Wing my way (original) (raw)

ブログを書き始めてから各レースごとに感想を上げていくという形を取っていましたが、ちょっと記事数が増えすぎてあまりきれいなまとめ方に思えなくなってきたため、レース感想は週ごとに国単位で記事を上げる形に変更します。国としては

①日本
②フランス
③イギリス
アイルランド

という感じです。
(③④はこれからになりそうですが果たして)

今のところほぼ自分のために上げている記事ですが、たまに見に来られた方が少し興味持ってもらえたらいいですが。

【10/5-6 日本障害競馬 レース感想】

〇10月5日 新潟

障害オープン

2024年10月5日 日本 新潟競馬場 芝 3250m 稍

3歳59kg 4歳以上60kg 牝馬2kg減 別定 12頭

1着 パーリーブラック(草野 太郎)

2着 イクスプロージョン

3着 タンジェントアーク

全体時計

3.30.6(210.6)

前半(1650m)-後半1600m

※カッコ内は区間の1F平均ラップ

105.8(12.82)-104.8(13.10)

上がり(1600~800m)-(800~0m)

※カッコ内は区間の1F平均ラップ

54.4(13.60)-50.4(12.60)

(結果)

https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde0104202404010120241005/21

ヴァレッタカズマが61kg。ほか全馬は下限斤量。
人気はイクスプロージョン・ヴァレッタカズマが集め、タンジェントアーク・ニシノパプルブリリが続いた。

内枠を利してイクスプロージョンが逃げるがテイエムナイスランが並びかけ2頭で馬群を引っ張る形。3番手以降はプラチナドリーム・パーリーブラックと続きその後ろにヴァレッタカズマ。イクスプロージョンは2周目向こう正面で単騎逃げの形に持ち込むとそのまま快調に逃げ込みを図るが、4コーナーでパーリーブラックが並びかけ叩き合いに持ち込む。後続を離してのマッチレースはゴール前でパーリーブラックが1馬身出てゴールし、イクスプロージョンが2着。離れた3番手には後方から追い込んだタンジェントアークが入った。

勝ったパーリーブラックは昇級初戦だったが、2走前の小倉戦では他の馬と違う脚でまくり切った後の最終障害で飛越をミスし勝ちを逃すなど、脚力は目を引くものを見せていた。ここも勝ちパターンに思われたイクスプロージョンをただ1頭追いかけ競り落とす強いレースぶりで、まだ飛越は不安なところもあるが先が楽しみ。

イクスプロージョンは序盤はテイエムナイスランに絡まれるも中盤以降は自分の競馬に持ち込めており、3着以降は千切っていることからも今日は勝ち馬をほめるべきレース。タンジェントアークは斤量増でも好走と差し脚は安定してきたが、展開に左右される面は残る。ヴァレッタカズマは春の新潟でOP勝ちはあるものの2890mのもので、斤量が重かったのもあるが若干距離が長いのかもしれない。

障害未勝利

2024年10月5日 日本 新潟競馬場 芝 2850m 稍

3歳58kg 4歳以上60kg 牝馬2kg減 11頭

1着 インプレス(小牧 加矢多)

2着 サルサロッサ

3着 フレッチア

全体時計

3.04.6(184.6)

前半(1250m)-後半1600m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

80.9(12.94)-103.7(12.96)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

55.0(13.75)-48.7(12.18)

(結果)

人気はインプレスサルサロッサが分け、ラズルダズル、フレッチアと続いた。
第1障害でアーベントイアーが落馬するが大勢に影響はなく、外からフレッチアが抑えきれないように離し逃げを打つ。2番手以降はサルサロッサが単騎追走し、インプレス、フスカルと続く。フレッチアの逃げは2周目向こう正面でペースが落ち、サルサロッサが早めに先頭に立ち押し切りを図る。しかし4コーナーでインプレスサルサロッサに並びかけると、最終障害で飛越ミスしたサルサロッサを尻目に後続を離して1着でゴールした。サルサロッサがなんとか2着を確保し、3着は一度後退したフレッチアが粘り込んだ。

インプレスは平地でも新潟記念3着など実績を残していたが、障害入りして2戦は追走に苦労するレースを繰り返していた。今回は逃げたフレッチア以外のペースは遅かったせいか比較的前目で運ぶことができ、直線は平地力で危なげなく抜け出してきた。2400mで3勝しているように距離を苦にしていない馬だけに、このような位置を取るレースに慣れてこれば距離が伸びた重賞でも面白そう。

サルサロッサは逃げるフレッチアを自分で捕らえ勝ちに行く競馬を試みたが、最終障害の飛越ミスが大きく響いた。それが無くてもインプレスに先着できたかは微妙ではあるが、だいぶ障害に慣れてきたよう。ただ置き障害ではない他コースでは果たしてどうか。フレッチアは短距離上がりの初障害らしくペースに慣れていない序盤のレース運びで、最後も決して止まってはいなかったところを見ると次以降はもっとやれそう。

〇10月6日 新潟

障害未勝利

2024年10月6日 日本 新潟競馬場 芝 2850m 良

3歳58kg 4歳以上60kg 牝馬2kg減 10頭

1着 クリノサンシャイン(江田 勇亮)

2着 バーンパッション

3着 タイセイシェダル

全体時計

3.07.8(187.8)

前半(1250m)-後半1600m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

83.9(13.42)-103.9(12.99)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

53.2(13.30)-50.7(12.68)

(結果)

https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde1004202404020420241006/4F

人気はガンダルフ、バーンパッション。テクネチウムと続いた。
内枠有利にタイセイシェダルが逃げ、テクネチウム・バーンパッションが続く。抑えるのに苦労するタイセイシェダルにバーンパッションが積極的に並びかけ、2周目向こう正面からは雁行で直線までもつれ込む。最終障害飛越後にバーンパッションが先頭に立ち押し切りを図るが、その直後に迫っていたクリノサンシャインがゴール前わずかに捕らえ勝利した。バーンパッションが2着、3着はタイセイシェダルが粘り込んだ。

勝ったクリノサンシャインは障害キャリアの浅い馬が揃った中でただ1頭10戦以上の豊富なキャリアを持っていた。レースでは初障害で抑えが効いていないタイセイシェダルとそれを追いかけたバーンパッションを離れた前にやった4番手という良いポジションを取り、3コーナー付近から少しずつエンジンをかけていくという理想的なレース運びだった。

バーンパッションは逃げるタイセイシェダルがペースを落としたところで前に並びかけ、直線タイセイシェダルを競り落としたところまでは勝ちパターンだったがあと1歩で勝ち馬の強襲にあった。1戦ごとに内容は良くなっており、じきに順番が来そう。タイセイシェダルは短距離上がりの初障害らしくペースに慣れていない序盤のレース運びで(本記事2度目)、次走はもっとやれそう。障害2戦目で初戦は落馬だったガンダルフが平地力を買われたか1番人気だったが、飛越にいまいちなところが見受けられまだ経験が必要のよう。

○Guinness Kerry National Handicap Chase (Grade 3)

2024年9月24日 愛 Listowel Chase 3m(約4800m) Soft

1着 Flooring Porter(Keith Donoghue)

2着 Horantzau d'Airy

全体時計

6.13.00(373.00)

前半8F180Y-中盤10F-後半5F ※レース映像の表示による カッコ内は区間の1F平均ラップ

134.80-153.80(15.38)-79.27(15.85)

上がり(8F~4F)-(4F~0F) ※レース映像の表示による カッコ内は区間の1F平均ラップ

61.52(15.38)-64.20(16.05)

(映像)
https://www.racingtv.com/results/2024-09-25/listowel/1620

重斤量組ではFakir d'Oudairiesが11st12lb(約75.3kg)、The Real Whackerが11st10lb(約74.4kg)あたり。

スタートからFlooring Porterが飛び出し、2番手以降は離された集団を構成してレースが進んでいく。Flooring Porterは1頭大逃げのような形となり、直線まで脚色は衰えず最後までその形のまま逃げ切った。2番手以降の集団の大半は追走一杯となり、唯一Horantzau d'Airyだけが最後Flooring Porterに迫り2着。

Flooring Porterは24F Hurdle路線で2022年のStayers Hurdle(G1)勝ちなどトップクラスで走っている馬で、去年からChase路線への転向を試みているがHurdleほどうまく行っていない模様。前走もKillarneyのChase戦で凡走しており、今回は比較的平坦のListowelのコース形態にHurdleG1クラスで勝負になるスピードが合ったことなどもありそうでまだ過信禁物に映る。ただ1頭前に迫ったHorantzau d'Airyは今年春からChase転向した馬でまだNoviceの馬だが、10st10lb(約68.0kg)の斤量だったとはいえ脚力があるところを見せた。父親は日本産のレゴラス(Legolas)で、名前を見るのはうれしい。

○Prix De Compiegne(G3)

2024年9月28日 仏 Auteuil Haies, 3900m LOURD(4.7)

5歳上 5歳64kg 6歳上66kg牝馬2kg減 別定 6頭

1着 Losange Bleu(Johnny Charron)

2着 Jeu De Thaix

3着 Heloy Delabarriere

全体時計

4.37.15(277.15)

前半(900m)-中盤2000m-後半1000m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

56.21-149.43(14.94)-71.49(14.30)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

59.74(14.94)-55.91(13.98)

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/a0c0MEYzMHZ3RmhweFNTa0tWS2Mydz09

Losange Bleuが68kg、Jeu De Thaixが66kg。

スタートはLosange BleuとJeu De Thaixが前でけん制し合うが、内外のコース差でJeu De Thaixが逃げる形となる。道中は全馬一団で進むが、最終3コーナーでJeu De Thaixが差を広げ逃げ込みを図る。しかし内からLosange Bleuが最終障害でLosange Bleuを捕らえ、最後は1馬身強の差をつけた。Losange Bleuに食らいつくように伸びてきたHeloy Delabarriereが差のない3着。

春のGrande Course De Haies D'Auteuil(G1)を制したLosange Bleuと、6月のPrix La Barka(G2)含め6連勝中のJeu De Thaixの対戦というGrand Prix D'Automne(G1)に向けて注目のマッチアップとなった一戦。

同馬主(Jeu De Thaixの馬主服に色分けのタスキらしきものがあり新鮮でした)ということかスタートはLosange Bleu・Jeu De Thaix共に出方をうかがいながら渋々Jeu De Thaixが逃げたように映るも、勝負所からは自分のペースで早め押切りを計ったように今回出せる力は出したよう。いったんはセーフティリードに見えたJeu De Thaixとの差をきっちり捕らえたLosange Bleuもさすがの一言で、今回は2kg余分に背負っていたことも考えると少し力の差を感じるレースではあった。本番まで1か月半あることや今回逃げて捕まったJeu De Thaixがどうするかなどまだ気になる要素は多い。3着のHeloy Delabarriereは目立った勝ち鞍こそないもののGrande Course De Haies D'Auteuil(G1)ではLosange Bleuに3馬身程度の差に健闘しており、Prix La Barka(G2)はJeu De Thaixに千切られたものの少しずつ力を付けているよう。

○Prix Richard Et Robert Hennessy(G3)

2024年9月28日 仏 Auteuil Steeple-Chase, 4400m LOURD(4.7)

5歳上 5歳64kg 6歳上66kg牝馬2kg減 別定 8頭

1着 Il Est Francais(James Reveley)

2着 Toscana Du Berlais

3着 Losange Vert

全体時計

5.37.71(337.71)

前半(1400m)-中盤2000m-後半1000m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

110.37-151.39(15.14)-74.00(14.80)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

60.56(15.14)-58.41(14.60)

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/aGRBVzNEQXNCSkNjMTcrVGgyWHlXUT09

Il Est Francaisが71kg、Youtwo Glassが69kg、Gold Tweet・Toscana Du Berlaisが68kg。

スタートからIl Est Francaisがなだめられながら先頭に立ち、後続はやや間隔を空けて追走する。途中からToscana Du Berlaisがただ1頭Il Est Francaisとの差を詰めるが他の馬は相変わらず差を付けられて追走する。Il Est FrancaisはついてきたToscana Du Berlaisとの差を直線でさらに広げ最後は独走でゴールインした。Toscana Du Berlaisも後続とははっきりとした差を付け2着。追走一杯だった3着以降ではLosange Vert が最後伸び3着。

春はアクシデントで棒に振ったIl Est Francaisの復帰戦だったが、搭載エンジンの違いを見せつける一方的な逃げ切りを披露した。ただ、コントロールに苦労する面が見える前向きなレースぶりから、フランスのG1では距離が長いのではという懸念はついて回りそう。去年末に英Kemptonに遠征したように他国遠征も視野に入れていると思われるが、24Fより16-20Fの方が向いている気がする。

Prix La Haye Jousselin(G1)を見据えてSteeple-Chase路線の有力どころが複数出ていたが、休み明けに加えIl Est Francaisの作るペースが速すぎたが大半が追走だけで終わった。そんな中休み明け2戦目のToscana Du Berlaisは前走のPrix The Stomp(Listed)の凡走が嘘のような一変を見せた。元々実力はある馬だが、休み明け初戦はただ走るだけみたいな馬もそれなりにいるのかとちょっと思うところ。

○Prix Granlieu(Listed)

2024年9月28日 仏 Auteuil Haies, 3900m LOURD(4.7)

6歳上 ディバイドハンディキャップ 16頭

1着 Marvel De Cerisy(Nicholas Gauffenic)

2着 Folly Foot

3着 Moi Presidente

全体時計

4.41.75(277.15)

前半(900m)-中盤2000m-後半1000m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

55.78-153.07(15.30)-72.87(14.57)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

61.14(15.29)-57.20(14.30)

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/eUEyQmZidzAyQmk5K3RFaDZTNmdRUT09

重斤量組ではInstar De Reveが72.5kg、Marvel De Cerisyが71kg、Miralagoが70.5kg。

スタートからReve De Prince、Miralago辺りが前に行くが、ペースはそこまで速くならず進んでいく。そのままの形で直線では内外大きく広がっての叩き合いとなったが、真っ先に内から抜けてきたMarvel De Cerisyが混戦の後続を尻目に大きな差をつけて快勝した。中団から伸びたFolly Foot、Moi Presidenteがそれぞれ2,3着。

Marvel De Cerisyは1月にCagnes-Sur-MerのG3戦を勝った後、春はAuteuilとCompiegneのG3戦を敗れてそれ以来のレースだった。斤量は楽ではなかったが力の違いを感じるレースぶりで、もう一度重賞戦線でどこまでやれるか。2着以降はやるたびに変わりそうだが、Folly FootはListed戦を連続好走となり、このクラスの安定勢力となってきたよう。

○Prix ViolonⅡ(Listed)

仏 Auteuil Steeple-Chase, 4400m TR SOUPLE(4.1)

5歳上 ハンディキャップ 12頭

1着 Indivis(Bertrand Lestrade)

2着 Echo De Champdoux

3着 Master Nonantais

全体時計

5.38.93(338.93)

前半(1400m)-中盤2000m-後半1000m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

112.02-155.75(15.58)-72.78(14.55)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

59.39(14.85)-57.89(14.47)

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/L3FQYlhBYVJRUVBFL1JKcU9iejRKQT09

重斤量組ではBenouが72kg、Champagne Mysteryが70.5kg、Echo De Champdoux・ Harmonie D'ainayが70kg。

スタートからMuhtalad、Master Nonantais辺りが前に行くが全馬一段となってレースが進んでいく。2周目向こう正面でIndivisが先団まで押上げ、直線入口では先頭に立つ。そのまま直線は後続を突き放し独走でゴールインした。中団から脚を伸ばしたEcho De Champdouxが2着、好位にいたMaster Nonantaisが3着。

Indivisは6月のPrix Xavier De Chevigny(Listed)に続き連勝となった。今回は中団に控えるも早めに先頭を射程圏に入れ直線は後続を離す一方の文句のない勝ちっぷりで、重賞クラスでも楽しみがありそう。好位勢が2番手争いを繰り広げるところ、10歳のEcho De Champdouxがじわじわと脚を伸ばして2着に上がった。Listedクラスの主の様な戦績だが、去年のPrix La Haye Jousselin(G1)では(競走中止多数とはいえ)4着と健闘しており、今年もここを目指すのだろうか。

○Prix The Fellow -Marquise De Moratalla(G3)

仏 Auteuil Steeple-Chase, 4400m TR SOUPLE(4.0)

4歳限定 66kg 牝馬2kg減 別定 8頭

1着 Kaadam(Gaetan Masure)

2着 Kador De Cergues

3着 Ventura Highway

全体時計

5.42.63(342.63)

前半(1400m)-中盤2000m-後半1000m ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

117.16-153.80(15.38)-71.67(14.33)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

60.36(15.09)-56.86(14.22)

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/d0dONGtiZXpKUU9WcElDV29vOG1mdz09

Kolokicoが70kg、JuderoseとKaadamが68kg。ほか6頭は下限斤量。

スタートからSissi Du Mesnilが飛び出し馬群を先導し、Ventura HighwayやIvoire De Ballonが続く。隊列は最後まで変わらないまま一団となって直線に入ると、先頭のSissi Du Mesnilが外に斜飛して落馬し内からKaadamが抜け出す。そのままKaadamは後続を突き放し快勝した。2着はKador De Cergues、3着はVentura Highway。

春のPrix Ferdinand Dufaure(G1)上位陣が揃い、今シーズンの4歳Steeple-Chase路線を見る上で重要になりそうなレースとなった。Kaadamは好位内目でスムーズにレースを運び完勝し、幸先の良いスタートを切った。まだ前哨戦のため他の馬もこれから状態を整えていくのだろうが、文句のつけようがないレースぶり。Prix Ferdinand Dufaure(G1)を勝ったKolokicoは抑えて後方から運んだが、スタンド前の水壕など飛越にスムーズさを欠くところが多くいいところがなかった。斤量や今シーズン初戦ということもあるが、次でどこまで上げられるか。

○Prix Calabrais(Listed)

仏 Auteuil Haies, 3600m TR SOUPLE(4.0)

4歳牝馬限定 ハンディキャップ 14頭

1着 Isis D'inor(Ludovic Philipperon)

2着 Kiss Langy

3着 Kaline Roque

全体時計

4.15.87(255.87)

前半(600m)-中盤2000m-後半1000m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

35.12-149.20(14.68)-71.53(13.55)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

57.95(14.49)-56.23(14.06)

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/YWhieTMyMTl3Q2N2SjZIZE1oS0xaQT09

重斤量組ではKaline Roqueが70kg、Kiss LangyとSafille De Houelleが68.5kg、Holetownが68kg。

スタートからCi Ppo Raが先手を取り、Kiss LangyやKaline Roqueが続く流れ。最終3コーナーでKaline Roqueが仕掛け先頭に立つもCi Ppo Ra・Kiss Langy共に譲らず、最終障害までこの3頭がせめぎ合う形に。最終障害飛越後にKiss Langyが抜け出すも、その直後まで忍び寄っていたIsis D'inorがゴール直前でKiss Langyを捕らえた。3着はCi Ppo Raを最後差し返したKaline RoqueがParfum D'une Reineの追撃を抑えて入線した。

Ci Ppo Ra・Kiss Langy・Kaline Roqueの3頭が前でペースをコントロールし、最後までこの3頭かと思われたところの逆転劇だった。Isis D'inorは今年の春まで平地を走っており、7月に障害入りしDieppeのClasse3を勝ったあと、ClairFontaine・AuteuilのClasse2を連続4着した後に臨んでいた。ハンデもそこまで恵まれたものではなく、重賞クラスでもレースを見てみたいところ。6月のPrix James Hennesy(Listed)を勝ったKiss Langyが2着で、こちらは前走から斤量4.5kg増だったが全く関係なく、ほぼ勝ち寸前のところ勝ち馬の強襲を受けた。こちらも重賞クラスでどこまでやるか見てみたいところ。

〇障害未勝利

2024年9月29日 日本 中山競馬場 芝→ダ 2880m 良

3歳58kg 4歳以上60kg 牝馬2kg減 10頭

1着 フェーレンベルク(上野 翔)

2着 イエローウィン

3着 サンマルグレイト

全体時計

3.14.1(194.1)

前半(1280m)-後半1600m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

88.6(13.84)-105.5(13.19)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

54.9(13.73)-50.6(12.65)

(結果) https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde1006202404080120240928/DF

人気はダノンジャッカルとイエローウィンが分け、テンメジャーガール・フェーレンベルクがそれに続いた。

スタートからメイショウコホクが逃げ、ヒダカエクスプレスやイエローウィンが続く。3コーナーでレースが動き、2番手から先頭に立ったイエローウィンと中団にいたフェーレンベルク、さらに後方にいたサンマルグレイトが捲り上げ3頭横並びのまま直線へ。直線ではイエローウィンとフェーレンベルクの2頭の叩き合いとなり、残り100mでフェーレンベルクがイエローウィンを競り落として勝利した。3着はサンマルグレイトが入り、人気のダノンジャッカルは勝負所のペースアップについて行けず5着。

後半1600mが54.9-50.6と上がりの勝負で、3コーナーで前に取り付いていた馬が上位を占めた。フェーレンベルクは6月の東京戦以来の休み明けだが、その時(4着)で先着された2,3着はトモに勝ち上がっており、勝ち馬は昇級戦も2着とレベルは高かったよう。人気のイエローウィンを少し前に見てこれを目標に最後きっちり伸びる盤石のレースで昇級でも。イエローウィンは結果的には目標になってしまったが3着以降は離しており、もう順番待ちか。ダノンジャッカルは出遅れとスローペースの2重苦が敗因だろうが、馬の側にも不利な条件を呼び込む難しさがありそう。

○Grand Steeple Chase Du Conseil Departemental De La Mayenne(Listed)

仏 Claon Steeple-Chase, 4200m TR SOUPLE(4.1)

5歳上 牡馬・せん馬67kg 牝馬2kg減 別定重量 8頭

1着 Go Fast Du Berlais(Kilian Dubourg)

2着 Ecoute en Tete

3着 L'arrabiato

全体時計

4.38.52(278.52)

前半(1400m)-中盤2000m-後半1000m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

93.93(13.42)-145.77(14.58)-76.70(15.34)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

58.83(14.71)-61.70(15.43)

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/L0J2ZGJNVTF0Mm8wSHVEckFQcGtsUT09

Greattaが70kg、Chorail Debelairが69kg。ほか6頭は下限斤量。

スタートからBojack Horseman、Hano De Loi、Chorail Debelair辺りが入れ替わり先頭に立ちけん制し合う展開となる。しかしレース中盤からL'arrabiatoが1頭大逃げを打ち、後続に10馬身近いリードを取ったまま直線を迎える。最終障害までL'arrabiatoの逃げ切りかと思えたところにGo Fast Du BerlaisとEcoute en Teteが強襲し、ゴール直前でGo Fast Du Berlaisが抜け出した。Ecoute en Teteが2着、逃げ粘ったL'arrabiatoが3着。

Auteuilの秋開催が始まったこともあり、主に裏周り主体のメンバーによるListed戦。しかしレースとしては道中レースを動かしたL'arrabiatoのおかげでなかなか面白いものとなった。Go Fast Du Berlaisは前走MoulinsのClasse2を休み明け2着からここに臨んできていた。前走は実斤量75kgだったようで、そこから比べればかなり楽な条件だったか。Chorail Debelairは6月AuteuilのListedで着外の後Lion D'angers、Craonのと転戦していた。去年11月のAuteuilでPrix Sytaj(G3)2着のあるGreattaは、斤量が響いたかいいところなく敗れた。