DebianでCDをリッピングする (original) (raw)

(2024-09-10 初稿)

普段は、Spotify等のネットで音楽を聞いているため、CDを聞くことは滅多に無くなってしまった。

先日、DVDを購入するつもりで、間違ってCDを購入してしまい、いちいちCDを入れて聞くのも面倒なので、リッピングしてハードディスクの楽曲コレクションに入れようと考えた。

しかし、前述のとおり、CDもなかなか聞かないのにリッピングなどはまったくしていなかったので、やり方がわからない。

Aptコマンドやネットで検索すると、利用できるパッケージが多すぎて、どれを使って良いかわからない…

そんなときは、Arch Linuxの ArchWiki を参考にすると、簡易な解説文とともにアプリや使い方の解説があり、とても良質なサイトでいつも参考にさせてもらっている。

今回、参考にさせて頂いたサイトは以下のとおり。

以下に、上記のサイトを引用させてもらう。

CD
Abcde — オーディオ CD をリッピングするための総合コマンドラインツール。
https://abcde.einval.com/ || abcde
Asunder — GTK+ ベースの CD リッピングプログラム。
http://littlesvr.ca/asunder/ || asunder
cdparanoia — Compact Disc Digital Audio (CDDA) Digital Audio Extraction (DAE) ツール。
https://xiph.org/paranoia/index.html || cdparanoia
Goobox — GNOME の CD プレイヤー・リッパー。
https://people.gnome.org/~paobac/goobox/ || goobox
Grip — Audiograbber に似ている GNOME プロジェクトの高速で軽量な CD リッパー。
https://sourceforge.net/projects/grip/ || gripAUR.
K3b — 機能豊富で使いやすい CD/DVD 書き込み・リッピングアプリケーション。KDELibs がベース。
http://www.k3b.org/ || k3b
morituri — 速度よりも正確さを重視している CD リッパー。cdparanoia, MusicBrainz, AccurateRip を使います。
http://thomas.apestaart.org/morituri/trac/ || morituri-gitAUR
ripperX — リッピングと MP3 ファイルのエンコードを行う GTK+ プログラム。
https://sourceforge.net/projects/ripperx/ || ripperxAUR
ripright — autorip がベースの最小主義の CD リッパー。
http://www.mcternan.me.uk/ripright/ || riprightAUR
ripit — MusicBrainz や freeddb など様々なコーデックをサポートしているコマンドラインリッパー。
http://www.suwald.com/ripit/news.php || ripitAUR
rubyripper — 同じトラックを複数リッピングすることで安全なリッピングを提供するオーディオリッパー。
https://code.google.com/archive/p/rubyripper/ || rubyripperAUR
shnsplit — CUE シートにあわせて .wav や .flac ファイルを分割してエンコードできるアプリケーション。ABCDE と組み合わせることで役に立ちます。
http://www.etree.org/shnutils/shntool/ || shntool
Sound Juicer — GNOME 用の CD リッパー。
https://wiki.gnome.org/Apps/SoundJuicer || sound-juicer
soundKonverter — 様々なオーディオコンバータのフロントエンド。
https://www.linux-apps.com/content/show.php?content=29024 || soundkonverter

筆者は、Debian 12(bookworm)をLXDE環境で使っているので、GnomeKDEベースのアプリは使わず、今回は、GTK+ ベースの Asunder を利用することとした。

Asunderのインストール

Debianにも asunderのパッケージはあるので、インストールは以下のとおり。

$ sudo apt install asunder

インストール後、リッピングするCDを入れて、asunderを起動すると以下のような画面になる。

Asunderの画面

CDDBが正常に読み込めれば、「吸い出す」ボタンを押せば、自動的にOGG Vorbis形式でリッピングを行ってくれる。

筆者は、これまでの楽曲ライブラリをmp3形式で保存してきたので、MP3でリッピングする場合は、apt lineに contrib があることを確認後、以下のとおり lame をインストールする。

$ sudo apt install lame

インストール後は、「設定」ボタンで「エンコード」タブで、MP3にチェックを入れる。

エンコードの選択

以上で、無事にリッピングは終了。

Debianを使っている方の参考になれば幸い。

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