競馬あれこれ 第195号 (original) (raw)

新潟記念×過去データ分析】

8枠と左回り重賞実績に注目!

【データ分析】

今週は日曜日に新潟記念が行われるが、台風が接近しているため、本稿執筆時点では今週末の開催がどうなるかわからない状況だ。仮に開催できても道悪競馬は避けられないかもしれない。それでも一応、いつものようにJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用し、過去10年のデータを分析した。

3枠と8枠の成績が優秀

■表1 【新潟記念の枠番別成績、過去10年】

過去10年の新潟記念の枠番別成績を調べたところ、3枠と8枠の成績が優秀だった。脚質で見ると3枠は逃げ・先行、8枠は中団・後方から好走馬がよく出ている印象。夏の新潟開催最終日に行われる一戦なので、外からの差し・追い込みが決まりやすい馬場になりやすく、おのずと8枠は恵まれる。加えて道悪になれば、一層外枠が有利になっても不思議ではない。

3歳の成績が優秀

■表2 【新潟記念の年齢別成績、過去10年】

続いて年齢別の成績を調べたところ、出走頭数は二けたに満たなかったものの3歳は勝率・連対率22.2%、複勝率33.3%と最も優秀だった。4歳と5歳の比較では、勝率・連対率はあまり差がなかった。6歳と7歳以上の比較も連対率や複勝率は互角だった。3歳が強い一方、ベテランの馬も割と活躍している印象だ。

過半数に左回りの芝重賞実績

■表3 【新潟記念の主な好走馬、過去10年】

表3は過去に左回りの芝重賞(2歳戦は除く)で好走・善戦実績があった馬をまとめた。まず、18年1着ブラストワンピースと23年ノッキングポイントは同年の日本ダービーで5着だった。16年3着ロンギングダンサーは前年の新潟記念で4着に善戦。また、ジナンボーやユーキャンスマイルは本競走で複数回好走したリピーターだった。同じ新潟芝2000mで行われる新潟大賞典も本競走とのつながりが強く、パッションダンスやトーセンスーリヤは両重賞で連対した。

それから14年1着マーティンボロや15年2着マイネルミラノは同年の中日新聞杯で好走。22年1着カラテは前年の東京新聞杯を勝っていた。このように、**新潟記念好走馬30頭中18頭は、過去に左回りの芝重賞(2歳戦は除く)で好走・善戦した経験があった。**

【結論】

ライトバックの取捨選択が鍵

今年の新潟記念の予想で鍵になるのは、3歳牝馬ライトバックの取捨選択だろう。本競走は3歳の成績は優秀だが、実は牝馬の成績は良くない。21年3着クラヴェルしか好走しておらず、23年は1番人気サリエラが7着に敗れた。こうした点を考慮すると、ライトバックは「狙い目」「危険な人気馬」どちらにもなりうる存在だろう。

ライトバックは重賞未勝利だが、桜花賞オークス両方で3着に好走しており、過去の新潟記念で好走した3歳馬(ブラストワンピースやノッキングポイント)と遜色ない実績を持っていると判断しても良さそう。ちなみに3歳馬のうち前走5着以内だった場合は【2.0.1.3】という成績だ。また、17年に10番人気で4着と善戦したウインカナドルは前走ラジオNIKKEI賞2着だった。3歳馬は前走5着以内かどうかが、取捨の目安となりそう。

新潟大賞典2着のキングズパレス

前走芝2000mの重賞で連対しているレッドラディエンス(七夕賞1着)、キングズパレス(七夕賞2着)、アリスヴェリテ(マーメイドS1着)、エーデルブルーメ(マーメイドS2着)も有力視されそう。この中では今年の新潟大賞典でヤマニンサルバムとハナ差の2着と好走したキングズパレスを推奨したい。あと道悪になった際は、重馬場成績【2.0.0.0】のゴールドプリンセスをマークする。