産休・育休後も自分らしく働く。「やってみたい」を応援するSansanのカルチャーとは (original) (raw)

Sansanには、子育て世代のメンバーを支える社内制度があります。女性の育休復帰率は100%(2023年6月〜2024年5月)で、周囲の協力的な雰囲気もあり、復帰後に活躍しているメンバーも多いのが特徴です。今回は、Eight事業部でエンジニアとデザイナーとして働く大石と河西の2人にインタビュー。それぞれ3児、2児の母として、産休と育休を取得しSansanで長く働いてきました。2人から、産休中や育休中の不安や復帰後の工夫、社内のサポートなどについて聞きました。

PROFILE

大石 奈津子Ohishi Natsuko

技術本部 Eight Engineering Unit Product Devグループ

Eightのサーバーサイド開発を担当。2013年7月にSansanに入社。 データベース管理、基盤開発、採用サービス開発を経て、現在はユーザーグロース領域の開発を担当している。子供3人のお世話に奮闘しつつも癒される毎日を過ごしている。

河西 真柚子Kawanishi Mayuko

Eight事業部UXグループ

Eightのアプリ/WebのUXを担当。2017年8月にSansanに入社。 フィード開発チーム、企業向けサービスEight Teamの開発チームを経て、現在はEightの全体のUXを担当している。家族4人で再び沖縄に行くため日々、奮闘している。


祝福ムードで産休へと送り出してくれた

信頼できるチームメンバー

入社から現在まで、どのような業務に携わってきましたか?

大石:2013年7月にSansanに入社し、現在まで名刺アプリ「Eight」のサーバーサイドの開発を担当しています。入社当時は、データベースを効率よく管理するために、複数のサーバーにデータを分けて保存する作業を担当していました。1度目の産休・育休を取得した後は、開発の基盤を作るチームで提供している機能を小さなサービスに分けて管理しやすくする業務や、アプリ上でユーザーが自分の近況やお知らせを投稿できる「フィード機能」の刷新を担当しました。

2度目の産休・育休を取得後はEight Career部(Eightでの転職サービス開発部署)で、サーバーサイドの開発を推進しました。その後3度目の産休・育休を取得し、2023年4月からはユーザーグロース領域の開発を行っています。合計3度、産休・育休を活用し、現在は8歳、5歳、2歳の育児と並行して仕事をしています。

河西:私は前職でUIUXデザインを行う受託企業で働いており、2017年8月にマイミャク(Sansanのリファラル採用制度)で入社しています。入社時にはEightのフィード機能周りの改善に主軸を置きつつ、何でも屋としてさまざまなことに携わりました。

1回目の産休・育休を取得して復帰後は、中小企業向け名刺管理サービス「Eight Team」の専属デザイナーを務め、2度目の産休・育休後、2024年4月末に復帰。現在は、6歳と2歳の子を育てながら、Eight全体のUIUXデザインに携わっています。

産休・育休に入る際に不安だったことと、それをどのように解消したかを教えてください。

大石:1人目の妊娠・出産時はまだ社員数も少なかったので、周りに産休・育休を取得している社員は見当たらず、不安がありました。それでも産休に入る前に、自分が担っていた業務でトラブルが起きた際の対応方法をまとめた資料を作成していたため、引き継ぎをスムーズに行うことができ、安心して休みに入ることができました。

2人目のときは、フィード機能刷新のリリース直前での産休だったので、中途半端になってしまう申し訳なさがありましたが、チームメンバーを信頼してお任せしました。3人目のときは、特に大きなプロジェクトが進行していなかったので、特に不安になることはなかったです。周囲は毎回、お祝いムードで送り出してくれますね。

河西:私の1人目の出産時は、大きなリリースを控えており、デザインシステムをきちんとまとめあげないとチームメンバーが困ってしまうと不安を抱えながら産休に入りましたが、最終的には、チームの団結力で乗り越えてくれました。

2人目のときは、産休より少し前にデザイナーとして関わっていたサイトのリニューアルが完了していたので、スッキリとした気持ちで休みに入れました。私の子どもの名前をメンバーがみんなで楽しんで考えてくれたり、お菓子をたくさんくれたりして、「いってらっしゃい!会社のことは任せて!」と、盛大に送り出してもらえたことがありがたかったです。

出産前後で考え方に変化

周囲のサポートで不安も乗り越えられた

子どもの誕生に伴い、私生活や仕事において変化したこと、工夫していることはありますか?

河西:出産前は仕事もプライベートも1人で抱え込むタイプでしたが、出産後に「仕事、子育て、プライベートと、どう考えてもタスク量がオーバーしている」と気づきました。それ以来、仕事を任せたり、家事の手を抜いたりすることを覚えましたね。また、突然の子どもの発熱で仕事を抜けなければならないこともあるので、なるべく余裕を持ったスケジュールを心がけ、タスクの進捗や相談事をこまめに共有するようにしています。

大石:忍耐力がついたことが大きな変化ですね。例えば、子どもが牛乳をこぼしたときに、最初はショックを受けていましたが、今では「いざとなれば拭けばいいから」とどっしり構えられるようになりました。また、仕事の時間を「自分の時間」と捉えることができるようになったことで、その分、子どもとの時間をより貴重に感じられるようになりました。

職場に復帰する際に感じていたこと、心配だったことなどは何でしょうか?

大石:積極的に外に出かけるタイプでもないので、1人目の育休中はほぼすべての時間を赤ちゃんと対峙することになり、少しつらかったです。自分が社会から取り残されているようで、「人と話したい、早く仕事復帰したい」と思っていました。当時は在宅勤務がなかったので復帰することに不安はあったのですが、夫が協力してくれて乗り越えることができました。

Sansanは事業の成長や変化に応じて組織編成が変わりますが、2人目の育休後は、特に多くのチームメンバーが入れ替わっており転職したような気持ちで復帰しました。新しく信頼関係を築けるかどうかという不安とは裏腹に、メンバーに助けてもらうことが非常に多かったです。3人目のときは、さまざまな経験を積んで慣れたこともあって全く不安感はありませんでした。

河西:産休に入る前までは仕事に熱中するタイプだったので、出産したらすぐにでもフルタイムで復帰しようと考えていました。でも実際に生まれると、わが子が可愛すぎて気持ちが変わりましたね。小さいときに触れられる時間は貴重なので、時短での復帰を選択しました。チームメンバーも理解のある人たちで、時短勤務を快く受け入れてくれ、復帰直後は軽めのタスクから少しずつエンジンをかけられるようにサポートしてくれました。

ただ、以前のようにトレンド情報のキャッチアップや新たな分野の勉強に時間を充てられなくなったことで、日々潮流が移り変わるデザイン業界の中で自分が置いていかれていないかは心配でした。

育児中でも、時短勤務でも。

「やってみたい」を全力で応援するカルチャー

育児しながら働くことについて、難しさは感じていますか?

大石:時間の制限ができたことが一番大きな違いですね。子どもがいないときのように自由に時間を使ったり、思うように残業したりすることはできなくなったなと思います。キリが良いところまでやってしまいたいなと思っても「お迎えがあるから明日にしよう」と割り切ることが多くなりました。

河西:アイデアがひらめく瞬間はいつ来るかわかりません。その瞬間にすぐメモを取ったり手を動かしたりできればいいのですが、子どもがいるとそうはいかない場面が多々あり、難しさを感じます。

復帰後に業務でチャレンジしたことを教えてください。

大石:長期間のプロジェクトリードにチャレンジさせてもらいました。Sansanには上司やチームメンバーとの1on1の仕組みがあり、一人ひとりにしっかりと向き合う時間があります。特にチャレンジに対しては非常に協力的で、「やってみたい」と発信すればすぐにチャレンジさせてもらえる環境です。

河西:私は上長に相談して、ブランディングやグラフィックデザインなど、UIUX以外のスキルアップに時間をかけさせてもらいました。「時短勤務だから、できることだけやればいい」という考え方ではなく、やりたいことがあるなら全力でサポートするという会社の姿勢にはとても感謝しています。実際に自分に足りないと思っていた表現力を磨くことができ、自信にもなりました。できることが増えて求められることも大きくなり、大変なこともありますが、やりがいはすごくありますね。

多岐にわたる社内制度を活用し

仕事も育児もプライベートも充実させる

育児しながら働く上で、活用している社内制度はありますか?

河西「よいこ」(Sansanの公式部活動)のように、同じ趣味の人が集まる機会があることも魅力ですね。普段接点のない部署の人たちと共通の話題で盛り上がれる場があるのは、プライベートに潤いがもたらされていいなと思っています。

大石「OYACO」(仕事と子育ての両立サポート制度)はよく使っています。主に学童保育と保育園の延長保育の補助を利用しており、掃除や1週間分の作り置きをしてもらう家事代行サービスも使ったことがあります。全社員対象で取得できる「時間単位有給」も便利だなと思います。保育園や小学校での個人面談、病院の付き添いなど、数時間で済む用事があるときに活用しています。

また、制度ではないのですが、同時期に育休から復帰するメンバーを集めたオンライン座談会を行い、不安なことを共有できる場を作ってもらえたのもありがたいなと思いました。

育児をしながら働くことに不安がある方に対して、メッセージをお願いします。

大石:最近結婚した方や子どもが生まれた方など、Sansanには子育て世代が集まっています。一人ひとりが当事者であるため、子育てに対してすごく理解があり、子どもの看病で突然休むことがあってもチーム内でタスクを拾いあい、柔軟に対応してくれます。会社の仕組みとしても、フレックスタイム制度や、OYACOのような育児との両立支援など手厚いサポートと配慮があります。安心して働くことができる環境なので、ぜひ一緒に働きましょう!

河西:子育てにはイレギュラーなことがたくさんあります。その1つひとつに対応するために、時間やタスクを柔軟に考えてくれる会社です。また、Sansanは成果を重視する会社でもあるため、個人のビジョンや目標も重視する文化があります。ビジョンを実現するための成長ステップも明確に設定しているので、成果と成長実感が得られやすい環境になっているのです。担当業務についても、自分がしっかりと意思を持って発信すればそれに応えてくれるメンバーがいて、子育ても仕事も後悔なく働ける会社だと思います。