ヨハネスブルグ滞在記 (original) (raw)

・・・という訳で先週日本へ帰国致しました。と一行で書くと、何事も問題なくスムースに帰国したように聞こえますが、本当は大変だったのよ~!!海外駐在員の間では有名な「帰国前のジンクス」。帰国前は帰国準備の忙しさに焦ったり、反対に帰国準備が整い気を許してしまったりと、ジンクスとは「帰国前は事故にあいやすい」というもの。せっかく南ア滞在中は危険な目に遭うことなく生活出来たのに、帰国直前に事故に遭ってしまうと、最後に悪い思い出を残すことになってしまいます。事故にあって一番避けたかったのは、事故がきっかけで南アフリカを嫌いになってしまうこと。だからこそ、このジンクスが実現しないように、帰国前の1ヶ月間は普段以上に気をつけて生活していました。そして帰国準備も順調に進み、荷物も配送し、家具も車も売り払い、空港へ行く前にドタバタするのを避けるため、最後の数日間滞在するホテルも手配。ホテルへ移る前日、家の最後の掃除をしていたら、台所から彼の「水が出てる!!」との叫び声が。水? 何の水? 蛇口がちゃんと閉まってなかったのかな~、と台所へ向かうと、なんと・・ 床から水が出ていた!我が家の台所の床はフローリングなのですが、その一枚一枚の木の板の間から、水があふれ出ている状態。ジャージャー大量に出てはいませんでしたが、床を軽く踏むと、水が浮かび上がってくるんです。慌てた私達はまずPlumber(配管工)に連絡・・と思ったのですが、この日は土曜日の夜9時。南アは大半の会社が週末はお休み。もちろんPlumber含め・・。けれど週末にだって配管に何らかのトラブルがあって配管工を呼ばなければいけない時は南ア人にだってあるはず。とりあえず電話帳やifind(携帯でキーワードを入れて電話番号を検索できるサービス)で近くのPlumberに片っ端から電話してみるものの、みーんな営業しておらず。そしてなんと「24時間営業」や「緊急サービス受付」などと謳っているPlumberも電話をしても留守電だったり「うーん、今日は都合悪いんだゴメンネ、などと言われたり、皆やる気ゼロ!大家に電話をすると大家も「じゃあPlumberを呼ぶのは月曜日ね」と鼻っから週末にPlumberを呼ぶことは頭に無いよう。おーい・・。あなたの家なのに。そして電話を掛け続けていると・・見つかりました!土曜日でも営業しているPlumberが。彼はSandton(新ビジネス街+高級住宅街)の近くにあるヨハネスブルグでも有数の治安の悪さを誇る(?)Alexandraというタウンシップに住んでいるらしい。ど・・どんな人なんだろう、とドキドキしながら彼の到着を待っていました。けれど実際に到着したAlexandraのPlumberは・・めちゃくちゃ良い人!!!!とても真面目でプロフェッショナルな彼に私達は大喜び♪ 結局原因は台所の流しに通じるパイプの亀裂。流しの下にあるキャビネットの裏を通っているパイプなので、キャビネットに穴を開ける必要があるため、作業は翌日の朝再開してくれることに。そして翌日の朝、約束の時間ピッタリに来てくれて、あっという間にパイプの亀裂を直してくれました。立ち会った大家も作業の手際良さと値段の安さにビックリ。こういう風に一生懸命仕事をしてる人がもっと評価されたらいいのに・・。ともかく水も止まったし、費用は大家持ちだったし、帰国2日前に問題クリア!ホテルに移動して、帰国の前日は最後のヨハネス・ドライブに行こうと約束していた私達・・ですが彼が食中毒になり終日寝込んでしまいました・・。引越しや帰国準備で疲れてしまったんでしょうね。幸い翌日の帰国日には体調も大分良くなり、無事に飛行機に乗ることが出来ました。帰国前のジンクス、本当だった? ヨハネスブルグでは異常気象が発生中。夏の間は毎日(とは言わなくても、2日に1回くらいは)雨が降るのですが、ここ数週間はほとんど降っていません。遠くで雷が聞こえ、「やっと雨!」と思うと、たった数分間の小雨だったりします。お陰で今年の夏はめちゃくちゃ暑い!!毎晩窓を開けていても暑くて寝付きが悪いくらい。私のベランダの花もカリッカリに枯れてしまいました。今までは毎日雨が降っていたので水をやらなくても良かったので、こんな異常気象でも自然任せのガーデニングを貫いています。帰国の準備は着々と整ってきました。昨日今日は絵や写真を飾るために、壁に開けた穴を埋める作業をしています。これには一時帰国した時に、東急ハンズで購入した「壁穴埋めグッズ」が大活躍。さすが日本、何でも揃ってる!先週ドラケンズバーク少年合唱団(Drakensberg Boys' Choir)のコンサートへ行ってきました。Natalさんのブログでこの合唱団を知ってから、一度生で歌声を聴いてみたいと思っていました。偶然にも私の日本語の生徒が合唱団の大ファンで、合唱団がヨハネスブルグでコンサートを行うと教えてくれました。この生徒・・実は父親がドラケンズバーク少年合唱団の大大ファン、というか、追っかけをしているらしく、毎年合唱団の拠点地であるドラケンズバークまで運転して行くんだとか。ドラケンズバーク少年合唱団は今月からフロリダ州で開催されるAmerican Choral Director's Association (ACDA) Conventionへ参加するため、今回のヨハネスブルグ公演が今年最後の南アフリカでのコンサートだそうです。入場料は一人R75と激安。会場はほぼ満席で、合唱団の家族や親戚がたくさん来ていました。コンサートの前半は私の中の「少年合唱団」的イメージなクラシックっぽい曲がズラリ。信じられないくらい綺麗な高音を出す男の子がいて、終始その子に釘付けでした。後半はガラリと変わって、QueenのBohemian RapsodyやSandi ThomのI wish I was a punk rockerなど今風の曲をアレンジして歌っていました。皆本当に歌だけではなく、パフォーマンスも上手!ゴスペルでは、これまた信じられないくらい歌の上手な男の子が前に出て"operator"を歌って感動。最後は「南アフリカの歌を歌うには、こんな格好は似合わないので、少年合唱団史上初、ステージで生着替えをします!」と言って、音楽にのりながら合唱団がステージ上で南アの国旗の色のシャツに着替え、足にはゴム長靴を履きました。そう、Gumboot Dance! これはさすが南ア、という感じでリズム感もダンスも抜群。観客もノリノリで楽しんでいました。これならアメリカでも絶対に大ウケ!約2時間のコンサートでしたが、本当に楽しかったです。コンサート終了後、相方と 「南アフリカで行ったコンサートって一度もはずれた事ないね〜」と話ていました。これは本当。南アフリカ人のコンサートで楽しくなかった事は一度もありませんでした・・海外からのアーティストのコンサートでつまらなかった事は何度もあるのに! ドラケンズバーク少年合唱団、次はいつ会えるかな〜。おっ。ちょっと雨が降りそうな気配がしてきました♪ ヨハネスブルグでは毎日アジア人を最低5人は見かけます。3年前に南アフリカへ来た時よりも確実にアジア人の人口は増えているはず・・。それもそのはず、ヨハネスブルグ在住の日本人は少ないけれど、中国人は約30万人いると言われています。特にここ数年で、南アフリカだけではなく、アフリカ全体(特に南部アフリカ)で中国本土からの移民が急増し、アフリカ大陸は近いうちに中国の植民地になってしまうんじゃないか、と冗談で言われているくらい。南アフリカではどの街へ行っても必ず中華料理店があるし、レソトやスワジランドなんかにも大きな中国人コミュニティーがあります。中国人移民の多くは南アに到着後、中国人コミュニティーによる指導の下、何らかの仕事に就きます。そんなパワフルな中国人移民の姿を垣間見られるのがヨハネス中心地近くにあるChinamart。Chinamartは倉庫のような大きな建物で、ABC3つのセクションに分かれているショッピングセンターのような場所。全部で60店舗くらい中国人経営の小売店があります。主に衣類を扱っているお店が多いけれど、一昔前の100円ショップに似た雑貨屋さんやお店を開くために必要な物(マネキンや電飾など)を扱っているお店などもあります。売っている物は全てとにかく激安!一緒に行った友達はロングスカートをR30で、私はボーダーのセーターをR75で買いました。ジーパンがR40、運動靴がR60など驚くような値段。ただデザインは古めなので欲しい物はあまり無いかもしれません。おもちゃや子供服も多いので、子供連れの家族も多くいました。客層は8割白人。日曜日にも関わらず、あまり混んでいませんでした。こんなに安いんだからもっと人がいてもおかしくないんですけどね・・。まだあまり知られてないのかな?建物の中央には中華料理を食べられるフードコートがあります。私はR20のワンタン麺を注文。味は美味しかったけれど、油っこくて食べきれませんでした。友達が頼んだ高菜と豚肉の炒め物がのっている麺も同じく油っこい・・その上ダシの味が全くしませんでした。次回は他の店の料理を試すぞ!Chinamart (タウンからM2 Roodeport方面、Crown mine exitで高速を降りたら、Chinamartの看板があるので、看板に沿って進めば簡単に着きます。広い専用駐車場あり。セキュリティーもgood!) 南ア英語の続き・・ <スラング・辞書に載ってない言葉編>1. ウソっ!、マジでっ?、うおっ!、などの驚き系。a) Shoo!! (シュッ!)もしくわ Eishh!(エイシュッ!)南アに来たばかりの時は、主に黒人が使っているスラングかと思っていたけれど、よくよく聞くと白人やインド人なども日常的に使っていました。b) Yes!! (イエッス!)「やった〜!」って意味の「Yes!!」じゃなくて、主にショッキングな事が起きた時に使います。「この前テストで20点だったよ、YES!!!」みたいな。そしてこの「YES」が進化すると「YESSESSEE(イエッセーセー)」的な感じに聞こえます。これは私と相方の間で大ヒットしました(笑)。私の周りにも、これを使う人が多くて、聞く度に心の中で大笑いしています。2. ふーん、なるほどー、あ そう。Oh, Ok (オー、オーケー)「あ、そうなんだ(そうだったんだ)」出来るだけユックリと低い声で言うのがコツ(笑いを取りたい時は)。3. あらー。Shame(シェーム)元はアメリカ英語の「I'm sorry」と同じで「あら、残念」」と言う意味で、悲しい事や悪い事が起きた時に言う言葉。A. 「犬が死んじゃって・・」B. Shame.. って感じ。だけど何故か南アではハッピーな時にもShameを使っちゃいます。A. これ私の赤ちゃんの写真なのB. Shame..! そう、可愛いものを見てShameを使っている人を良く見かけます。多分「あら、残念」の「残念」を取り除いて、「あら〜」って意味で使っているんだと思います。「あら〜、赤ちゃん可愛いわね」みたいな。4. たくさんある、たくさんいる。Too much(トゥーマッチ)「たくさんあり過ぎる」という意味で使われるのが正しいのだけれど、南アでは「たくさんいる、たくさんある」との意味で使われる場合もあります。主に黒人。A. ヨハネスにはアジア人が多いの?B. Too much..too much! (たくさんいる)ネガティブな意味では全くなくて、「とにかく、たくさんいる(ある)んだよ」と表現したい時に使います。5. 〜した方がいい? 〜しなきゃ駄目?Must I (マスト アイ)アメリカ・イギリス英語では「Should I」という意味ですね。Must I clean the house? (家を掃除した方がいい? 掃除しなきゃ駄目?)I must clean the house (家の掃除をしなければいけない)をそのまま疑問文に置き換えたんでしょうね。英語の文法的には間違っているのですが、何となく言っている事は通じますよね。まだ他にもたくさんあると思うのですが、パッと思いつくのはこのくらいです。南ア英語を学ぼう パート2_b0053164_0311626.jpg番外編:お気に入りの発音南アの黒人は "GIRL"を「ガール」ではなく、「ギャール」と発音する。南アの黒人は "WOMEN"を「ウーメン」ではなく、「ウェメーン」と発音する。南アの黒人は "HER"を「ハー」ではなく、「ヘー」と発音する。南アのオランダ系白人は "TRUE"を「トュルー」ではなく、「トルー」と発音する。etc etc etc....南アには黒人、白人、カラード、インド人、アジア人など様々な人種がいる事から「Rainbow Nation」と言われています。このため、人種を題材にしたコメディーがめちゃくちゃ多い! そしてこれがめちゃくちゃ面白い!! 南アに住んでいる人、住んだ事がある人なら「あ〜そうそう!!」と大爆笑すること間違いなしです。南アには面白いコメディアンがたくさんいますが、私が一番好きなのはMarc Lottering。ほんとーに面白い! 南アフリカへ来ると決まった時、私が一番心配したのが「言葉」でした。イギリスの植民地だったので英語は使えるはずだけど、もしかするとアパルトヘイト政権崩壊後に公用語が英語から南アフリカの部族語に変わっていたらどうしよう・・と。ガイドブックを見ると、南アフリカの公用語は11個もあるなんて書いてあるし!ちゃんとコミュニケーションが取れるのか不安でした。南アフリカに11個の公用語があるのは本当です。ですが、ヨハネスブルグ、ダーバン、ケープタウンなどの主要都市で使われているのは主に英語。これに少しのアフリカーンズとズールー語を話す事が出来たら怖いものナシ。英語が分かればOK。これなら問題ないじゃーん、と安心して南アフリカへ来た訳ですが・・ 英語が英語じゃなかった。いえ、言い方が変ですね。ちゃんとした英語なんですよ。イギリス英語もアメリカ英語も通じるんですよ。ただ、なんじゃこれ??!! っていう南アフリカ特有の単語が結構あって、最初はその単語を聞くたびに「この人何言ってんの?」と頭の中がハテナだらけになっていました。そこで、私が驚いた南アフリカ英語TOP10! 10位:Howzit(ハウゼッ)英訳:Hello or Hello, how are you?和訳:こんにちは、調子どう?答え方:Hi, or Thanks, and you? 9位:Cheers(チアーズ)英訳:Thanks or bye和訳:サンキュー、じゃあね。これはオーストラリアでも聞きますよね? 8位:Packett(パケッ)英訳:Plastic bag和訳:スーパーでもらうビニール袋これはイギリス英語? 始めてスーパーへ買い物に行った時にレジのオバちゃんに「Do you need a packett?」と聞かれ、「タバコ1箱(pack of cigarette) 欲しい?」と聞かれているのかと思いました。 7位:Jersey(ジャージィ−)英訳:Sweater和訳:セーターこれもイギリス英語かなー。セーターを着ていたら「素敵なジャージーね」と言われたのですが、「ジャージー」→「ジャージ」と聞こえて、全然誉められてる気にならない・・。あ、でもアメリカ英語でJerseyは軽いジャケットですよね? 6位:Lekker(ラッカ)英訳:Good, really good和訳:サイコー。これはアフリカーンズから来た言葉ですね。ご飯を食べていて「美味しい!」と言いたい時にも使えます。「This food is Lekker!」 5位:Bakkie(バッキー)英訳:Pick up truck和訳:ピックアップトラック(日本語で何て言うんだ・・)南ア人はバッキーが大好き。Nissan、Toyotaが人気かな? 4位:Takkies(タッキー)英訳:Sneaker和訳:スニーカー、運動靴「タッキー」ってアメリカ英語では「ダサイ」って意味もありますよね・・。 3位:Braai(ブラーイ)英訳:Barbeque和訳:バーベキュー南ア人の命、ブラーイ。日本のバーベーキューと違って、とにかく肉だけを大量に焼くのがブラーイ。 2位:Stiffy(スティッフィー)英訳:Floppy Disc和訳:フロッピーディスクフロッピーディスクは固い=Stiff なのでStiffyだそうです。 1位:Robot(ロボット)英訳:Traffic light和訳:信号機これは未だに理解不能。南ア人にこの言葉の由来を聞いても、誰も知らないし。始めて南ア人から道案内を受けた時、「2つ目のロボットを右に曲がって」と聞いて、道端にロボットが立っていると真面目に思った・・。とまあ変わった単語ばかりですが、3年も南アフリカで生活してしまった私は、このTOP10の単語を当たり前のように使っています。南ア英語を学ぼう_b0053164_029060.jpg 「世界一危険な都市」と噂されるヨハネスブルグで過ごした3年3ヶ月の記録 by joburg
ファン申請