球磨郡 (original) (raw)
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熊本県球磨郡の位置(1.錦町 2.多良木町 3.湯前町 4.水上村 5.相良村 6.五木村 7.山江村 8.球磨村 9.あさぎり町)
人口46,121人、面積1,326.02km²、人口密度34.8人/km²。(2024年10月1日、推計人口)
以下の4町5村を含む。
- 錦町(にしきまち)
- 多良木町(たらぎまち)
- 湯前町(ゆのまえまち)
- 水上村(みずかみむら)
- 相良村(さがらむら)
- 五木村(いつきむら)
- 山江村(やまえむら)
- 球磨村(くまむら)
- あさぎり町(あさぎりちょう)
郡域
1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記4町5村に人吉市を加えた区域にあたる。
歴史
かつては相良氏の人吉藩が領有し、肥後国内で最大の面積を有する郡であった。
近世以降の沿革
人吉町[2]、大村、山田村、柳瀬村、深水村、川辺村、四浦村、五木村、間村、七地村、薩摩瀬村、西浦村、大畑村、中神村、林村、原田村、万江村、渡村、一勝地村、三ヶ浦村、大瀬村、神瀬村、一武村、西村、木上村、免田村、深田村、須恵村、上村、岡本村、皆越村、宮原村、奥野村、久米村、槻木村、多良木村、黒肥地村、湯前村、湯山村、江代村、岩野村、小川村、越野尾村、銀鏡村、上揚村、八重村、中尾村、村所村、板谷村、竹原村、横野村、上米良村、寒川村、中之又村、尾八重村
- 明治4年
- 明治5年(1872年) - 元来は日向国で人吉藩の属地であった米良山14ヶ村(小川村・越野尾村・銀鏡村・上揚村・八重村・中尾村・村所村・板谷村・竹原村・横野村・上米良村・寒川村・中之又村・尾八重村)が日向国児湯郡に移管[1]。(1町40村)
- 明治6年(1873年)1月15日 - **白川県**の管轄となる。
- 明治8年(1875年)12月10日 - **熊本県**の管轄となる。
- 明治12年(1879年)1月20日 - 郡区町村編制法の熊本県での施行により、行政区画としての球磨郡が発足。郡役所が人吉町に設置。
町村制以降の沿革
1.人吉町 2.西村 3.一武村 4.免田村 5.多良木村 6.湯前村 7.黒肥地村 8.須恵村 9.大村 10.渡村 11.藍田村 12.山江村 13.岡原村 14.川村 15.西瀬村 16.中原村 17.一勝地村 18.神瀬村 19.上村 20.皆越村 21.久米村 22.槻木村 23.湯山村 24.岩野村 25.江代村 26.四浦村 27.木上村 28.五木村 29.深田村(紫:人吉市 桃:錦町 赤:多良木町 橙:水上村 黄:相良村 緑:球磨村 水色:あさぎり町 青:合併なし)
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。(1町28村)
- **人吉町**(単独町制。現・人吉市)
- **西村、一武村**(それぞれ単独村制。現・錦町)
- **免田村**(単独村制。現・あさぎり町)
- **多良木村**(単独村制。現・多良木町)
- **湯前村**(単独村制。現・湯前町)
- **黒肥地村**(単独村制。現・多良木町)
- **須恵村**(単独村制。現・あさぎり町)
- **大村**(単独村制。現・人吉市)
- **渡村**(単独村制。現・球磨村)
- 藍田村 ← 間村、七地村、大畑村(現・人吉市)
- 山江村 ← 山田村、万江村(現存)
- 岡原村 ← 宮原村、岡本村(現・あさぎり町)
- 川村 ← 柳瀬村、深水村、川辺村(現・相良村)
- 西瀬村 ← 西浦村、薩摩瀬村(現・人吉市)
- 中原村 ← 林村、中神村、原田村(現・人吉市)
- 一勝地村 ← 一勝地村、三ヶ浦村(現・球磨村)
- 神瀬村 ← 大瀬村、神瀬村(現・球磨村)
- **上村、皆越村**(それぞれ単独村制。現・あさぎり町)
- 久米村 ← 久米村、奥野村(現・多良木町)
- **槻木村**(単独村制。現・多良木町)
- **湯山村、岩野村、江代村**(単独村制。現・水上村)
- **四浦村**(単独村制。現・相良村)
- **木上村**(単独村制。現・錦町)
- 五木村(単独村制。現存)
- **深田村**(単独村制。現・あさぎり町)
- 明治29年(1896年)6月1日 - 郡制を施行。
- 明治28年(1895年)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)
- 昭和8年(1933年)4月1日 - 人吉町・大村が合併し、改めて人吉町が発足。(2町22村)
- 昭和12年(1937年)4月1日(4町20村)
- 昭和17年(1942年)2月11日 - 人吉町・藍田村・西瀬村・中原村が合併して**人吉市**が発足し、郡より離脱。(3町17村)
- 昭和29年(1954年)4月1日 - 渡村・一勝地村・神瀬村が合併して**球磨村**が発足。(3町15村)
- 昭和30年(1955年)
- 4月1日 - 多良木町・黒肥地村・久米村が合併し、改めて多良木町が発足。(3町13村)
- 7月1日 - 西村・一武村・木上村が合併して**錦村**が発足。(3町11村)
- 昭和31年(1956年)9月1日 - 川村・四浦村が合併して**相良村**が発足。(3町10村)
- 昭和40年(1965年)4月1日 - 錦村が町制施行して**錦町**となる。(4町9村)
- 平成15年(2003年)4月1日 - 上村・免田町・岡原村・須恵村・深田村が合併して**あさぎり町**が発足。(4町5村)
変遷表
自治体の変遷
明治22年以前 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和39年 | 昭和40年 - 昭和63年 | 平成元年 - 現在 | 現在 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
人吉町 | 人吉町 | 昭和17年2月11日人吉市 | 人吉市 | 人吉市 | 人吉市 | 人吉市 | |
大村 | 昭和8年4月1日人吉町に編入 | ||||||
藍田村 | 藍田村 | ||||||
西瀬村 | 西瀬村 | ||||||
中原村 | 中原村 | ||||||
多良木村 | 大正15年5月1日町制 | 多良木町 | 昭和30年4月1日多良木町 | 多良木町 | 多良木町 | 多良木町 | |
黒肥地村 | 黒肥地村 | 黒肥地村 | |||||
久米村 | 明治28年2月1日久米村 | 久米村 | |||||
槻木村 | |||||||
湯前村 | 昭和12年4月1日町制 | 湯前町 | 湯前町 | 湯前町 | 湯前町 | 湯前町 | |
西村 | 西村 | 西村 | 昭和30年7月1日錦村 | 昭和40年4月1日町制 | 錦町 | 錦町 | |
一武村 | 一武村 | 一武村 | |||||
木上村 | 木上村 | 木上村 | |||||
免田村 | 昭和12年4月1日町制 | 免田町 | 免田町 | 免田町 | 平成15年4月1日あさぎり町 | あさぎり町 | |
須恵村 | 須恵村 | 須恵村 | 須恵村 | 須恵村 | |||
岡本村・宮原村 | 岡原村 | 岡原村 | 岡原村 | 岡原村 | 岡原村 | ||
上村 | 明治28年12月7日上村 | 上村 | 上村 | 上村 | |||
皆越村 | |||||||
深田村 | 深田村 | 深田村 | 深田村 | 深田村 | |||
五木村 | 五木村 | 五木村 | 五木村 | 五木村 | 五木村 | 五木村 | |
渡村 | 渡村 | 昭和29年4月1日球磨村 | 球磨村 | 球磨村 | 球磨村 | 球磨村 | |
一勝地村 | 一勝地村 | ||||||
神瀬村 | 神瀬村 | ||||||
川村 | 川村 | 川村 | 昭和31年9月1日相良村 | 相良村 | 相良村 | 相良村 | |
四浦村 | 四浦村 | 四浦村 | |||||
岩野村 | 明治28年11月1日水上村 | 水上村 | 水上村 | 水上村 | 水上村 | 水上村 | |
江代村 | |||||||
湯山村 | |||||||
山田村・万江村 | 山江村 | 山江村 | 山江村 | 山江村 | 山江村 | 山江村 | 山江村 |
行政
歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治12年(1879年)1月20日 | |||
大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 43 熊本県、角川書店、1987年11月1日。ISBN 4040014308。
- 旧高旧領取調帳データベース