まだ、ほめてはなりません! (original) (raw)

本末転倒1

聴き飽きたでしょうけど
いよいよ大みそかで、もうすぐ来年です。

どこかでお話したように、時間は未来が近寄ってきて
一瞬だけ今になって、あっという間に過去です。
だからどの瞬間も同じくらい尊いはずなのに、
太陽は毎朝ありがたく昇ってくれるのに、
みそか、元旦、初日の出、初詣は一大イベントです。
もっとも普段から ありがたみの解らない人には
何か節目があった方が 好いのかも知れません。

ということで、
年末年始のほんわかバージョンで
今年の最後を飾りましょう。

富める人がその富を自慢しても、 彼がその富を、いかに使うかがわかるまで、 彼をほめてはならぬ - ソクラテス -

お金の稼ぎ方もそうだけど、
むしろ使い方にこそ人間性が出るようです。

20代前半にアルバイトでかつかつに生活していた頃、
バイト先に自分はお金持ちだと自慢するオヤジがいました。
お金持ちがなんで私と同じバイトをしてたのか?
そのオヤジは 朝から夕方まで運送屋で、
夕方から夜まで私のバイト先で働き、
そのバイト先の 宿直というか留守番を一年中やって、
つまり普通の2~3倍の給料を貰っていたのです。

自慢の家に帰るのは月に数日、
つまり年に数十日だけで、
残りは汚い宿直室で
不衛生な布団で眠るわけです。
朝出勤すると、オヤジは毎朝決まって
カップラーメンを食べていて、
それからイソイソと
運送屋の仕事に 出かけていくのでした。

ここまで極端だと、
誰でも変だと気が付きますが、知らずに
オヤジと同じことをやってませんか?