おしゃれを巡る冒険 (original) (raw)

ちょっと一息、立ち止まって考える

2020年 05月 14日

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仲良くしている親戚の女性からメッセージがあった。

10歳ほど年下の彼女は某メディアに勤めており、現在はテレワーク中。先日久し振りに出社したところ、周りの人は全部悪魔のように見えたと笑う。

確かに私もちょっと外に出ると行き交う人々やスーパーや本屋などの店員さんが「もしやコロナに感染していたら?」とちらりと考える。

その人たちと会話をしても長くなるのを避けようとする自分がいる。

新型コロナウィルスが世界に蔓延してから、多くの人が人を避け、会話を交わすことさえしにくくなってきた。

誰が悪いわけでもないし、当分はこの傾向は続く。仕方がないことだと思う。

でも時々、自分も含めて多くの人たちが今の危機回避に夢中になって大事なことを忘れてしまうような気がすることがある。

そりゃあ、ウィルスは手強そうだし、感染したくないし、人にもうつしたくはない。

だから懸命に自粛をするし、自粛していない人を見れば非難したくもなる。

新型コロナウィルスに対しては自分の命も守りたいし、人の命も守りたい。

でも、同じ命でも三密と言われる商売に携わっていた人がやっていけなくなり、収入を失ったり、極端な場合、自ら命を絶っている現実に目を向ける人は少ないのではないだろうか。それも大切な命だ。

また、自粛していない商売や人を見つけるとSNSなどでやたらに非難する風潮が続いている。「自粛ポリス」というのだそうだ。

自分たちは我慢しているのに何だと噛みつくことでストレス解消したくなるのはわからないでもないが、非難しても事態が収まるわけでもない。

今後も新型コロナウィルス問題を種に非難し合う、ギスギスとした社会が続くとしたら大いに問題だ。

それもこれも全て「感染したくない、人にうつしてはならない」という強い気持ちに根づいている。

医療人類学者の磯野真穂さん(国際医療福祉大学大学院准教授)のインタビューだ。非常に面白い。

ただ、この記事は朝日デジタルの会員でないと有料になる。

同じ磯野さんのインタビューでこれと内容が近いものがこちら。

新型コロナウィルスに侵されている人は日本の人口の0.5パーセント程度。しかし、ほとんどの人がコロナウィルスに「心」を侵されているという。

だから、自粛を破って外に出ようとかいう話ではない。

長丁場になりそうなコロナ自粛。コロナ疲れのみなさんも目につく。心までコロナウィルスに奪われたくはない。

この辺で感染防止以外の発想に触れて、少しブレイクしてみませんか。

自分の好きなファッションでいつもニコニコしていたい。おしゃれの法則?それも大切にするけれど、冒険も大好き。諦めちゃダメ、おしゃれはいくつになっても私を前向きにしてくれる。

by 小春

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