽と往復して身も心もスッキリ。

風呂上がり、ようやくビール飲む気になってぐびり。

電車だと京口駅野里駅からはわりと距離があれど、

野里児童公園前というバス停がすぐ近所にあったので、

姫路駅から(まで)バス利用もありだなあ、と思う。

またお邪魔します。

最後は京口駅から姫路駅まで播但線に揺られて今回の徘徊は終了。

この後連れと合流して最近ハマっているという店に連れて行ってもらったけど、

美味いわ安いわ、たまらんかったなあ。

このあともう一軒いったお店には甑島の焼酎があったもので、

ついついボトルで注文。

いやはや、たまらん。

と、それなりに飲んで新快速で帰路についたが、

きちんと西明石駅到着と同時に目が覚めた。

誰も褒めてくれないから自分で自分を褒めてあげた。