科学警察研究所 (original) (raw)

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日本の旗 日本行政機関

科学警察研究所かがくけいさつけんきゅうじょ
役職
所長 木下 博之
組織
上部組織 警察庁
内部組織 総務部、法科学第一部、法科学第二部、法科学第三部、法科学第四部、犯罪行動科学部、交通科学部
附属機関 附属鑑定所、法科学研修所
概要
所在地 千葉県柏市柏の葉六丁目3番地1北緯35度53分46.9秒 東経139度56分37.8秒 / 北緯35.896361度 東経139.943833度 / 35.896361; 139.943833座標: 北緯35度53分46.9秒 東経139度56分37.8秒 / 北緯35.896361度 東経139.943833度 / 35.896361; 139.943833
定員 128名(2022年3月31日改正)
年間予算 21億4000万円(2008年度)
設置 昭和23年5月(旧・科学捜査研究所)昭和34年4月(現名称)
前身 科学捜査研究所 (旧制)
ウェブサイト
科学警察研究所
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科学警察研究所(かがくけいさつけんきゅうじょ、英語:National Research Institute of Police Science)は、日本官公庁の一つで、国家公安委員会特別の機関たる警察庁の附属機関である[1]。略称は科警研(かけいけん)、NRIPS

警察庁の附属機関の一つとして設置された中央官庁。科学捜査・犯罪防止・交通警察に関する研究・実験を行うとともに、警察内外の関係機関から依頼された証拠物等の科学的鑑識・検査を行うことを主な任務とする。警察庁長官の命を受け、科学警察研究所長が所務を掌理する。大学との研究連携も活発である。職員は、警察官6名の他は全て技官および事務官である。

似た名前の組織として科学捜査研究所(科捜研)が存在するが、これは各都道府県警察本部刑事部の付置機関である。

千葉県柏市柏の葉六丁目3番地1

首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅から徒歩約12分。

主な任務は犯罪予防と犯罪捜査鑑識指導及びその支援ならびに科学捜査に必要な機材の開発である。DNA鑑定キットの開発なども行っている。2005年度からDNA情報の全国統括管理も運用され、犯行現場に残された血液・毛髪・体液一滴からでも対象の割り出しが可能となった。 また、犯罪に使用される等した銃及び銃弾は全国からこの科警研に送られ、鑑定等が行われている。精度の高い偽造通貨についても同様。

内部組織については、警察法施行規則 第二節 附属機関 第二款 科学警察研究所に規定されている。

附属鑑定所は、警察法施行規則第81条第2号、第82条第2号、第83条第2号及び第84条第4号に定める鑑定及び検査のうち、科学警察研究所長が指定する鑑定及び検査に関する事務をつかさどる[2]

法科学研修所は、警察職員に対し、科学捜査に係る鑑定及び検査に関する専門的事項について研修を行い、並びにこれに必要な研究を行う[3]

専門的分野の教養を行うため、寮が併設されており、研修生はそこで全寮制の生活をすることとなる。 鑑定業務の経験年数、身分(階級)等に応じて以下の各科が設置されている。

近年、多発する凶悪広域犯罪・異常凶悪犯・急増する交通事故などの解決に向けてあらゆるプロジェクトが推進されている。自動車ナンバー自動読取装置もこの研究所が民間企業と合同で作ったもので、各種の最新警察機器の開発も行われている。

主なプロジェクト

さらに近年では犯罪の多様性に鑑み、科学捜査を刑事捜査に本格的に導入することが検討されており、実現すれば全面的な科学捜査主体の犯罪捜査が執行される予定。

  1. ^ 警察法 第28条
  2. ^ 警察法施行規則 第103条
  3. ^ 警察法施行規則 第104条