好きなことを仕事にすること (original) (raw)

好きなことを仕事にするか、あるいは好きなことは趣味レベルに留めてその他の分野の仕事に就いた方が良いか・・・

昔から延々と続く、普遍的なテーマといえます。

未だに万人に支持され適用される明確な答えはありません。

ただ、好きなことを仕事にするかどうかという問いは、その前提条件として、自分が属する社会・国家で「職業選択の自由」がひとりひとりの権利として保障されてはじめて発生するものです。

日本だけに限らず、あらゆる国々で自由に仕事が選べるようになったのは最近のことです。

国によっては未だに「生まれ」「出身階層」によって就ける仕事が制限されています。

身分制社会、封建制の社会では生まれたときから就ける仕事が決まっていました。

今の私たちからすると随分と不自由で不平等との感覚を抱きますが、それはあくまで現在の価値観によるものにすぎず、決してその時代の人々が不幸だったわけではありません。

考えようによっては・・

自分の判断で「仕事を自由に選ぶ」ということは、一定の年齢までに自分の適性や好み、人生設計等を見極める必要が出てきます。

また、仮に社会的なステータスが高くない仕事に就いたときには、人によっては自分を卑下したり自分を否定したりする恐れが出てきます。

「このような仕事にしか就けない(できない)私はダメなのかも・・」という思いに囚われてしまったら、幸せが遠のいてしまいますよね。

このように考えていくと、好きなことを仕事にするかどうかなんて「本質的な問題」ではないようにさえ思えてきます。

それに、仮に一旦好きなことを仕事にしても、続けていくうちに好きではなくなるなんてことが往々にしてあることです。

そりゃそうです。

好きなことなんて、生きていればコロコロと変わるものです。

その仕事に飽きることもあれば、趣味嗜好も変わりますし、価値観が劇的に変わることもあります。

私なりの今の時点での考えはといえば・・・

仕事に就くときに「好きなこと」かどうかにこだわり過ぎるのはいかがのものか、と。

あくまで仕事を選ぶ際の「重要な判断基準のひとつ」と捉えておいた方がいいと思います。

人から勧められたものであれ、家業を継いだものであれ、当初は必ずしも気乗りしないままにその仕事に就いたとしても・・・

その仕事を続けていくうちに、楽しくなったり、ワクワク感が出てきたり、果てにはそれが自分の「天職」だとの思いに至ることがあります。

世の成功者と呼ばれる方々は、このような感じで紆余曲折を経て花開くというケースが多いのです。

要は「気付いた者勝ち」だと・・

「どのようないきさつがあったとしても、好きになったもん勝ち」、「結果オーライ」で十分なのではないかとも。

そして、以前のブログにも書きましたが、「職業」「天職」は"calling"として「天から呼ばれるもの、天から与えられるもの」という捉え方もあります。

これらのことを心の片隅に置いておけば、善き方に進むのではないか、と。

ここまで書き綴ったことが、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます。