補充形 (original) (raw)

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補充形 (ほじゅうけい、suppletive form) とは、異形態の一種で、他の異形態と音韻的な共通性のないものをいう。

補充形とは、語の活用曲用などの語形変化において、活用形にまったく異なる語根が充てられることをいう。

例えば、英語で原型/過去形の組を挙げると、ask/asked、live/lived、visit/visited、know/knewなどは共通の語根が見出だせる。しかし、go/wentでは、共通の語根を見出だせない。このような場合 went は go の過去形としての補充形という。

単数形と複数形とで全く異なる語根を持つ語がいくつか存在する。以下に主格形で例示する。

また、次の語は主格単数形と対格単数形を除き全て後者の語根で格変化する。

次に挙げる形容詞は原級比較級・最上級とで異なる語根が用いられる。以下に男性単数主格形で例示する。

形容詞に準ずる。

英語のbe動詞に該当する動詞być直説法現在時制は全て不定形と異なる語根を持つ。また、iść 〈(歩いて)行く〉の直説法過去時制も不定形とは異なる語根を活用形に持つ。

完了体不完了体の組み合わせでは、以下の動詞が存在する。[1]

完了体 不完了体 意味
oglądać obejrzeć 視る
brać wziąć 取る
widzieć zobaczyć 見る
mówić powiedzieć 言う

原級、比較級、最上級の全ての語根が異なる事例が存在する。以下に男性単数主格形で例示する。

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  1. ^Polish Verb Aspect”. 2022年1月18日閲覧。