家づくりにオススメの本紹介 その② (original) (raw)

この広告は、90日以上更新していないブログに表示しています。

f:id:joripa:20210608153020p:plain

こんにちは。じょりぱです。

私がネイエ設計さんで和モダンな家をつくるにあたり、参考にした本の中からおススメ10冊を2回に分けて紹介したいと思います。

今回はその②、デザインや植栽について参考にした本たちです。

その① ~間取り編~

1.日本人がいちばん暮らしやすい間取り図鑑

2.暮らしやすい「間取り」づくりのヒント

3.小さな家を建てる

4.片づけの解剖図鑑

5.100均で一生散らからない部屋をつくる

joripa.hatenablog.com

↑その①はこちらから。

その② ~デザイン・植栽編~

6.住まいのデザインノート

7.最高に美しい住宅をつくる方法

8.陰影礼讃

9.荻野寿也の「美しい住まいの緑」85のレシピ

10.植栽大図鑑

リンク

・著者/出版元

一級建築士の石井秀樹さん。ホームページ自体がもう完全に作品集です。

・内容

見開き完結型です。右側のページには美しすぎる写真がドカンと一枚。左のページで解説をしています。文字は少なくとても簡潔で読みやすいです。

テーマごとに章立てされており、各章は、、、

1章:風景・外とつなげる

2章:光を導く・陰影を生む

3章:空間を開く・仕切る

、、、

こんな感じです。まさにデザイン。

・お気に入りポイント

お気に入りすぎて付箋だらけ。

本をめくると”まずは本書の写真を見て、その中に自分がいることを想像してください。”と書いてあります。本書の写真。。。が見れないかた、上記のHPから石井さんの建築を見てみてください。こんな美しい家たちの本です。

この本を買った当初、いやぁそんなこと言ったってこんな家に住むのは無理だよ~と思っていました。今現在、間もなくそんな家に住めそうなところまで来ています。この本との出会いがすべてのはじまりでした。是非ご一読を。

例えば"袖壁を作ることで奥行感をつくる"など、多くのアイデアが我が家にも取り込まれました。

・こんな人におススメ

美しい建築が好きな方。すでに家を建てたあとでも趣味として建築を見られている方。

家を建てる前にこの本を読むともう大手のハウスメーカーは選べなくなるかもしれません。。。

7.最高に美しい住宅をつくる方法

リンク

・著者/出版元

・内容

1ページ1テーマの完結型。住まいのデザインノート同様写真が大きく、文章は簡潔で、読み物として大変良いです。住まいのデザインノートと比べると、より具体的な内容も多くあります。

”入口を「光の漏れる洞穴」にする”、"表札とポストとインターホンは家の顔"など、一部分を切り抜いて解説してくれています。

・お気に入りポイント

”大空間を障子の高さで仕切る”ことにより、空間を広げることができる。この考え方は我が家の掃き出し窓にも使われました。また"トイレは30cm広げるだけでゆったりする" これもこの本で学び最後までやりきりました。具体的なワンポイントアドバイスも多いのでより実践的です。

・こんな人におススメ

美しい建築が好きな方で検討中期くらいの方。一冊読めば必ずあなたの間取りに反映できるポイントがでてきます。良いデザインは金をかけることではありません。考え抜くことによって生まれます。考えれば考えるほど良いものになります。少しでも美しいデザインに!

8.陰影礼讃

リンク

・著者/出版元

谷崎潤一郎さん。明治末期~昭和中期あたりに活躍された小説家です。唯一小説家で今回の記事に入り込みましたw

・内容

もはや説明の必要があるのか分からないほど有名&名著です。

漆器、建築、甲冑、おはぐろ!?色々なものに置いて陰影の大事さを説いた本です。小説家の本なので文章が素晴らしい。頭の中でイメージが膨らみます。多少文体が古いので慣れていない私はつっかえつっかえでしたが、、、意味は全然わかるし味があってよいです!

・お気に入りポイント

"「闇」を条件に入れなければ漆器の美しさは考えられないと言っていい。"

この考えです。

最近の家は明るい=良い家みたいな風潮がある気がしますが、いやいやちょっと待った。”暗い部屋に住むことを余儀なくされたわれわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰影を利用するに至った。”というあたりから我々日本人は特に敏感に陰影を楽しむDNAを持っていることが読み取れます。この本を読んでから”陰影”を考えて間取りをひくようになりました。

面白いのがこの本が書かれた昭和の時代ですでに近代生活に必要な暖房、照明、電話、扇風機などが日本風の家屋のデザインを壊してしまうという悩みを持っていたこと。果たして谷崎潤一郎が今の家を見たらなんと言うのでしょうか。。。

・こんな人におススメ

明るい=良い家だと思っていた方、日本のデザイン、文化などに興味がある方、、、というかもはや一般常識のひとつとしてどなたにもおススメできます。一年前、この本を私に紹介してくださったUさん、感謝です。

9.荻野寿也の「美しい住まいの緑」85のレシピ

リンク

・著者/出版元

荻野寿也さん。

・内容

外構系で最も売れている本の一つではないでしょうか。

ただ単に木を紹介するのではなく、外構コーディネートについて書かれています。

また、本の後半ではお手入れについても書かれており、とても親切設計です。

・お気に入りポイント

我が家の"インターホンから玄関までの距離"を決めたのはこの本です。インターホンから玄関までお客さんが歩いている間に家の人も身支度を整えて玄関まで移動できる。そんな素敵な考え方が沢山載っています。外構のコーディネート関係の本はあまりありませんが、こんな素敵な本があってよかった。

・こんな人におススメ

外構フェーズに入る方、庭いじりが趣味の方などにおススメです。余裕があれば検討初期から読んで間取りにも活かしたいところですが、やはり間取りやデザインを学ぶのが先かと思います。

10.植栽大図鑑

リンク

・著者/出版元

・内容

庭に入れられる植栽をテーマに、100種類近く木を紹介してくださっています。

見開きで一種類。左側のページには大きい写真があるのでわかりやすいのですが、写真の木がみんな大きく成長してしまっているのでイマイチ庭に植えた姿が想像できないのがマイナスポイント。

一方で右側のページにはこの植物と合うよ!とかこの色と合わせるといいよ!などコーディネートも紹介してくれており大きなプラスポイント。

ただの図鑑ではなく植栽を考える際のテキストとしても使え、とても助かります。

・お気に入りポイント

特筆すべきなのが分類の仕方。目次には①花が楽しめる、樹形が楽しめる、、、のような切り口や、②食材に使える、病害虫に強い、、、などの切り口、③乾燥に耐える、湿気に耐えるのような切り口など、様々な角度から検索できるようにまとめてあり非常に助かります。ありがたすぎる!!!

・こんな人におススメ

外構フェーズに入る方、庭いじりが趣味の方などにおススメです。実践的な図鑑として非常に有用なので、一家に一冊あって損はしません。植物の勉強になります。

以上、10冊を紹介いたしました。

二記事一気に書き上げたわけなのですが、書き始めてから30分くらいたった時点で、、、これはえらい大変なものを書き始めてしまった、、、と後悔しましたがもう戻れない!!平日に5時間くらいかけ書き上げました!!!お慈悲と思って読んでくだされ。

今回色々読んだ本の中で本当におススメの本を書きました。決して損はさせませんので是非読んでいただけたらと思います。

また人によるかとは思うのですが、購入された本は付箋を貼ったり線を入れたり、汚しながら読んでいただくことをおススメします。それを打ち合わせの時に直接設計士さんに見せて好みを伝えましょう。

そしたら、

「お、、、コイツ本気や!!」

って思ってくれ、彼らもスイッチが入るからですw

ということで、本の感想なんかもお待ちしております!

それではまた!