The Dublin Concert / Louis Stewart & Jim Hall (2024) (original) (raw)

ジム・ホール、1982年録音のギターデュオライヴ音源が発掘!

The Dublin Concert

ザ・ダブリン・コンサート / ルイス・スチュワート&ジム・ホール

いわゆる発掘音源で、録音は1982年。
そのテープは何故か2022年まで行方不明になっていたそうだ。
晴れてこうして日の目を見ることになったのは、たいへん喜ばしい。

ジム・ホールについて、今さら説明する必要はないだろう。
ジャズ史上に輝くレジェンド中のレジェンドである。

ルイス・スチュワートは、アイルランドを代表するメインストリーム&ビバップ系のギタリスト。
ジムとは1981年に知り合ったらしい。
ちなみにジムは1930年生まれ、ルイスは1944年生まれなので、年齢的にもギタリストのキャリアとしても、ジムの方がかなり上だ。

で、1982年にジムが休暇をアイルランドで過ごしていたとき、ルイスのことを思い起こしたのかどうか、急遽ライヴを打診。

ほとんど思いつきのような発端にもかかわらず、クリスマスにダブリンでのデュオライヴが実現し、チケットは完売。録音もされた。

スタンダード中心のセトリで聞きやすく耳馴染みはいい。

張り詰めた感じはなく、リラックスしたアットホームな雰囲気ではあるが、デュオの掛け合いはなかなかスリリングで聞きどころは満載。
ジムのフレージングの多彩さはさすがで、ルイスがそのフレーズの奔流に必死でくらいついている印象もある。

発掘音源とはいえ、当然リマスタリングしたのだろう、音はなかなかいい。

ジムのギターデュオといえば、1998年にパット・メセニーとの名盤『Jim Hall and Pat Metheny』をリリースしているが、それよりも15年以上前のギターデュオがこうして聞けるとは、ジャズギターファンとしては嬉しいかぎりだ。

こちらはリリース元からのティーザー。

なお本作はストリーミング配信はしていない模様。
bandcampでとりあえず1曲、聞ける。

https://liviajazzrecords.bandcamp.com/album/the-dublin-concert

デジタルデータなら1300円くらいで購入でき、私もそれで入手した。

1.Stella by Starlight 09:44
2.2 Degrees East, 3 Degrees West 10:42
3.But Beautiful 07:32
4.All The Things You Are 04:41
5.Saint Thomas 09:16
6.My Funny Valentine 05:36
7.How Deep Is The Ocean 09:44
8.In A Sentimental Mood 07:56

Louis Stewart – guitar
Jim Hall – guitar