山吹色ボディの「しまんトロッコ」に乗って、高知から愛媛へ|2024年四国バースデイきっぷの旅② (original) (raw)
四国バースデイきっぷで四国周遊の旅。
2日目は、高知駅を出発し、愛媛県の宇和島駅を目指します。
赤いラインが1日目、青いラインが2日目のルート。
ちなみに、列車で四国周遊といっても、実際は徳島駅の甲浦駅から先、高知の室戸岬方面には列車が走っていないので(バス兼鉄道のDMVという面白い乗り物は走っていますが。)四国の外周をぐるっとなぞることは不可能。
でも、バスも駆使して、リアルに四国外周ぐるっと1周も面白いかも。来年はそれをやろうかな・・・
高知駅から『特急あしずり』で窪川駅へ
2日目の朝は、ホテルでまったり、ゆっくり。
乗車目的の列車に合わせて、昼前のスタートとなりました。
午前中、観光する時間はあったけど、高知駅周辺の観光スポットは既に全部行ってるし、雨だったんでね。
ゆっくりスタートのお陰で、出発するころには雨は上がりました。気温、寒いけど・・・
本日1本目は、高知駅11:49発の『特急あしずり3号』
昨日は、どの列車に乗っても空いていたんですが、このあしずり号は指定席もほぼ全部埋まるぐらい混んでいました。
反対側のホームには、今日も元気なアンパンマン号!
バイキンマンとドキンちゃんに別れを告げて、窪川駅を目指します。
窪川駅から「しまんトロッコ」に乗車
JR高知駅から約50分、12:57に窪川駅に到着。
到着すると、既にお目当ての列車は停車していました。
手前は、昨年の四国バースデイきっぷ旅で乗車した『志国土佐 時代(とき)の夜明けのものがたり』
高知⇔窪川間を走る観光列車です。
今回のお目当ては、この列車ではなく、そのお隣に控えている黄色いボディの列車。
これから走る窪川駅から宇和島駅のJR予土線には、ラッピング列車などの特徴ある列車が複数走っています。
中でも、予土線3兄弟と呼ばれる3つの列車があり、この『しまんトロッコ』はその長男にあたります。
ちなみに次男は、海洋堂ホビートレイン『かっぱうようよ号』、三男は初代0系新幹線をイメージした『鉄道ホビートレイン』です。
ラッピング列車の運行時刻については、公式HPにアップされているので、お目当ての列車を狙って是非乗車してみてください。
赤いほっぺみたいでかわいい。
2両編成で、後ろの車両がトロッコ車両。
前の車両は、ロングシートの普通車両です。
トロッコ区間は、途中の土佐大正駅から江川崎駅のみ。
それ以外は、前の普通車両に乗車します。
なおトロッコ車両に乗車するには、乗車券の他に、座席指定券(大人530円、子供260円)が必要となります。
(四国バースデイきっぷのグリーン券を購入すれば、このトロッコ車両の指定券は追加料金必要ありません。)
トロッコ車両の座席指定券を購入しない場合は、前の普通車両に乗って、移動することになります。そういう方も数名おられました。
JR予土線・窪川駅から宇和島駅方面のダイヤ。1日4本・・・
四国は車社会ですからね。
JR予土線を利用するにあたり、注意すべきは列車の本数の少なさに加えて、もう一つ。
はい。普通列車内にはトイレはありません。
窪川駅から宇和島駅まで全線乗ると、約2時間40分かかります。
その間、普通列車内にはトイレはありません。
万が一、トイレに行きたくなって途中下車しようもんなら
列車は1日に4本しか走りません。
膀胱と腸の調子をしっかり整えて挑まないと、途中で白目向いて過ごす羽目になりかねません。
私は、超絶冷え性&過敏性腸症候群を抱えているため、トイレが近い。そしてすぐにお腹を壊す。このように長時間トイレに行けない状況は、かなりのストレスです。(そして、そのストレスのせいで余計トイレに行きたくなる負のスパイラル・・・旅行に向いてない体質ですが、それを上回る好奇心で動き回っています。)
窪川駅でしっかりトイレを済ませて乗車したのに、ものの30分でトイレに行きたくなるという悲劇・・・
ただ、トロッコ区間の始まりの駅、土佐大正駅で6分ほど停車時間があり、この駅でトイレタイムを取ることができました。
以前乗車された方の記事を読むと、ホーム上に簡易トイレしかないような事が書いてあったんですが、ちゃんとホーム下に綺麗なお手洗いがありました。マジで良かった・・・尿意と戦いながら、トロッコ乗車する苦行が始まるとこでした・・・
トロッコ車両から眺める四万十川の景色
ここから約1時間のトロッコ列車旅が始まります。
スッキリしたので、これで心から楽しめる。
1つの机に、2人ずつ向かい合う形の4名席だったんですが、私はそれを一人で使用できました。
トロッコ区間、列車は四万十川沿いを走ります。
車窓から眺める四万十川。川の全長は196キロで、四国最長の川です。
生憎の曇り空ではありますが、それでも美しい川の色。
観光列車に乗るともらえる乗車記念カード。何気に結構集まって来ています。
途中の駅(どこか忘れましたが・・・)から、車内販売兼ガイドの方が乗ってきて、見どころを説明してくださいました。ただ、走行中は風の音が大きくて、ガイドさんの声は、少々聞き取りにくかったです・・・しゃーないけどね。
今回、JR予土線を初めて乗ったんですが、山間の区間なのでトンネルも多かったです。雨上がりで気温が低かったこともあり、窓全開のトロッコ列車、結構寒くて、中でもトンネル区間が冷える、冷える。
風で髪の毛ボサボサになるのを防ぐ&防寒のために、アウターのフードがっつり被ってめっちゃ面白い感じに仕上がっていましたが、もうそんなの気にしていられない。
寒さも、外の景色に夢中になれば、忘れることができます。
四万十川には、複数の沈下橋がかかっています。
沈下橋とは、増水時に川に沈んでしまうことを想定し、水の抵抗を減らすために欄干がない橋のこと。
車窓からもいくつかを見る事ができました。
土佐大正のお隣、大正の次なので「土佐昭和」駅。
ベンチが二つ並ぶだけの秘境駅。果たして、1日の乗降客数何人ぐらいなんだろう・・・?
次の十川駅までの区間、山から沢山の鯉のぼり!
どっから吊るされてるんだ?この子たち。
リアルに「屋根より高い鯉のぼり」でした。
駅にもちっちゃい鯉のぼり、いっぱいいました。
沈下橋にも名前があって、ガイドさんが説明してくれていたんですが、もうね、忘れているよね・・・
多分、半家(はげ)沈下橋。
恐らく、中半家(なかはげ)沈下橋。
間違いなく半家(はげ)駅。
名前のインパクトが凄いですが、駅名の由来を予土線のHPで調べてみると、
平家の落人が源氏の追討ちから逃れるために「平」の一を下にずらして「半」とし、半家としたという説が地名の由来であり、駅名にも採用された。
と、日本の歴史に深く関係している場所でした。
トロッコ区間の最終地点、江川崎駅に到着。
ここで、トロッコ車両に乗っていた人は、元いた普通車両に移動します。
車窓の景色を眺めていたら、1時間はあっという間に感じました。
でも、気づけばすっかり冷え切った体。窓がある車両って、あったかい。
トロッコ車両に乗るならば、もう少し気温が上がってからの方がいいかもしれません。
ただし、雨が降ると窓にビニールがかけられてしまうようなので、気温が高い雨の日は蒸し風呂状態で、それはそれで辛いかも・・・
あと、もう一つ注意点は、自然が多い区間を走るので、全開の窓からやたらと虫が入ってきます。
一人旅している女の子が、ガイドさんにカバンに止まった虫を取ってもらっていました。虫、触れない女の子の近くで、私は机に飛んできた見たことない虫を鷲掴みで、窓の外に放り投げました。
膀胱と腸は弱いけど、虫には強い。(蛾と蜂は苦手ですが。)
江川崎駅で普通車両に移動してから、ロングシートに座って外を見ながらのんびり乗車。
列車は宇和島駅行きで、私のこの日の最終目的地もそこなのですが、一旦途中下車します。
15:13 松丸駅に到着。
2日目の寄り道観光は、この松丸駅が最寄り駅の続100名城・河後森(かごもり)城です。
お城の紹介は次回に続く。