4月8日 最高の贅沢 (original) (raw)
月曜日、
月曜日、夜11時過ぎ、小雨。
これが何を意味するか分かる人には分かると思う。
そう、月曜日の夜、それも、もうすぐ日が変わろうとしているくらい夜も更けた時間。傘を差さなくても大丈夫だけど、持ってるなら差した方がいいかもねっていうくらいの小雨。
外に出る人が最も少ないと言えるだろう条件が揃っている。
しいて言えば、もうちょっと肌寒かったら良かった。今日の東京は半袖でも全然歩ける。
でも、月曜日の、この天気の、この時間帯、本当に街に人がいない。
こういう時に、1人街に繰り出して、外の空気を吸いながらウォーキングすること、これは僕にとってはこの上ない贅沢なことである。
ふと、やけに明るいと思う一角がある。そうか、桜だ。
コロナが明けてから、年々外で花見をする人が増えてきていると思う。早朝ランニングをしていると、週末なんかは6時台から場所取りをしている人が居る。
まあこのエリアが桜の名所に近いということもあるけれど、こういう姿を見ると非常に萎える。
一方で今宵は全く別世界だ。川面の方に撓む桜の枝が美しい目黒川沿いを、上を見ながら歩き続ける。
なんていう至福の時間なんだろう。
これがあるから頑張れる。この時のために頑張れる。
僕はやっぱりこういう世界が好きだ。