中国映画『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』 (original) (raw)
オカルトっぽいサスペンス時代劇、判事ディーシリーズ。1作目がアンディだったなんて~!気づいてなかった。当時48歳くらい?若い~。神々しい~。
シャトーはディーの旧友
大唐帝国で武則天の即位式が刻々と近づくなか、都では人体が自然に発火して死に至る怪死事件が相次ぎ発生。武則天は謀反の罪で服役していたディーに事件の解決を託し、巨大な仏像「通天仏」の建設を急いでいた。最後には犯人のおどろくような計画が明らかになるが、これを阻止しようとするディーも、生命の危機にさらされてしまう。果たしてディーは大唐帝国を救えるのか? といったような内容です。
タイトル通り、怪奇!な雰囲気の映画。
まず人体が発火するとゆー荒唐無稽な死に方が、オカルトチック。それに、人間の言葉をしゃべる鹿、そして楳図かずお的・虫シーン!(虫まったくダメな人は、お辛いと思われる)
地下洞窟に潜入したシーンは、なんか武侠映画っぽい感じもしてよかったけど、戦いだすとメカっぽい敵がシャー!と襲ってきたりして、ちょっとシラけた。
だって地下洞窟は、世捨て人ばかりが住んでて、普遍的じゃない技を隠し持ってる世界観だったのに…草刈り機の刃みたいな奴が急にシュイーン!とか言いだすのはちょっと違う気がする。
いや、これで浮浪者みたいな発明家のおやじなんかが登場したら、納得したかもしれないが。。。
それに比べると、山奥の道観で、幻覚を見せられながらも国師と対決するシーンは、オカルトの雰囲気と合っててよかったかなあ。
カリーナ・ラウの武則天はあのメイクとも相まって底の知れなさを感じさせ、怖い。
けど妙に人間ぽくもある。これが大女優パワーなのかな。ビジュアルの迫力はまったく文句なし!牢からディーを釈放するところなんて、笑ってるから逆に怖いっていうか、何かたくらんでる感があってヒンヤリするし。
ミステリアスなキャラクター、チンアルは李冰冰。
アクション監督はサモハン・キンポー。とくに通天仏内部でのシーンは立体的な足場構造を使った立ち回りで、アンディがこれでもかと身軽に飛びまわる見せ場です。
他には、クライマックスの馬に乗りながら戦うシーン。スピード感あって良かったな。どうやって撮影したのかな。
本作はアンディ・ラウ様を惚れぼれと眺める映像集としてもイケてました。
もっさもさの髭のびほうだいな囚人のアンディ、刺客と知りながらも美女を守る男気のアンディ、
官服でインテリジェントなルックスのアンディ、そしてこの世界を救った男として、皇帝に説教する正しい男アンディ……。
もう、カッコいいシーンしかないんかい!と。欲をいえば、アンディで別の続編を見たいです。いやーこれは、たまらんわ。
ものすごく長ーいシリーズを予定してこの1作目が作られたらしいですが、つづく2作目、3作目はマーク・チャオ氏が主演。
マーク・チャオ版も、全然いいと思うんですがね。新作が見たいなー。
作品情報
原題 《狄仁杰之通天帝国》
公開年 2010年 中国映画
監督 ツィ・ハーク(徐克)
アクション監督 サモ・ハン・キンポー(洪金宝)
上映時間 123分
豆瓣评分6.6
ツィ・ハークの判事ディーシリーズ1作目
キャスト
ディー・レンチェ:アンディ・ラウ(刘德华)
チンアル:リー・ビンビン(李冰冰)
武則天:カリーナ・ラウ(刘嘉玲)
ペイ:ドン・チャオ(邓超)
シャトー:レオン・カーフェイ(梁家辉)