令和6年度 第9回 風門祭日本拳法道練成大会 開催にあたって (original) (raw)

第9回 風門祭日本拳法道練成大会 開催にあたって

○趣旨

元来、この風門祭は、日本拳法道福岡武道館大会未経験の濱野(現在二段・小倉クラブ準指導員)・福山(現在四段・師範補)両名を福岡武道館に送りこむため、その場数を踏む場として計画したのが起こりです。

それが平成27年のこと。以来「日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟風門館」が、「福岡武道館の本戦にはまだ早い選手や、このルール初参戦の選手のための、“新人戦”」的な位置付けとして開催してきて、遂に今年第9回となりました。

この間、風門館も人の入れ替わり、状況の変化を受け、徐々に、風門祭もその性格を変えてきました。

特に、4・5年前から、壮年部が多く入門するようになり、40歳以上の壮年部にいかに活躍の場を与えるかという実験的な場として、風門祭が機能するようになりました。

昨年度は、、新種目として壮年男子・40歳以上を対象とする「風門祭掛け試し・トライアルルール」を開発し、その後も、普段の稽古基準である鍛錬手合L1~L4を、競技化することに成功。

また、新たに、壮年男子や女性の活躍の場として、形競技の開発も行い、本年度は、そのお披露目会を兼ねています。

「キッズからシニアまで生涯武道」を謳う風門館にふさわしい内容が完成しつつあります。

昨年度から、日本拳法道ルールの大会も増え、日本拳法道ルールの場数を踏む場としての風門祭の役割は薄れてきていると判断しています。

今後、風門祭は、新人や壮年男子、女性などが、安全に、もう少しカジュアルに普段の稽古を発表できる場としての役割を果たすべきだと言うのが、今大会のメインテーマです。

特に、本年7月30日。佐賀における日本拳法道交流大会の場において、「木立先生」より、今後は、壮年が活躍できる場・ルールなどの開発をするようにという示唆を受けました。

それを受けると同時に、先生が、作り上げた木立伝総合拳法のエッセンスがまとめられた日本拳法道形を後世に残すために、新たに、風門祭形競技之部を設けました。

これは、規定で日本拳法道形、自由形としては各自の創作・あるいは、各流派の約束組み手などから、自由に演じてもらい競い合うという画期的なものです。これにより、あらゆる武道・格闘技が一つの舞台で競い合い・交流出来るというという日本拳法道連盟設立の理念を形競技にまで広げるという世界でも唯一無二の雛形の誕生だと自負しております。

この形競技開発により、60歳以上の方でも安心して競技に参加できる体制が整ったと感じています。

日本拳法道競技は、当身6,組討3、寝技・抑え技1となるようにルールが設計されています。これは、全局面打撃対処型総合拳法・日本拳法道の神髄が発揮でるようにするためです。

従って、風門館では、総合格闘技ではなく、#総合拳法 と言う言葉を主として用いています。しかし、同時に、他の総合系武道がそのままの流儀の技で競い合えるよう、当身三本・投げ1本・寝技1本で競い合う自由形ルールを開発しました。これであれば、各流派の技がそのまま仕え、また、組手競技との乖離も起さずに済むと思います。

風門館も、本年4月、小倉南区に徳力教室を開講し、また、9月には、旧八幡道場代表高増初段が二段となりましたので、かねてよりの計画通り、正式に日本拳法道連盟八修会として独立させました。35年前の田川同好会結成より、八木山峠以東に日本拳法道競技を普及させるという風門館の設立趣旨は一貫して変わらず、紆余曲折を経ながらも、現実化しようとしています。

私も、先生に師事すること35年。既に66歳。古希まで後三年半ですが九州第2の都市である北九州への進出を図って活発に活動しています。
本年度は、他流派からの参加がなく、内輪の大会となりましたが、例年通り、風門祭の趣旨を以下に掲げておきます。

風門祭を通して、日本拳法道ルールを知っていただき、このルールにおける新人発掘や、他の各種総合・MMAルールへの橋渡しができれば幸いだと考えております。

趣旨に賛同していただき、且つ、ルール厳守・礼節保持の方なら、他武道や格闘技の方の出場も歓迎しております。また、勝敗よりも、経験の場数を増やすための練成大会であることをくれぐれもご理解の上参加ください。

なお、風門館では、この大会を通して、「大和心復興・士道精神涵養」の場として、今後もその歴史を刻んでゆきたいと思っております。参加選手、および、スッタフの皆様、ともに、「士道に背くまじき事」を神前に誓い、同じ武士道を歩く者として、正々堂々とした勝負を望むところであります。

日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館
館長 福光三郎左衛門進 拝