令和6年度 日本拳法道連盟 秋季昇級・昇段審査会 兼 日本拳法道連盟創始師範・木立先生直伝講習会 in田川郡福智町武道館 9月15日 (original) (raw)

参加者 福光6段・福山4段・川上2段・高増新二段・徳光3級・武藤新6級

形指導 日本拳法道連盟創始師範 木立善隆先生

技術指導 NKD日本拳法道競技連盟 技術指導部長 富永師範

前半 日本拳法道形講習 各自指導を受ける

後半 二段・6級 自由組手審査 防具着装・打撃のみ・ライトスパースタイル

40歳以上 90秒2R 40歳未満 2分2R

高増 学 二段合格。

武藤 憂士 6級合格。

最近、行事に追われながらの生活を続けているが、予定通り、秋の昇級・昇段審査会を行うことが出来た。

風門館は、全員、社会人のため、日曜日出勤というケースが多い。そのため、自由組手審査の相手が確保できるかどうか、蓋を開いてみなければ分からない部分がある。

しかし、木立先生を迎え、しかも、競技連盟から富永技術部長にも来ていただいて、豪華なメンバーで、晴れの審査会を行うことが出来た。

風門館のメンバーも6名出席。福岡から安いお金で先生を招いて、2・3人だと辛いがと思っていたが、予想以上の活況で、ほっとしている。

来年春は、日曜日の昼間に、我々が、福岡の方に出向いて、形の講習会と審査会を行わなければならないと感じた。

福岡市から、先生が、田川まで来るのに1時間30分かかる。謝礼金が安すぎるので、なんとかしたいとは思っているのだが、普段安い金で稽古するのに慣れているため、講師代の値上げには抵抗があるだろうと躊躇している。ここでも、非営利団体の辛さが出てくる。

風門館の現況は厳しい。八幡・小倉とあるが、福智町武道館には稽古に来ない人もいるので、現況、メンバー私を入れて7名。組手の出来る6名の平均年齢が45.5歳。これは、新人武藤君が27歳のために、一気に下がっただけで、最後の現役福山師範補が46歳。その現役のスパー相手を務めている風門館青龍隊は、48歳~53歳。全員、立ち技は、年齢の割に動けるが、総合ルールとなるとどうしても経験不足・技術力不足が否めない。

常にその辺りの台所事情の苦しさをしのぎながら、なんとか36年目に突入している。

集客の悩みはさておいて、昨日の内容は充実していた。前半、1時間。各自の課題形を先生から直伝で学び、流儀としての日本拳法道を守るという風門館の面目躍如というところだろう。

講習会の際には、私も一門人に戻る。五段の形の不明点・疑問点などの指導を受けたいのだが、なかなか私の順番が回ってこない。しかし、昨日は、受験者二名だったので、過去最長の指導を受けることが出来、謎であった部分がほぼ解明できた。後、何度か指導を受ければ、かなりの部分謎が解明できる。来年春が楽しみだ。

また、合間、合間に、富永技術部長から、日本拳法道とは違った発想の技術指導をそれぞれが受け、かなり贅沢な時間となった。

富永技術部長の履歴を風門隊は知らないので、今後、長く続ける人には、この日の、この講習会がいかに贅沢な時間だったかがいずれ分かるだろう。

世間的には、草深い片田舎で、おじさん達が集まってわちゃわちゃやっている寂れた道場として、甘く見られているが、これで、なかなか、すごい人たちの指導を安い値段で受けられるのだから、この価値が分かるには、最低6年かかる。つまり、三段以上にならないと分からないということだ。

自由組手審査は、徐々に動画上げていくが、高増道場長については、何の心配もしていなかった。昨年元プロボクサー(ちなみに、単なる地方プロではない)と防具打撃で、互角の闘いを見せた。試合としては負けたが、内容は濃かった。打撃だけなら、四段クラスの実力があるので、特に問題も無く、二段昇進。

ただし、日本拳法道は、打撃6,投げ3、寝技1となるようにルールが設計されている総合拳法だ。防具を着けたKBではないので、今後、後進を指導するためには、更に、投げ・寝技・関節・締めなどの技術の研究が必要となる。その点、彼は研究熱心なので、克服していくと思う。

昨日の二段昇進と同時に、八幡道場は、正式に、日本拳法道連盟・八修会として、風門館から独立して、一つの支部道場となる。36年かけて、やっと八木山峠以東・特に、北九州地区に一支部起ち上げに成功した。

今後も、風門グループとして、連携しながら、北九州に日本拳法乱取り競技法を普及する一翼を担ってもらいたいと期待している。

次に、もう一つの慶事。27歳・新人武藤君が、体験入門から半年。初めての昇級審査に臨み、見事、最初の級・6級に合格した。

彼は、私が、過去800人教えた中でも、4本の指に入る逸材である。これだけの逸材に出会うのは奇跡に近い。ちなみに、その4人のうちの一人は、後に、MMAのプロになった。私の門下から、3人プロが出たが、こういうのがプロになるんだろうなと思ったのは、そのK君一人だった。プロでも、宇野薫と練習し、宇野薫を宇野君と呼べるレベルだから、分かる人には、そのレベルがどのくらいのものか分かるだろう。

ただし、若いからと言って、すぐに試合に出したりするつもりはない。ゆっくり時間をかけて育て、段階を追って、他流試合を経験させ、東京の菊野先生の敬天愛人に出したい。そこから、本人が希望すれば、禅道会や和術慧舟会など、アマチュア最高峰の大会はいくらでもある。私は、レベル7の試合は、ただ一つ、真武館の全日本に出たことがあるだけだが、レベル7は、アマチュア社会人には、厳しいというのが率直な感想だ。まあ、今はまだ素振りの基本を固めている最中なので、のんびり楽しみながら、力がつけば本人が希望するだろうし、レベル5の日本拳法道福岡武道館でも十分ではないかなと思う。

あんまり書き過ぎて、本人にプレシャーを与えて逃げられたら元も子もないが、小倉クラブには、四本の指の中の一人、濱野二段が指導陣として控えている。柔道二段で、打撃は私が一から教えた。

八幡の八修会の高増支部長も打撃に関しては、風門館随一の腕前である。さらに、フルコンの先生もいるので、指導体制は出来ている。

後は、若手が、後、3人必要なので、今、小倉の異業種交流会などに出て、何とか若手を後3人手いれたいと東奔西走中である。

長々、書いたが、私も66歳。手術歴8回。技術指導と形稽古が精一杯の体だが、取りあえず、古希まで後4年は稽古が出来る。その先は、77歳の喜寿まで出来たらいいなと思っているが、先のことは分からない。

64歳で、完全に退職したので、時間と暮らしに困らないだけの金はある。これを利用しない手はない。

時間と財力のある限り、USBメモリーを持って、プレゼン出来る場所には、どんどん出ている。集客は難しいにしても、一回のプレゼンで20人に日本拳法道競技法の試合動画を見せることが出来る。

20人✕10回で200人。1000人に一人はまる競技だから、50回プレゼンすると一人入る計算になる。その一人が大きい。

また、プレゼン会には、20人中必ず、2名の武道経験者がいる。その人たちに、日本拳法道の存在を認知してもらうだけでも我々の帯の価値は上がる。

また、競技連盟の中島会長が、総合系大手の禅道会・和術慧舟会・空道・菊野先生・日本ボビナム協会代表のマスター・フゴと繋がった関係で、総合系の上の方には、九州に面白い競技法があると認知され始めている。

また、よく勘違いされるが、我々は、源流である日本拳法と仲が悪いとかではない。木立先生の関係で、拳法協会の猪狩先生は、ご存じである。また拳法会・九州同志会の柴田先生には、昨年、福岡武道館大会の後、ミニ直伝講習会も開いてもらっている。

よく知らない人が、わちゃわちゃ言ってるらしいが、誰が言ってるかのと言うと昔日本拳法道連盟にいて、今は辞めてる連中が、一部ネットで何かと微妙な噂を流してるらしい。

競技にも出ない。そもそも、日本拳法道が何かよく分かっていない周辺の連中が、ことあるごとに何か書いてるらしいが、単なる嫉妬だろう。

風門館は、この競技法を八木山峠以東に普及させる。また、流儀としての日本拳法道を守る。これが結成の趣旨だから、今後も、その目的を完遂するために、一歩一歩道を歩いて行くだけだ。

共に、この競技をやろうと思う人たちとは、競技連盟としてつながり、流儀としての日本拳法道連盟に興味があるなら支部を作ってもらう。

そのために、風門館として出来ることをする。それだけのことである。