Horizontal Photo Works(いはらほつみブログ) (original) (raw)

レストランショーの撮影では、レストランという場所の特性上、「こうやった方がいいのでは」というやり方があると思っています。私が自分に課しているルールをご紹介いたします。今まで色々時分で失敗した経験の積み重ねでできあがったものです。

・ダンサーさんのまわり全部にお客様がいる状況になる

・専用の楽屋がない場合がほとんど、ダンサーさんは通路やトイレが着替え場所に

・お客様への飲食のサーブ状況によってスタートが遅くなることがある

・ショーの間も飲食のサーブが継続することがあり、踊っているダンサーの間をすり抜けてサーブのスタッフさんが動く事が多い

・通常のお客様>ダンサー、助演、サーブスタッフ>>>私(撮る人)

・レストランなので、お店の雰囲気にあわせたTPOを意識

・目立たないように黒系が中心。コート類は置く場所が狭小なことが多いので、丈が短いものを

・マスクの必要もまだまだ云われていますが、こちらの目や表情が他の方にも見えるように(サングラスや帽子は使い方が難しい?)

・終始、柔和に・静かに、サーブスタッフに存在を忘れられる位がちょうど良い?

・小さなお子さんから見て怖く思われない、アイコンタクトで遊んでもらえるくらいの雰囲気で

・まず挨拶、席についたらできるだけ早く注文、自分のセットアップはそのあと

・サーブスタッフやダンサーの動線の邪魔にならないような席に

・お客様のダンサーへの目線を想定してできるだけ、目線から外れる席にすることも大事

・動画用の三脚などは通路になるところにはおかない。小型の三脚で、邪魔にならないつもりでも、ダンサーのスカートなど広く広がるので危険な事がありよくよく注意を

・空いているテーブルが、ダンサーさんの手荷物用の場所になることがあるので、要注意

・他のお客様の入りなどにより状況はどんどん変化します。最初のセッティングにこだわらない

・狭いので、お客様に見える場所でダンサーが身支度するケースがあります。そうしたシーンは撮らないことがエチケット

・公演スタート前はダンサーは忙しく・緊張しているので長々話しかけない。短い挨拶やアイコンタクトでよいかなと

・できるだけ席を動かない。動く場合は安全に配慮して、極力ゆっくり

・ダンサー、ミュージシャン、サーブスタッフの動線を妨害しない

・体が大きい人は本当に注意、体が大きいだけでじっとしていても破壊力があります。

・お客様がダンサーの特に上半身を見る視線の延長上に自分がいるのはNG

・隣にお客様がいる場合は、立ち上がっての撮影は基本NG、ハイアングルから撮りたい時は、液晶モニターを使って。

・狭いレストランの中ではレンズ交換は非常にリスキー。レンズ交換できるスペースや時間帯が確保できない場合は、レンズ交換はしない。

・基本はズーム、単焦点使いたい場合は複数のボディで

・撮影に失敗しても、日本が滅んだりしません、絶対に無理はしない、優先順位を考えて

・できるだけレストランの雰囲気や飲食をのんびり静かに楽しむ

・小物を忘れやすいので、席を立つ前に何度でも点検を

・ミュージシャンなどバイプレーヤーの方はダンサーさんにとって、本当に大事な方。挨拶を含めて、敬意を表することを忘れずに。撮りにくいポジションにいる事も多いけれど(許可を得たうえで)必ず撮るようにします。

・公演中はミューシャンの前に立って邪魔をするのはご法度(案外やっているカメラマンがいる感じ)

・他のお客様になれなれしく話しかけない。好きなダンサーの公演を見に来てナンパされたは、、、

# by horizontal-work | 2023-02-20 18:11 | 撮影ポリシー

2022年の暮れに「第17回タムロン合同写真展出展作品」にポートレートを出展させていただきました

テーマは「ソラ」でした。2023年のソラも皆さまにとって、青く・高いものでありますように

ソラへの旅」

モデルはソプラノ歌手として活躍されている高橋香緒里さん。

はじめて撮影させていただいてから、もう7年にもなります。

年に二度ほど、高橋さんが10代を過ごした鎌倉の道をたどって写真を撮っています。

今回はそのシリーズから、この11月に撮ったばかりの写真を展示します。

人生は誰にとっても、日々の旅の連続のようなものと思っています。

日々の旅で出会う場所に、光や希望を感じる「ソラ」があったなら、

それが一瞬であっても、なかなかに幸せな事だと思うのです。

どうぞ皆さまのご多幸を

北鎌倉女子学園高等学校音楽科、東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業。

# by horizontal-work | 2023-01-19 03:20 | お知らせ

2022/6/20-30 平日 17:00~23:30 (土日祝休)

於 伽藍bar(1ドリンクオーダー下さい、別途チャージがございます)

6/30 19:00~ LaLaベリーダンスショー&トークを開催します

(ショーチャージ¥2000、ご希望の方はLaLaまでご連絡下さい)

最新情報・詳細は、「いはらほつみ」 FaceBook/Twitter/Blogで

ご来場の皆様、この度の展示の機会を頂戴した伽藍Bar様、大変ありがとうございます。

洞窟は人間にとって逃げ場所であったり、原始時代に火の灯りで踊りが生まれた場所であったり、

自分が生まれた、母親の胎内を暗喩したりの特別な場所。

LaLaさんの、ここ伽藍Barでの踊りはそうした場所へ私たちを一時いざない、

終わると、また外へと背中を押してくれて希望に繋がっている。そうした表現と思っています。

そんな事がこの展示で伝わったら幸いです。(いはら ほつみ)

私が表現していることは、所謂「ベリーダンス」というよりも、「その時にしかない空間」

なのかもしれないと感じています。空間を作り出し、そこに何かを満たすために私にできることが、

ピアノと歌とベリーダンスだった、ということです。お客様に明確な何かを伝えたい、

与えたい、というような思いは、じつは持っていません。

しがらみを一瞬遠ざけて皆様を包み込んでしまうような、ぼんやりと夢を見ていたのかな、

と思ってもらえるような、強く印象には残らなくとも、

どこか心地よくなっていただけるショーを作りたいと思っています。(LaLa)

写真展「mağara(洞窟)」_c0135079_19584127.jpg

フリーのベリーダンサー。オリエンタルを中心に様々なフュージョンスタイルを展開。幼少より音楽に親しみ、歌や楽器演奏も行う。

自身の音楽経験を生かした、歌とピアノとベリーダンスのショーを定期的に開催している。

活動拠点の横浜は潮風と異国情緒の漂う街。不思議なサーカス小屋や、熱気溢れるランプの下で

くるくると踊り、鍵盤に指を走らせ、歌声を響かせる。

オリエンタリズムとクラシック音楽を独自の感性で組み合わせたショーは、日常からぽっかりと

切り離されるようだという。ゆらめく蝋燭の灯を眺めるように。ひっそりと石畳を打つ雨の音のように。

今月は三十日。ひと月に一度、ゆらりと銀座の洞窟に現れ、踊りと歌、ピアノの音色で観客を

# by horizontal-work | 2022-06-27 20:01 | お知らせ

有末剛の世界展 ―愛夢―

展示趣旨

2017年の冬以来、緊縛師“有末 剛”先生のお仕事を撮らせていただいています。その回数はもう50回ほどになるでしょうか。4年の時間がすぎ、気がつくとこんな回数になっていました。今回の展示では、ここ山崎文庫の場をお借りして、そのごく一部をご覧にいれます。

女性たちと一人の男性の間を何本もの縄がつないでいきます。その縄の美しい軌道には、人と人とをつなぐ情愛が引力のように流れていて、そのつながりに、天体と天体がそうであるようにある種の法則や運命を感じます。その軌道を見極めようとした私の4年間であったと思います。

その4年の後半にCOVID-19が世にもたらした変容が、今、人と人との繋がりの意味を大きく問い直しています。人と人とが分断されていることが、当たり前と思っていた繋がりが実は奇跡であることを思い知らせます。有末先生の縄はその奇跡を象徴しているようにも思えます。

有末先生のお仕事撮った写真を見直し、まとめていきながら、そんな事を一介の写真の撮り手として感じるのです。

「風立ちぬ」を見ながら

2021.9.3 いはらほつみ

独自の性癖の目覚めからフェティシズムの世界に飛び込み、

その感覚だけを頼りに、ある日突然緊縛ショーのステージに降り立つ。

半年後にはカナダのフェティッシュパーティーで海外ショーデビューを果たす。

以後、M嬢モデルとして国内外でのショーステージに立つ傍ら、

ラテックスモデルとしてヨーロッパ、アメリカ、カナダでのファッションショーに多数出演。

イギリスのラテックスブランド Westward Bound のオフィシャルモデルとしても活躍中。

ファッションショーと緊縛ショー、 ステージの種類は異なれど、

圧倒的な存在感を放つ彼女はまさに "フェティッシュ界の最終兵器的アイコン" として、

2011年より有末剛緊縛教室『夜の学校』へ生徒参加、

舞台『有末剛緊縛夜話』制作。幼少期より死を意識していた。

すべてやがて終わるという感覚を持ちながら年を経たいま、

平凡な毎日を愛おしいと思う。絵や文に親しみ、ねこと暮らす。

80年代初頭に緊縛師としてデビュー、以後数多くの雑誌や映画で緊縛を担当。「夜の学校」の定期開催の他、国内外で精力的に緊縛ワークショップを開催し、緊縛指導書などの制作も行う。

近年は他分野のメディアやアーティストと積極的にコラボレーションを図り、芸術性の高い独自の緊縛世界を

展開。音楽家・沢田穣治とのユニット「東京縛音舞」を筆頭に、活動の幅を広げながら緊縛の可能性を模索し

2015年以降、グループ展出展・主催、二人展開催など活発に活動を展開。 また緊縛師としての数多くの経験により得た理解を次第に深め、自ら得た「官能についての見識」を伝える活動を開始。

緊縛師であり官能研究家。写真家であり作家。その要素の全ては丹念に紡ぎ出され、独特の世界を築いていく。

縦横無尽に展開され結実していく、有末剛の緊縛世界。予想もつかぬ今後の展開が期待される、実に稀有な

(公式HP https://arisuego.jimdo.com/ より抜粋)

(備忘)有末剛の世界展 2022年3月_c0135079_19483670.jpg

# by horizontal-work | 2022-06-27 19:52 | お知らせ

もう、先月のことになってしまいましたが、昨年末のタムロン写真部の皆さんとの

合同展に出展した作品とキャプションをアップいたします。

モデルはソプラノ歌手として活躍されている高橋香緒里さん。はじめて撮影させていただいてから、もう6年にもなります。今回は高橋さんの発案と企画で、絵画調の撮影に挑戦させていただきました。衣装や小物の準備も高橋さんによるものです。

出展3枚のメインとなる青いターバンの肖像は1665年ごろ書かれたオランダの画家フェルメールの「真珠の耳飾りの少女(青いタ―バンの少女)」に範をとったものです。フェルメールは、現在のカメラの原型である、”カメラオブスキュラ”を駆使して作品を制作したといいます。光の使い方に、優れた写真家たちが持つ感性と同様のものを感じます。そうした意味でフェルメールの作品は写真的な作品で今回の撮影企画にふさわしいものと思います。他の二枚も古い時代の肖像画のイメージが写真になっています。

時代や国が変わっても、人々が色々な状況に直面するのは変わりなく、その中で人が画家の前や写真家の前にどんな想いでモデルとして立つのか、そこにいたるどんな個人史があるのか?そうした物語は時代や作品の制作方法が変わっても変わらないように思います。現在はCOVID-19が世界に大きく影を落としていますが、フェルメールの時代のオランダも英国との戦争(第二次英蘭戦争)という影がありました。しかし、それぞれにきっと光はあるでしょう。そんな時空を超えても変わらない光と影が人にもたらすものが少しでも作品の中に含まれていたら良いなと思っています。

(Nikon Z 7 / Z 50mm F1.8S / NX Studio RAW現像)

2021.9.6 (東京パラリンピック閉会式翌日) club N いはら ほつみ

北鎌倉女子学園高等学校音楽科、東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業。 日本オペラ振興会オペラ歌手育成部

第37期生修了。 藤原歌劇団準団員、日本オペラ協会準会員。 女性ボーカルグループLuminousメンバー。

精密光学機器メーカーに勤務するかたわら写真活動を行う。2011年ニコンサロン「雪のむこうに」他個展多数

家族写真、女性アーティストの肖像写真を中心に撮影・発表中

2021タムロン展出展作品_c0135079_19345376.jpg

# by horizontal-work | 2022-01-18 19:30 | お知らせ

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