タビストック人間関係研究所 (original) (raw)

タビストック人間関係研究所

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Tavistock Institute of Human Relations

略称 TIHR
設立 1947年9月20日 (77年前) (1947-09-20)
設立者 エリオット・ジェイクス、他[1]
法的地位 非営利
所在地 ロンドン
座標 北緯51度31分24秒 西経0度05分10秒 / 北緯51.5232度 西経0.0861度 / 51.5232; -0.0861座標: 北緯51度31分24秒 西経0度05分10秒 / 北緯51.5232度 西経0.0861度 / 51.5232; -0.0861
貢献地域 イギリス
サービス アクション・リサーチ,、組織開発、責任調整、評価、行政活動指導、職業訓練
分野 社会科学学際共創研究
上部組織 タヴィストック協会[2][3]
ウェブサイト www.tavinstitute.org
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タビストック人間関係研究所(タビストックにんげんかんけいけんきゅうじょ、Tavistock Institute of Human Relations)は、研究、コンサルティングおよびプロフェッショナル・デベロップメント[4]を行う非営利組織の財団である。

1947年9月にロンドンで、タビストック・クリニック(1920年設立)のエリオット・ジェイクスらによって正式に設立された[5]。英国における精神分析理論の拠点の一つとしても知られている[6]精神病理学臨床心理学の分野で著名なタビストック・クリニックは研究所の母体である。

機関誌としてアメリカのセイジ出版英語版)から『ヒューマン・リレーションズ』を発行している[7]

エリオット・ジェイクスは経営学の分野ではグレーシャー計画で知られる[8][9]

タビストック・クリニックがあったタビストック・スクエア。ロンドンカムデン・ロンドン特別区ブルームスベリー

前身団体はタヴィストック・クリニック(1920年設立)であるという説と、タヴィストック研究所(1922年設立)であるという説がある。

タヴィストック・クリニック前身説によれば、同クリニックは第二次世界大戦時にイギリス軍及びイギリス陸軍医学団英語版)とともに精神医学な研究調査を行い[10]戦争執行官人事委員会英語版)を設立運営し、戦争の終結のちには解放されたイギリス人戦争捕虜市民再定住係英語版)を設立運営した[11][12][13][14] 。戦争のあいだ、戦争執行官人事委員会では社会的影響力のある人物に対する聴取も多く行われ、事業にあたったグループが研究を継続しようと考えたこと、タヴィストック・クリニックではそうした研究ができないとされたこと[15]、また、国民保健サービスの一部として研究を行う意向があったことから、1947年の設立に至った[16] 。 研究施設を整えたのは、ロックフェラー財団であった[17]

また、ジョン・コールマンによる主張である前身をタヴィストック研究所とする説によれば、第1次世界大戦時はドイツの残虐性をイギリス国民に流布させる謀略を行っていた。ドイツ帝国軍がベルギーで「婦人の腹をかき切って殺した」とか「子供を持ち上げて銃剣で刺した」といった残虐行為を捏造して流したため、世界中の世論が対ドイツ憎悪で沸騰した。人間を「操作する」行動主義科学の先駆的研究も行う。

タビストック人間関係研究所の登場するフィクション作品

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ROBOTICS;NOTES

5pb.ニトロプラスコラボレーション企画「科学アドベンチャーシリーズ」第3作・拡張科学アドベンチャー。アニメ版『ROBOTICS;NOTES』の中でも、君島レポートによってNASAやタヴィストック研究所の陰謀の一部が主人公達に明かされている。

また、過去シリーズの『CHAOS;HEAD』、『STEINS;GATE』でも300人委員会エシュロンなど陰謀論関連のガジェットが登場している。

  1. ^ <#設立メンバー>参照。
  2. ^Governance - The Tavistock Institute” (2020年5月15日). 15 May 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月7日閲覧。
  3. ^Tavistock Institute of Medical Psychology” (2021年7月7日). 7 July 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月7日閲覧。
  4. ^ 社員、教員などの専門職業人の能力向上をはかるために個別のプログラムを作成しておこなわれる研修、教育。
  5. ^ ロックフェラー財団が資金援助している。
  6. ^ 1956年から1964年にかけてロナルド・D・レインはクリニックまたは研究所に在籍していた。
  7. ^Human Relations”. www.tavinstitute.org. 29 August 2017閲覧。
  8. ^ エリオット・ジャックス 『公正な給料―仕事・給料・能力の均衡理論』 ダイヤモンド社 1974年
  9. ^ 幸田浩文 『イギリス経営学説史の探究―グレーシャー計画とブラウン=ジャックス理論』 中央経済社 1996年
  10. ^ A history of the Institute can be found in the publication The Social Engagement of Social Science: A Tavistock Anthology published by the University of Pennsylvania Press in three volumes between 1990 and 1997.
  11. ^ Crang, Jeremy A. (18 November 2000) (英語). The British Army and the People's War, 1939-1945. Manchester University Press. ISBN 9780719047411. https://books.google.com/books?id=ky3gSOreBOIC&pg=PA31
  12. ^ Linstrum, Erik (4 January 2016). “Square Pegs and Round Holes: Aptitude Testing in the Barracks and Beyond” (英語). Ruling Minds: Psychology in the British Empire. Harvard University Press. ISBN 9780674088665. https://books.google.com/books?id=BCtUCwAAQBAJ&pg=PA116e
  13. ^ Curle, Adam (1990) (英語). Tools for transformation: a personal study. Hawthorn Press. ISBN 9781869890216. https://books.google.com/books?id=mugpAQAAMAAJ&q=Tavistock+CRUs+resettlement
  14. ^ Pick, Daniel (14 June 2012) (英語). The Pursuit of the Nazi Mind: Hitler, Hess, and the Analysts. OUP Oxford. ISBN 9780191641046. https://books.google.com/books?id=kgwe155uywYC
  15. ^ Dicks, H. V. (14 October 2014) (英語). Fifty Years of the Tavistock Clinic (Psychology Revivals). Routledge. ISBN 9781317587897. https://books.google.com/books?id=g__OBAAAQBAJ&pg=PA156
  16. ^The Social Engagement of Social Science”. www.moderntimesworkplace.com (1990年). 29 August 2017閲覧。
  17. ^ Steve W. J. Kozlowski, ed (2012). The Oxford Handbook of Organizational Psychology. 1. Oxford University Press. p. 48. ISBN 9780199928309. https://books.google.com/books?id=XgJgUvhrrFMC&q=Rockefeller+Foundation+grant+tavistock+institute+1947&pg=PA48