苺畑より In the Strawberry Fields (original) (raw)
本日Xで拾った富裕層の多いカリフォルニアのシリコンバレーに住む日系リベラルの男性のポストが面白いので紹介する。著者はDoug@宮古島さん。ご自身のプロフィールによると「宮古島のハンバーガー店ダグズ・グループの創業者。本業は米国・企業弁護士。毎月の『サンノゼ ⇄ 元麻布 ⇄ 宮古島』日米通勤生活29年目、米在住は44年目に突入。」だそうだ。
宮古島さんは米国籍で在米44年で民主党支持。しかし今回の選挙結果は「圧倒的な民意」として肝に銘じ従うつもりであるという懸命な考えの持ち主。トランプが大統領なんて許せない、キーッ!と発狂してる左翼リベラルより良識ある人だ。でもトランプさんのあの声をこの先4年も聞かなければいけないのかと思うとゲンナリするそうだ。まあそうだろうな。私ももしあのカマラ・ハリスのワードサラダと魔女のような高笑いをこの先4年も聞かされるなんて堪えられないと思っていたから。
今回の選挙は、一言で表すと「アメリカがブチギレた」だと思う。批判を恐れずに書くと、裕福なシリコンバレーに住んでいるとこのブチギレるほどの怒りは全く伝わってこなかった。僕は外食のピザが$80になっても、卵が一パック$16になっても「高くなったねー」と笑っていた。そう、その張本人。でも国の半分以上はたとえピザが$40でも卵が$8でも買えないほどに追い込まれていたのだと思う。
そこにハリウッドのセレブからああだこうだと上から目線で言われても卵が買えない大多数の国民には全く響かない。LGBTQの権利なんかよりも明日の朝食にスクランブルエッグを食う自分の権利のほうが大切なのである。
この結果、アメリカは「一回アメリカを壊して欲しい」と望んでいるのだと思う。もう散々なのでしょう。今回の新閣僚人事、既得権益を壊しそうな人事ばかり。だからアメリカという国はトランプのすべてのスキャンダルに目をつぶる代わりに彼に「壊して」と託した。もうこれは【民主的な革命】である。そしてトランプ自身もこれをよく理解している。ー宮古島
いやあ、さすがシリコンバレーのエリート層、ピザが80ドルでも卵1ダースが16ドルでも響かない生活かあ、うらやましいもんだ。でも私はたとえお金があってもピザごときに80ドルも出す気はないね。40ドルだって高すぎる。どうしてもピザが食べたかったらトレーダージョーの一つ5ドルの冷凍ピザを買うよ。
そして卵だが、トランプ大統領の時代は1パック3ドル弱が普通だったのに、バイデンになって突然8ドルに跳ね上がった時のショックったらなかった。卵売り場で値段を見たときは思わず悲鳴をあげてしまい、周りにいた人と目があって、その人も「高くなったわね~」と言っていた。これが16ドルになったら庶民にはもう手がでない。
4袋で1ドルだったマルちゃんラーメンが突然2袋で1ドルの値上げ。ガソリンだって1ガロン3ドルだったのが一夜にして5ドル、ロサンゼルスダウンタウンでは8ドルというスタンドもあった。長距離通勤の私には本当にきつかった。
民主党や民主党大本営放送のリベラルメディアは国中がこのような状況で苦しんでいるにもかかわらず、毎日のように景気は良くなっている失業率は下がっていると庶民を騙そうとしてきた。これはジョージ・オーウェルの1984年よろしく「小麦粉の値段が1kg300円から500円に下がりました」というニュースを見ているくらい幻想の世界だった。
でもこの程度の値上がりは何ともない富裕層はメディアの嘘にころっと騙されてしまうのだろう。そんなひとたちが偉そうに庶民にどうやって投票するかを説教したのだから庶民がブチ切れるのも当然だろう。
ところでトランプ大統領は大金持ちであり庶民の生活とは縁のない生活を送っているだろうと思いがちなのだが、それでいて彼は庶民の苦労を理解している。そこがすごいところだ。
以前にトランプの長男、ドンジュニアがインタビューで子供二人と空港のマクドナルドに入った時の話をしていた。「親子三人で40ドルですよ、マクドナルドでこの値段!」いやいやいやドンジュニア、あなた億万長者の息子として育ち自らもビジネスで成功しているエリートでしょ、そのくらいどうってことないでしょ、と思うかもしれない。しかし彼はこの値段は今までの相場よりずっと高いということを認識できている。つまりこの値段が一般庶民にとってどういうものかを理解しているということだ。そこがすごいところだと私は思ったのだ。
当のトランプさんにしてもそうだ。彼は労働層の多い地域で工場やレストランなどを視察に周った際、バイデンやハリスと違って真に地元の人々に寄り添っているという印象を与えた。トランプさんはどこへ行くにもピシッと高価なスーツを着ていく。決して自分は「中流階級で育ちました」なんてアピールはしない。彼が生まれた時から大金持ちなのは誰でもしってる。だが、彼の庶民に寄り添う態度は本物だと誰もが感じた。庶民の苦しみが理解できる人だと誰もが信じた。彼がマクドナルドでフレンチフライを作ってみたり清掃車に乗り込んでみたりしても全く嫌味がない。彼は本気でこれらの仕事をしている人々に敬意を表していた。だから彼は人々の心を掴んだのである。伝統的に民主党の味方である労働組合までもがトランプを支持したことを考えればそれがわかるはずだ。
あの人はバカじゃない。 今回のアメリカの2024年選挙(大統領選だけではなくて上院下院共に)の結果がどれほどの【民主的な革命】かというと、これを日本に例えてみると、先月の衆議院選挙で自民党が下野しただけではなくて共産党が与党になったくらいのインパクトだと思う。-宮古島
いや、トランプは前政権だったのだから返り咲きであって革命とはいえないだろう。民主党支持の宮古島さんは覚えていないのかもしれないが、多くの共和党支持者は前回の選挙でもトランプは勝ったと思ってる。民主党が不正をやって勝利を盗んだのだと信じている。トランプさん時代は好景気でなにもかもがうまくいきそうな具合だったのに、バイデンになった途端にトランプ政策をすべて覆して、ここ40年で最悪のインフレ。ちょうど私や宮古島さんがアメリカに来た当初のカーター経済を思い出す。これにアメリカ庶民がブチ切れなかったらどうかしてる。
僕はトランプ新政権を受け入れるしアメリカが一回壊して欲しいと願っているならばやらせてみればいいと思う。もしもその破壊が成功すればますますあっぱれ! 逆に失敗して「さあどうする」となったら4年後が本当の勝負だと今から身構えている。-_宮古島_
繰り返すがトランプにとってこれは最初のロデオではない。前回は民主党にことごとく邪魔されて公約の半分も実現させることができなかったが、今回は断じて成功させなければならない。アメリカ国民の民意がかかっているのだ。もしこれを民主党が前回のように邪魔したら、もう二度と民主党は立ち直れなくなるだろう。
アメリカの未来を思うなら民主党は共和党に協力してアメリカの経済を治安を移民政策を立ち直らせることに努めるべきだ。
さて、ではここでハワイ在住の二児のママ𝑯𝒊𝒕𝒐𝒎𝒊☻︎✮ @hitomi_malimiさんの返答をご紹介しておこう。ひとみさんはハワイの日系実業家に嫁いだ、言ってみれば富裕層の奥様であるが、考え方は宮古島さんとは正反対。
アジア人として、差別を無くそうと耳障りの良い民主党を支持するのは理解するけど、これは違うぞ。。。 同じアメリカ在住でも、モノの見方がここまで違うのか… 【壊してくれ】でアメリカ人がブチギレたんではなく【元に戻せ】でブチギレたんだよ。。 アメリカが壊れてきたのは、オバマ政権はじめリベラル側(民主党)や反米組織・共産主義者達によるもの。 自国民の経済が悪いのに環境問題・不法移民や移民・LGBTQの権利を主張し、宗教も教育も徹底的に変わり、戦争を始めたのも民主党… 白人の貧困層や農家は置き去りにし、代わりに不法移民の子供や貧困層は助ける。 WHOのチカラは強まり、中国のアメリカ国内での勢いも凄まじい。 それの1番の大きなキッカケを作ったのはオバマ政権でしょうに… -Hitomi
カリフォルニアやニューヨークのエリート層は下々の抱えている問題に気が付かないいい例として、昔ニューヨークのウォール街だかでバリキャリ(本人の言葉)をしていて今は郊外に隠居して旦那さんと犬に囲まれて悠々自適な暮らしをなすってる、ネット界隈ではお犬様の愛称で知られるTrinityNYC@TrinityNYCさんから、私の宮古島さんへのコメントでなぜ民主党が共和党に惨敗したかと言う話をしたら、それはデマばかりと言われたので、それも付け加えておこう。先ずは私の宮古島さんへの返答の一部。
(アメリカ人は)労働階級を置き去りにして、退役軍人がホームレスになってるのに無視して、違法移民を際限なく受け入れてFEMAの金を注ぎ込み、LGBTだDEIだあ、気候変動だとエリートの理想論ばかり押し付ける政権に嫌気がさしたのです。軍隊などDEIのやりすぎで志願者が全く足りてません。だからアメリカ人はアメリカをもとの偉大な正気の国に戻してほしいのです。それがMAGAです。ー_カカシ_姐さん
TrinityNYCさんも上記の宮古島さんやカカシと同年配でアメリカ生活歴も40数年で同じだ。
- 退役軍人がホームレスになってるのを無視←デマ
- 違法移民を際限なく受け入れ←デマ
- FEMAのカネを注ぎ込み←デマ
ごくろうさま。 最初デマだとわからないのは、仕方ないとして、普段から読んでるデマサイトから、すこし目をそらして、別の情報をあたれば、ぜんぶデマだとわかるのに。 ほかの情報をあたらずにデマに振り回されてるひとをみかけること、やたらおおい。ー_TrinityNYC_
左翼リベラルエリートは自分がものすごく頭がよくて教養があり物知りであるという驕りがある。だから下々の者が何を考えているかなんて考えたこともない。宮古島さんは少なくとも自分より貧乏な人がいるという認識くらいはあるが、TrinitiNYCさんは、自分と違う考えの人が存在することすら認識できていない。
退役軍人のホームレス数は2024年現在で35,574人。2011年に始まったプログラムのおかげで過去10年で最低値だそうだ。だから彼らが完全無視されているというのは正しい言い方ではないかもしれない。だが3.6万人もホームレス退役軍人が居るというのはアメリカの恥だ。違法移民にかけるお金があるなら、先ず彼らを救うのを最優先すべきだろう。軍人はアメリカを守ってくれた人たちなのだから。
ピューリサーチによれば(pewresearch.org)違法移民の数は2022年の時点ですでに1.1千万人に増えた。2023年12月から本来違法移民であるはずの移民が連邦政府のプログラムによって特別移民として50万人国内に放出されている。下記のグラフでもわかるように、トランプ政権時代は減るけ傾向にあったのにバイデン政権になって100万人以上増えている。これは2022年現在のデータだから今はもっとだろう。
違法移民の数は2019年から2022年にかけて増えている
FEMAの予算が移民にあてがわれているというのはFEMA事態が自らのサイトで自慢している。 移民にお金を使いすぎて予算がないと10月の時点でFEMAが発表している。
と言った情報をTrinityNYCさんに提供したが、無論彼女には完全に無視された。(予測はしていたけど)彼女がいうどんな「ほかの情報」を得れば、これらのことが「デマ」であるかわかるのか知りたかったのに。
先日は過激派トランス活動家(TRA)のエリン・リード(Erin Reed)について書いたが、今日はちょっと趣向を変えて穏健派TRAのブリアナ・ウー(Brianna Wu)について書いてみよう。
私がブリアナ・ウーの名前を最初に聞いたのはゲーミングの関係だった。2018年にアタリの創設者をセクハラ男だとでっちあげて彼が受賞するはずだったパイオニア賞を主催者側がひっこめるまでSNSで大攻撃運動をした人間であるという記事を書いたことがある。彼は最初のゲイマーゲートにも関わっていた。
**_ゲイマーゲート(2014-2015)とはビデオゲーム産業における女性を標的にし特にフェミニストのメディア評論家のアニタ・サーキシアン(Anita Sarkeesian)そしてビデオゲーム開発者のゾウイ・クィン(Zoë Quinn)やブリアナ・ウー(Brianna Wu)などが攻撃された。ーウィキより_**
私は長いこと彼のことをバリバリ左翼フェミニスト女性だと思っていたが、去る6月、彼が男から女へのトランスジェンダーであることを知った。それについてはここで書いている。
彼が比較的保守派のトリガノメトリーというポッドキャストに出演したのを見たとき、あれ?この人男?と思って色々検索していたら、彼は2023年ごろにトランスだとカムアウトしたらしい。もっともカムアウトなどしなくても彼はどう見ても男である。
ウーはバリバリの左翼リベラルでアンティファがアンディー・ノーを攻撃した時もしたり顔でアンティファを支持していたような人なので、私は彼に全く良い感情をもっていなかったのだが、ハマスによるイスラエル攻撃があった頃から彼の見解は変わった。
ブリアナ・ウー
ウーは左翼リベラルのユダヤ系アメリカ人との付き合いが長く、ユダヤ系の超リベラルな市民団体ADLとのつながりも強い。そういう関係から今回の左翼リベラルによるイスラエル叩きに疑問を抱いた。
(略)今回のことでイスラエルが建国するに至った経緯や、その後の和平交渉の決別やこれまでイスラエルが受けて来たパレスチナ側からのテロを考えると、一方的にイスラエルが悪くパレスチナが可哀そうという考えはおかしいのではないかと思うようになったというのだ。
それでウーはゲイマーゲートでネトウヨからオンラインリンチにあい脅迫されたりしたのと同じように、今度は左翼が単にイスラエルを支持しているという人たちに対してネトウヨと全く同じことをしているではないかと言い出したのである。
ずっと左翼だった人が本当の意味で目覚めると、左翼思想のいろいろな矛盾に気付き始める。彼は20年も自分がトランスであることを公表せず、トランスジェンダー活動家として名を売っていたわけでもなかった。しかし、昨今あまりにもトランス活動家と呼ばれる人たちによる暴走がひどいので、カムアウトして穏健派トランスジェンダーとして運動することに決めたのだという。
彼が特に問題視しているのはノンバイナリーに関してである。彼らには性同一性障害などなく、整形どころかホルモン治療すらせずに自分は女(男)だと言ってあたかもトランスジェンダーのサブジャンラであるかのようにふるまい、トランス活動を乗っ取っていると言うのだ。
全く女に見せる努力もしていない男が自分は女だと言って女性空間を侵略しはじめたせいで、「本物」のトランス当事者が迷惑を被っていると語る。
そしてウーはMtFによる女子スポーツ参加にも賛成ではない。これは特に彼が女性スポーツを守ることに興味があるからではなく、トランスのなかでも希少な人々のためにトランス界隈そのものが悪者扱いされてしまうからという理由だ。ほとんどのトランス当事者にとって女子スポーツ参加などどうでもいいことであり、そんなことで頑張ってトランスへの差別意識を強めるべきではないというのが彼の主張だ。
私たちはスポーツでプレーする必要はない。私たちに必要なのは医療システムが活動家ではなく医療関係者によって運営され、存在するだけでトランスフォビアの人々に解雇されることなく雇用されることだ。(女子スポーツ参加は)ほとんど誰にも影響を与えない負け戦だ。
ウーは今でも左翼であり民主党支持でトランプを信用していない。特に彼はトランプがロシアに迎合してウクライナを見捨てるのではないかと懸念している。ただトランプのイスラエル方針は支持しているため葛藤があるという。
しかし過去10年にわたり左翼がやってきたこと、SNSを使って意見の違う人の身元を晒したり、脅迫状を送ったり、家族や友人の名前を晒し脅迫したりといった、やり方は味方を作るよりも多くの敵を作ってしまったと語る。
左翼は意見の違う人と話あうのではなく、相手を差別者扱いし何もかも白人至上主義のせいにするという怠慢なやり方をしてきたせいで、多くの人が耳を塞いでしまったと彼は言う。
たしかにそうだ。例えば私は昨日ウーも参加していたエリン・リードのXスレッドで、振り子は右へ降りすぎたのでいずれ左に戻るだろうと言っているひとに、「いやいや、振り子は左に振りすぎてしまったので、今は未だ戻っている最中で真ん中にすら届いていない。これからはどんどん右へ降るよ」と書いたら「黙れ!差別者!」と一括された。そして私はそれがいかに効果のない言葉であるかを悟った。彼らは相手を差別者と呼びすぎたため、もう我々はそんな言葉で侮辱されても痛くもかゆくもなくなってしまったのである。
さて、それではウーは子供のトランスについてはどう思っているのだろうか?
ウーは子供にトランスジェンダーについて教える必要はないという考えのようだ。なぜなら彼はいわゆる性同一障害者であり、自分が異性であるという考えを持たなかった記憶がない、だれに教えられる必要もなかったという。
思春期ブロッカーやホルモン治療についてだが、彼は全面的に禁止にすべきだという考えではなく、時と場合によっては必要なこともあるという考えだ。彼のインタビューをいくつか聞いてわかったことは、
- ウーは先ず意見の違うひとを差別者と言って黙らせているだけでは相手を説得することはできないと考えている。
- トランス肯定治療には批判的で、個人が実際に性転換すべきであるかどうか医療専門家が科学的に審査すべきである。
- 性転換への要件を緩和してはならない、セルフIDにも反対。TRAこそが門番となり本当に治療を必要としている人たちだけが治療を受けられるようにすべきである。間違った人をトランスさせて脱トランス者を増やすことは決してトランスジェンダー界隈にとって良い結果を生まない。
- 子供の性転換に関しては、思春期ブロッカーやホルモン治療が必要な子供もいる。その決断には親が最初から関与すべきであり、親を阻害して活動家だけで決めるなどもってのほかである。(日本でも特例法の要件を緩和すべきではないと主張するトランス当事者は多い。)
もちろんウーのこのような穏健な考えはトランスジェンダー活動家界隈からは歓迎されていない。すでにMtFの彼のことを「トランスフォビア」と呼んで攻撃するTRAはあとを絶たない。
いったい彼はどのくらい長く左翼リベラルで居られるだろうか?私はウーがアンティファを支持したことや、子供の性転換を一部であれ肯定していることなどから、ウーの心変わりを完全に信じてはいないし、これからも彼が信用できる人間かどうかもわからない。だが少なくとも、今のやり方では民主党もトランスジェンダリズムも一般市民から支持を得られないだろうという彼の見解には同意する。
トランスジェンダー活動家(TRA)、女子自認男(MtF)のエリン・リード(Erin Reed)がXで長々とトランスジェンダー自認男子の女子スポーツ参加について書いている。それを目にしたのは我らの英雄J.K.ローリング女史がリポストしていたからだ。リードのポストには色々な意見が付いているが、先ず最初に彼の元ポストから紹介し、そのあとにJKR女史らのコメントを紹介しよう。下記はリードのポストの概要。
エリン・リード:「穏健派」議員やトランス当事者のなかにすら、スポーツ問題は諦めればヘイトを止めることができるという動きがある。23の州議会でこの穏健な法案を見てきた。
だがそれはうまくいかない。どれだけ譲歩しようと彼らは我々から奪うことを止めないからだ。
スポーツはドアにねじ込まれた足にすぎない、これは我々の性自認への注釈にすぎない。一旦これをあきらめたら、かれらはその注釈に子供を加える。そして出生届につながる。なぜならスポーツ法を施行する必要があるからだ。そしてトイレ、更衣室へと続くのだ、そうだろ?
将来の差別をなくすという正しい理由のために、トランスジェンダーを差別するという間違ったことをしたいと願う人たちがいる。だがいずれは正しい理由のために間違ったことをすれば、間違ったことをやるのが容易になるのだ。
より良い方法は立場を固守し、自分の価値感を強くまもること、そしてトランスジェンダーの人々にとって良い世界を推し進めること、ひとつでも権利をあきらめたら、我々の撲滅を目指す人々を強気にさせるだけだ。
他の反トランス法に反対しながら(トランス男子の女子)スポーツ参加禁止に投票した穏健派議員たちがすでに議席を失ったのがその証拠だ。
ヘイトキャンペーンのなかで撲滅との間に中立はありえない。
このポストをコメント付きでリポストしたジェンダー論批判(GC)として有名なヘレン・ジョイス女史は、
ヘレン・ジョイス: これは正しい。事実と虚構、真実と虚偽の間に妥協点はない。それは矛盾による証明である。スポーツは、男性がどういうわけか、どんな状況でも「本当に」女性になれるという最初の誤った前提を、人々が働き返して拒絶するように導く、最も明白な不条理である
と返した。
そして同じポストにJKR女史はこのようにコメントした。
J.K.ローリング:あなた達以外に誰も「奪う」ことをしていない。あなた達は女性や女児に彼女たちの権利と場所を明け渡せと要求している。あなた達は自分を女だと言い張る人を女として扱わない場合はないと言い張る。あなた方のその攻撃性、特権意識そして行き過ぎた行為が反発を招いたのです。これはあなたたちの責任です。
リードはジョイスが自分の言ったことが正しいと認めたと威張っている。
リード:ごらんのように、大手反トランス活動家の一人がスポーツに関する私の意見を正しいと認めている。これはスポーツや子供のことじゃないのだ。これは常に(我々の)撲滅にあるのだ。
そしてこちらもMtFの活動家であるブリアナ・ウー(Brianna Wu)。
ブリアナ・ウー:多くの人が止めないだろうというのには同意する。問題なのは庶民がそれについていくかどうかだろう。私は楽観主義なのかもしれないが、ほとんどの人は私たちみたいなものにそんなに固執していない。
ジョイス女史がいうように、「事実と虚構」の間に妥協点などない。だいたいノーディベートと言って自分らの要求だけを押し付けてきたのはTRAの方ではないか。君らは私たち女性の意見を一度でも聞いたのか?君らこそ政治力を使って政治家に取り入り、金の力で企業に取り入り、一般市民が気が付かないうちに何もかも勝手に決めてしまった。
トランスなんて数が少ないから人々の生活には何の影響も及ぼさないと嘘八百を並べて、気が付いたら女性や女児が自分らのスポーツ競技で横にのけられ、トイレや更衣室を安心して使えない状況になっていた。年端も行かない子供たちを「間違った体に生まれた」と洗脳して不可逆的に体を切り刻んだ。すべてTRAがやったことだ。ここまでやってただで済むと思うのか?撲滅されて当然だろ、そんな概念。
私もリードに同意する。我々の間には全く接点がない。この問題は何かひとつ妥協して収まるような段階ではない。女子スポーツ、トイレ、更衣室、出生届、医療、学校教育など社会のすべてからトランスジェンダリズムを排除し撲滅するまでこの運動を止めてはいけない。彼らに一歩でも譲れば、彼らはすべてを奪うからだ。
言うまでもないことだが、トランスジェンダリズムを撲滅するということは、トランスジェンダーを自認する人々を撲滅するという意味ではない。我々が言っているのは性別を変えられるという概念のことだ。
性同一性障害(GID)患者は存在するし、多くのトランスセクシュアル(トランスジェンダーではない)当事者たちは他人様に迷惑をかけずに社会に埋没して生きている。彼らが性違和を緩和するためにホルモン治療をしたり整形手術をすることまで止めろという気はさらさらない。大人が自分の意志ですることなら仕方ないだろう。理想は体をいじらずに心を治療することだとは思うが。
他でも書いたのだが、世の中には少数派を受け入れる暗黙の了解というものがある。これは厳密的には違法行為でも、他人に迷惑をかけているわけではないので、人々は黙認しているということがある。活動家たちがうるさいことを言い出すまでは、世の中には一握りのそうした人々が居ることを人々は了承していたし受け入れていた。
だがその世の中に宣戦布告をしたのはTRAの方だ。今更全面戦争を射かけられたからといって文句を言える立場ではない。
トランプと上院下院の共和党大勝利のせいで見逃されているニュースがある。ジョー・バイデンの出身州デルウエアーから史上最初のトランス自認男性が下院議員に選ばれたのだ。彼の名前はティム(サラ)・ミクブライド(34歳)。ミクブライドは若いころ(2010年)にジョー・バイデンの長男故ボー・バイデンの選挙運動で働いたこともある。
ミクブライドが最初にトランスジェンダーとしてカムアウトしたのは大学時代である。大学生時代はトランスジェンダーだとカムアウトするのはキャリアに響くのではないかと思っていたようだが、カムアウト後の彼のキャリアは順風満帆である。
カムアウト前は平凡な白人男性だったティムはサラになった途端にDEI特権をフルに生かし飛ぶ鳥を落とす勢いで急上昇した。彼は主要な活動家の役割を任命され、米国内務省、司法省、住宅都市開発省、およびその他で壇上を与えられた。
ティムは当時の副大統領ジョー・バイデン、ヒラリー・クリントン、および民主党全体の指導部に支持され、民主党全国大会で話す「最初のトランスジェンダー」となった。またティムはハリウッドの活動家サークルに「サラ」として歓迎され、新進政治家としての名声とキャリアの展望を広げた。人気芸能人との交流にはLGBT活動家のラヴァーン”・コックスやフランキー・グランデとの出会いも含まれていた。また、ジェイコブ・トビアなどの怪しげな人物とも交流していた。
公の場で彼は若いころのヒラリー・クリントンを気取ってプロフェッショナルな恰好をし、トランスジェンダーのイデオロギーをより受け入れやすい形で表現しようと努力しているように見えるが、非公式な場では典型的に極端で淫らなトランスジェンダーの代表者たちとも親しくしている。
そして問題なのは彼は典型的なトランスジェンダー活動家として、自分が女性であると周りに認めさせようとし、子供の性転換を奨励し、LGBTの教材を学校に置くことを反対する保護者を批判したりしている。
ティム・ミクブライド(左)サラ・ミクブライド(右)
ミクブライドは男子が女子スポーツ競技に参加することも奨励している。リア・トーマスが女子水泳競技に参加して優勝したことに関しても、直接的な意見を述べることを避け、共和党がトーマスの代名詞を間違えたなどとくだらないことで文句を言っていた。
デイリーワイヤーのマイケル・ノールズは、ミクブライドが議会での議論に参加する際、彼はどちらのトイレを使うのだろうかと問いかける。共和党の女子議員たちは、彼が女子トイレを使うことを許可するのだろうか。もし許可してしまったら共和党がトランスジェンダリズムに関して色々批判する基盤を失うことになってしまう。何が何でも彼を女性扱いすることは避けてもらいたい。
ところで私がトランスジョセーは現代の宦官(かんがん)だと言った理由は、もしミクブライドがどこにでもいる左翼民主党の白人男性だったら、この若さでここまで出世することができただろうかと疑問に思うからだ。昔から出世のためなら局部を切り取る男はいくらもいたのだ。
彼が様々な場所で壇上に立つことができたのは、彼が「トランスジェンダーとしては初めての、、」という肩書があったからだ。そうでなければ何の変哲もない20代の白人男性がそんな大事な場所に招待されることなどありえないし、ハリウッドのパーティーに招かれてセレブたちと肩を並べるなど出来なかっただろう。
舞台俳優として鳴かず飛ばずだったディラン・モルベイニーがトランス少女を名乗りだした途端に大スターになりあがったのと同じ理屈だ。ミクブライドがトランスだという以外に彼にはいったいどんな取り柄があるというのだろう。こんな男を選んでしまったデルウエアーの州民はトランスジェンダリズムの流行が終わったら、かなり後悔するのではないだろうか?
昨日もアメリカ人はバイデン政権が奨励していた民主党のトランスジェンダリズムに嫌気がさしているという話をしたが、民主党が負けた理由は経済や移民問題よりも虹色政策に力を入れすぎたことにあるのではないかという声が民主党内部からも上がっている。
「民主党は極左に迎合するのをやめるべきだ」と、ニューヨーク州選出のトム・スオジ下院議員は水曜日にニューヨークタイムズ紙に語った。「誰かを差別するつもりはないが、生物学的な男子は女子のスポーツでプレーすべきではないと思う」。
マサチューセッツ州選出のセス・モールトン下院議員も同様の見解を示し、木曜日にタイムズ紙にこう語った: 「民主党は、多くのアメリカ人が直面している課題に対して残酷なまでに正直であることよりも、誰も怒らせないようにすることにあまりにも多くの時間を費やしている。私には2人の娘がいる。私は、彼女たちが競技場で男性または元男性アスリートに轢かれることを望まないが、民主党議員として、私はそれを言うことを恐れているはずだ」。
トランスジェンダーの権利をめぐる争いが近年特に激しくなっているテキサス州では、当時のテキサス民主党委員長ギルベルト・ヒノホサが地元ラジオ局に対し「トランスジェンダーの権利を支持することは、この問題が提起されるすべてのカテゴリーにおいて可能だ。
ヒノホサは、金曜日に民主党の敗北を理由に辞任する前に、水曜日にXで謝罪し、「私の考えを注意深く明確に伝えることができなかった」と述べた。
また、ザ・アトランティックの記事では今回の選挙運動期間、民主党はジェンダーの問題についてはっきりした姿勢を示さなかったと批判する。
トランスジェンダーが住宅や雇用で差別を受けるべきでないという点については、ほとんどのアメリカ人が同意しているが、トランスジェンダーの女性が女子スポーツに出場することを認めることについては、同じレベルの理解には達していない。
ドナルド・トランプ陣営はまた、カマラ・ハリスが以前、囚人の性別適合手術に税金を投入することを支持していたインタビューの動画を使った広告を、スウィングステートの有権者やスポーツファンに浴びせかけた。このCMは効果的だった。
ニューヨーク・タイムズ』紙は 、ハリス支持派のスーパーPACであるフューチャー・フォワードが、この広告について「視聴者が(CMを)視聴した後、選挙戦を2.7ポイントトランプ氏に有利に移行させた」と報じた。ハリス陣営はこの話題をほとんど避けていた。
これについてトランスジェンダー活動家らはかなり落胆している。
ハリスの先週の敗北はトランスジェンダー界隈やLGBTQ活動家にとっては悪夢のシナリオとなった。これは共和党の長年にわたる臆病で礼儀正しい姿勢が勝てる問題を見過ごしているとしていたジェンダー論批判派(GC)の主張を正当化することとなった。そして、民主党は火曜日まで持っていた立場が将来の選挙で持続可能かどうか自問自答している。
ジェンダーの厳格な定義を課す法律や、未成年者に対する性別医療の禁止は、すでに民主党を分裂させていた。テキサス州選出の議員は今年、「思春期のホルモン抑制」を禁止する共和党案に賛成し、民主党の予備選に敗れたため離党した。しかし、民主党がこの運動を2008年に全面的に受け入れて以来初めて民主党はLGBTQ+活動家に迎合しすぎたのではないかという批判の声が上がっている。
米大統領選で勝利した共和党のトランプ次期大統領は、経済や移民問題のほか、民主党候補のハリス副大統領のLGBT政策に対して「性別は2つだけ」「女子スポーツから男性を締め出す」と主張していた。スポーツに携わる女子選手や選手の父母からは、トランプ氏の「女性を守る」姿勢を評価する声も多く寄せられ、返り咲く勝因の一つになったとの指摘もある。民主党内からはハリス氏の政策が過激だったと反省する声も出ている。(略)
トランプ陣営は選挙期間中、ハリス氏がトランスジェンダーの受刑者の性別適合医療に公費投入を認めると発言した過去の映像をCMで放送し続けた。フットボール中継の合間などに頻繁に流れたこのCMは「カマラ(ハリス)の課題は『彼ら』であって、『あなた』ではない」と結んでいた。CNNによると、このCMのために2000万㌦以上が投じられた。
MSNBCテレビの司会者で、本来トランプ氏に批判的なジョー・スカボロー氏は6日の番組で、こう指摘した。
「あのCMはこれまでに放送されたどのCMよりも大きな影響力を持っていた」「地方の人も、ヒスパニックや黒人の若い男性も、みんな理解した。ハリスはリベラル過ぎた」
カナダ人ニュースさんでも、いままでリベラルと言われていたひとたちが、一斉に男子の女子スポーツ参加や子供の性転換手術について批判する人たちを紹介している。
ほんの数日前まで民主党支持者はこうした批判が出来なかった。ところが今はこれを言っても大丈夫だと判断したのだ。
私は数か月前にアメリカにおけるトランスジェンダリズムは三年以内に崩壊すると書いたが、もしかすると崩れ始めたらあっという間に崩壊するかもしれない。
アメリカでは地震やハリケーンといった天災が起きてた時に被災地の救済を行うFederal Emergency Management Agency(連邦緊急事態管理庁)という機関がある。頭文字をとってFEMA(フィーマ)と呼ばれている。ところが最近このFEMAがハリケーン被災地で、自宅前にトランプ応援のサインを掲げている家は救済するなと現場の職員に指示していたことが明るみにでて問題になっている。
これはハリケーンミルトンがフロリダを襲った後のことだが、部下にトランプサインのある家は飛ばすようにとスマホで連絡していた証拠が明るみになり即解雇された上司のマーニ・ワシントンは、これは自分の一存でやったことではない。これはFEMA全体の方針であり、ハリケーンへリーンの時もノースカロライナで同じことをやったと証言した。
「FEMAは常に回避を最優先し、それからエスカレーションを避けることを説いています。したがって、これは孤立した事象ではありません」とワシントンは述べた。「これはフロリダ州だけでなく、カロライナでも回避の巨大な出来事です。」
「上の人たちは嘘をついて、彼らは知らないと言うでしょう」とワシントンは言った。
FEMAはこのニュースをスクープしたデイリーワイヤーに対して、これは独立した出来事でありFEMA全体の方針ではないと答えている。
この指示を出した従業員は権限を持っておらず、これらの家を避けるようにチームに指示するような指示は受けていません。この出来事の結果、連絡が取れていない可能性のある人々に連絡を取っています。
ワシントンが言うに、被災地でFEMA職員が人々を助けようとすると、トランプ支持者からFEMAは役立たずだとか仕事をしていないとか悪態をつかれたという。それでFEMAはトランプ支持者たちは攻撃的なので避けるようになったのだと語っている。そしてそれについてワシントンは自分の上司からも承諾を得ていたという。
ハリケーンへリーンの時に、トランプ大統領はFEMAからの救援がノースカロライナで遅れているのは、NC州がトランプ支持の州だからではないかと言った。それでファクトチェッカーを名乗る主流メディアがトランプの言っていることには根拠がないとトランプを批判していた。
2005年のハリケーンカトリーナの時は、ニューオーリンズでの救援が遅れたのはFEMAが黒人の命など気にしていなかったからだと言ってたことをすっかり忘れたようだ。
ノースカロライナではFEMAは被災者を救済するどころか、バイデン大統領の専用機エアフォースワンを飛ばすために民間人のヘリコプターによる救援作業を邪魔しているという現地からのリポートもあった。下記はマット・ウォルシのポッドキャストより。
明確に言っておくが、これは非常に愚かな冗談やいたずらではない。デイリーワイヤーの報道によれば、「政府の職員は、少なくとも20軒のトランプの看板や旗のある家が10月末から11月にかけて指示に従ってスキップされ、FEMAの支援の資格を得る機会を与えられなかった」と述べている。デイリーワイヤーと共有された画像によれば、政府のシステムには「トランプの看板は上部の指示により接触しない」といったメッセージが記載されていた。
FEMA職員は特定の家を飛ばした理由としてその家に入れなかったとは書かず、トランプのサインがあったから入らなかったとはっきり公式のリポートに記載しているのである。これは後に関係者が見ることのできる公式なデータベースに当たりまえのように記載されていたのだ。
FEMAの局長はこれはワシントンが独自の判断でやったことで、これ以外にはそのようなことは起きていないと主張しているが、ウォルシはなぜこれが独立した出来事だと確信できるのかと問う。
事実ワシントンはこの方針はFEMA全体で広域に行われていることだと語っている。
民主党は政治ライバルを攻撃するだけではなくその支持者の命すらもこのように政治に利用するのである。なんというあくどいやつらなのだ。こんな奴らが勝たなくて本当によかった。
今回の選挙でカリフォルニア州(加州)はカマラ・ハリスが圧勝した。もう何十年もカリフォルニアは民主党に牛耳られているので、加州民は大半が左翼リベラルだという印象があるが、実はそうでもない。フォックスニュースの記事によると40%以上の加州民がトランプに投票していたという。
トランプに投票した加州の群、2020年と2024年の違い
上記の図は2020年と2024年でトランプが勝った群の違いである。赤がトランプ。御覧の通り今回の選挙では西海岸沿いと他一部の地域を除き面積でいうとトランプ支持の群の方がずっと多い。ただ海岸沿いの方が人口が多いので州全体ではハリスが勝利した。しかし2020年と比べると加州でもトランプ支持が断然増えていることがわかる。トランプは2016年の時31%、2020年では34%の加州票を取っているのでなんと前回より6%以上も上がったことになる。
また大統領以外の選挙でも保守的な法案が通るなど、カリフォルニアはだいぶ保守的になっているようだ。
例えばロサンゼルスのジョージ・ガスコン検事の落選。彼はジョージ・ソロスの息がかかっていると言われている。当選したのはネイソン・ホチマン(共和党)
また法案36という、麻薬所持や窃盗を重犯罪扱いし罰を重くする提案はなんと7:1で圧勝した。また法案6:囚役者の強制労働を止めさせるという法案も過半数を超えて否決された。加州民は治安の悪化にかなり頭にきていることがこれでわかる。
経済面では法案5の固定資産税が値上がりする可能性のあるこの法案は否決され、法案33という賃貸の家賃値上げを規制する法律も否決された。私は今年からアパート住まいなので家賃がやたらに上がるのは困るので賛成しようと思っていた。しかしこの法律では店子が出て新しい店子が入るときに家賃を上げることができなくなってしまう。家賃を決めるのは大家ではなく地方政府ということになってしまい、大家は市場に沿った家賃をかけることができなくなり家賃で暮らす大家たちの暮らしに響く。これらの法律は非常に社会主義の政策だが、加州民はこれを両方拒否したのだ。
加州は実は昔は共和党が結構強い州だった。レーガン大統領もニクソン大統領もカリフォルニア出身だ。またジョージ・W・ブッシュ大統領はカリフォルニアで勝っている。知事も長いこと共和党だった。
加州はもうずっと民主が勝っているので、今回も民主党候補が勝ったことは不思議でもなんでもないと言いたいところなのだが、実をいうと私は2020年の時から加州には案外隠れトランプファンが多いのではないかと思っていた。それというのも、2020年の時もカリフォルニア中でトランプラリーが行われ、トランプ支持者による車のキャラバンが何十マイルも続くというようなことがカリフォルニアのあちこちで起きてたからだ。
加州は民主が勝つとみんなが思い込んでいたからバイデンが勝った時も、残念だとは思っても、まあしょうがないかとみんな諦めたが、私はカリフォルニアでも結構不正選挙が起きていたのではないかと疑っていた。なぜならカリフォルニアは投票の際に身分証明を出す必要がないからである。これだと選挙に興味のない人から名前を借りて(買って)同じ人が色々な投票所で投票することが可能になる。また実際アメリカ国民かどうかの審査もしないので違法移民がどんどん登録して投票することもできる。
そして今回の選挙ではギャブン・ニューサム知事が、投票場で身分証明書を見せることすら違法にしてしまったのだ!
カマラ・ハリスが勝った州のほとんどが身分証明不要
Xでこんな写真が出回っている。
青がハリスが勝利した州はID必要なしの州ばかり?
例によって青がハリスが勝利した州。No ID=身分証明書不要、ID Required=身分証明書必要、Non Photo ID=身分証明書は必要だが顔写真は不必要。これを見てもわかるとおり、ハリスが獲得した州のほとんどが身分証明を必要としていないか、してても写真は要らない州ばかりなのだ。かろうじて必要な州が二つだけあるが。
ここで必然的に出てくる疑問は、もしこれらの州で身分証明が必要だったらどれだけの不正が明るみに出ていただろうかということ、そしてその不正の数はこれらの州の勝利者をひっくりかえすような規模なのだろうかということだ。
もしかして不正がなかったら今回トランプさんはほぼ全州を取っていたのではないだろうか?非常に興味深い。